東映製作の1977年のロボットアニメ「超電磁マシーン　ボルテスＶ」がフィリピンで大人気なのは知っていましたが、こんなにデッカい「お礼」が海の向こうから返ってくるとは。実写版映画「ボルテスＶ　レガシー」が18日から全国公開されます。私が子どものころ毎週見ていた発進・合体シーンが「イメージはそのまま」「カッコよさとリアリティーは90倍増し」のＣＧ映像でよみがえり、涙ものです。バックに流れるのは「第二の国歌」と呼ばれるほど愛唱されているアニメ主題歌。フィリピンの女性歌手がオリジナルの堀江美都子さんを見事に「完コピ」しています。地球の～夜明けは～もう近い～！

　勝手に「90倍」なんて言ったのは、この実写版はまず全90話のテレビシリーズとして作られたから。アニメは40話なのに。フィリピンでは2023年に毎週月～金の夜8時（30分枠）というゴールデンタイムで放送され、同時間帯トップの視聴率をたたき出しました（その後、映画版もできたそうです）。

　「本当は80話の予定だったんです。放送が始まって2カ月ほどだったかな、いよいよ最終話をクランクアップするぞというタイミングで、テレビ局から『もう2週間やってくれ』。つまり10話分です。フィナーレは決まっているから、何とかそのフィナーレまでの話を膨らませてもたせました」

　こう語るのは来日したマーク…