胸が張り裂けそう… 映画『ハリー・ポッター』シリーズの悲しすぎる28の死

Michelle Larkin原文翻訳、編集:山口佳美

Jan 31, 2025, 8:00 PM

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トンクス、セドリック、スネイプ
悲劇的な死を遂げたキャラクターも。
Warner Bros.
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  • 映画『ハリー・ポッター』シリーズでは、複数の登場人物が悲劇的な死を遂げた。主にヴォルデモート卿のせいだ。
  • その多くはシリーズ最後の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』のホグワーツの戦いで命を落とした。
  • 悲し過ぎる死をランキング形式で振り返ってみよう。

※以下、ネタバレを含みます。

※ランキングには、ヘドウィグなど動物は含まれていません。


28位 ヴォルデモート

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ヴォルデモート
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』

死因:ハリーとその友達が全ての分霊箱(ホークラックス)を破壊した後、ハリーは弱ったヴォルデモートと最後の決闘に入った。ハリーの武装解除の呪文がヴォルデモートを打ち負かすことができたのは、ヴォルデモートが使っていたニワトコの杖の真の持ち主がハリーだったことも影響している。最終的にハリーの呪文が当たって、闇の帝王は死んだ。

悲しさ:1/10

最期を迎える時までには、ヴォルデモートの魂は何度も分断され、もはや人ではなかった。何年もの間、ハリーを求めて多くの人々の命を奪ってきたヴォルデモートの死は安堵感をもたらした。


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27位 ベラトリックス・レストレンジ

ベラトリックス
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』

死因:ホグワーツの戦いで、ベラトリックスは死の呪文でジニー・ウィーズリーの命を奪おうとした。ジニーの母モリー・ウィーズリーがベラトリックスと戦い、胸への強い呪文で勝利した。

悲しさ:1/10

ベラトリックスはヴォルデモートが永遠の命を追い求め続けられるよう、シリウス、ドビー、トンクスなど多くの人々の命を奪ってきた。ホグワーツの戦いで最期を迎えなければ、魔法使いやマグルを殺害し続けただろう。


26位 スカビオール

スカビオール
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』

死因:ネビル・ロングボトムとシェーマス・フィネガンは、ホグワーツの戦いで橋を爆破する任務を負っていた。ホグワーツ一帯にかけられた保護呪文が破られた後、スカビオールやデスイーター(死喰い人)は橋を渡るネビルを追いかけたが、ネビルが呪文を使って橋に仕掛けられた爆発物を起爆し、スカビオールは谷底に落下した。

悲しさ:1.5/10

スカビオールはそのマイナスを補う資質を示さず、ヴォルデモート率いる主なデスイーターの1人だった。


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25位 クィリナス・クィレル

クィレル
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと賢者の石』

死因:死亡時、クィレルの後頭部にはヴォルデモートがいた。そのため、賢者の石をめぐってハリーと戦った時にはハリーに触れられたところを火傷し、灰と化した。

悲しさ:2/10

ヴォルデモートに利用されていたクィレルをかわいそうに思うファンもいるかもしれない。しかし、クィレルはこの時、闇の帝王のために11歳の生徒を殺そうとしていたのだ。


24位 ニコラス・フラメル

フラメル
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと賢者の石』

死因:ヴォルデモートの身体を取り戻すためにクィレルが賢者の石を盗もうとした後、フラメルはこの石が誤った人間の手に渡ればどんなに危険なことになるかを認識し、石を破壊した。賢者の石を破壊したことで、フラメルは「命の水」を断たれ、妻とともにその生涯を終えた。

悲しさ:2/10

著名な魔法使いを失うことは悲しいが、フラメルの死は穏やかなものだった。


23位 ゲラート・グリンデルバルド

グリンデルバルド
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 1』

死因:ヴォルデモートは、グレゴロビッチからニワトコの杖を盗んだのはグリンデルバルドだと気付いた。ある晩、ヴォルデモートはグリンデルバルドの独房に姿を現し、ニワトコの杖のありかを教えるよう迫った。グリンデルバルドはこれを拒否したため、ヴォルデモートに死の呪文で殺された。

悲しさ:3/10

グリンデルバルドは多くの人々の命を奪ってきたが、ニワトコの杖のありかを隠し、自分の命を犠牲にしてヴォルデモートがさらなる力を手に入れることを防ごうとした。


22位 レギュラス・ブラック

分霊箱
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いつ死んだか:シリーズが始まる前。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 1』で明かされた。

死因:レギュラスはヴォルデモートが分霊箱を作っているのを知り、それを見つけるために旅に出た。レギュラスは洞窟からスリザリンのロケットを回収しようとして、亡者によって殺害されたが、屋敷しもべ妖精のクリーチャーはロケットを持って逃げることに成功した。

悲しさ:3/10

映画を見てもレギュラスについてはあまりよく分からないが、ハリーとダンブルドアがダンブルドアの死の直前に見つけたロケットが本物の分霊箱でないと分かった時は衝撃を受けただろう。

名誉ある追求のために、レギュラスは命を落とした。


21位 ルーファス・スクリムジョール

スクリムジョール
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 1』

死因:ビルとフラーの結婚式の最中、デスイーターらは魔法省に侵入し、ヴォルデモートがスクリムジョールを殺害した。

悲しさ:4/10

スクリムジョールは映画であまりフィーチャーされていないが、強いリーダーのように見えた。スクリムジョールの死は魔法界を動揺させる出来事だった。ヴォルデモートの力がいかに強大化しているかを示していたからだ。


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20位 グレゴリー・ゴイル

ゴイル
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』

死因:ホグワーツの戦いの最中、マルフォイとゴイル、同じくスリザリンの寮生であるブレーズ・ザビニは、必要の部屋でハリー、ロン、ハーマイオニーを襲った。ゴイルは悪霊の火の呪文でロンを殺そうとした。炎から逃げる途中でゴイルは落下、死亡した。

悲しさ:4/10

ゴイルはホグワーツで常に他の生徒をいじめてきた。そしてヴォルデモートが再び姿を現すと、すぐにその味方についた。

ただ、ハリー、ロン、ハーマイオニーはゴイルに死んでほしくはなかっただろう。3人は炎の中からマルフォイとブレーズを救い出したが、ゴイルを助けることはできなかった。


19位 グリップフック

グリップフック
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』

死因:グリップフックはハリー、ハーマイオニー、ロンが分霊箱を盗むためにグリンゴッツに侵入するのを助け、その見返りとしてハリーはグリフィンドールの剣を譲ると約束した。しかし、グリップフックは当初の約束よりも早く剣を手に入れると、他のゴブリンたちに3人が侵入したことを知らせ、裏切った。3人がグリンゴッツに侵入したことを知ったヴォルデモートは、グリップフックを含む複数のゴブリンをマルフォイ邸で殺害した。

悲しさ:4.5/10

グリップフックは魔法使いを信用しておらず、ハリーのことも裏切った。ヴォルデモートのような魔法使いたちが長い間、ゴブリンや他の魔法生物たちを不当に扱ってきたため、グリップフックがハリーを信用しなかったのも理解できる。


18位 バチルダ・バグショット

バグショット
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 1』

死因:ヴォルデモートがホグワーツの戦いの前のどこかの時点でバグショットを殺害し、遺体をバグショットの家に放置した。そして、自分が飼っているヘビのナギニを送り込んでバグショットの身体を生き返らせ、ハリーを自宅におびき寄せて襲った。

悲しさ:5/10

バグショットはかなりの高齢で、人付き合いを避けて暮らしていたことからヴォルデモートに利用された。その死は陰惨だった。


17位 マイキュー・グレゴロビッチ

グレゴロビッチ
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 1』

死因:ヴォルデモートはグレゴロビッチがニワトコの杖の持ち主だと知り、グレゴロビッチを誘拐し、杖のありかを探るためにその記憶をくまなく調べた。グレゴロビッチが杖は見ず知らずの男に盗まれたと話し、それが真実だと分かると、ヴォルデモートは死の呪いでグレゴロビッチを殺害した。

悲しさ:5/10

グレゴロビッチも、力を求めるヴォルデモートの犠牲となった1人だ。この杖職人について、わたしたちはあまり詳しく知らないが、ヴォルデモートに提供できる情報はほとんど持っておらず、殺害される理由はなかった。


16位 ジェームズ・ポッター

ジェームズ・ポッター
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いつ死んだか:シリーズが始まる前。『ハリー・ポッターと賢者の石』で明かされた。

死因:ヴォルデモートが息子を殺そうとしていると気付いたジェームズとリリーは身を潜めたが、友人だったピーター・ペティグリューに裏切られ、居場所を明かされてしまう。ヴォルデモートが2人の家に着くと、ジェームズはヴォルデモートに死の呪いで殺される前に、リリーにハリーを連れて逃げるよう伝えた。

悲しさ:6/10

ジェームズの死はペティグリューの裏切りが原因だ。2人は親しい友人だったことを考えると、さらに悲しみが増す。また、父親を全く知らずに育ったハリーは多くの苦悩を抱えることにもなった。思春期は特に、だ。


15位 ラベンダー・ブラウン

ラベンダー
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』

死因:ホグワーツの戦いで、ラベンダーは狼人間でデスイーターのフェンリール・グレイバックに襲われ、殺害された。

悲しさ:6/10

ハーマイオニーや一部のクラスメイトをイライラさせたこともあったが、ラベンダーは悲惨な戦争に巻き込まれたティーンエイジャーに過ぎず、このような暴力的な形で命を落とすのはあんまりだ。


14位 アラスター・"マッドアイ"・ムーディ

マッドアイ
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 1』

死因:不死鳥の騎士団はハリーを救い出すためにプリベット通りへやって来た。6人がポリジュース薬を使ってハリーに扮し、本物のハリーを合わせた"7人のポッター"がそれぞれのメンバーとペアになって、隠れ家へと向かった。

七人のポッターの戦いの最中に姿を現したヴォルデモートは、本物のハリーはムーディと一緒にいると考えたが、それはマンダンガス・フレッチャーだった。何が起きているかに気付いたマンダンガスは姿を消し、ムーディはヴォルデモートの死の呪いを受けた。

悲しさ:6.5/10

最も強い守護者と考えられていたムーディが殺されたことで、どの登場人物が死んでもおかしくないと分かった。その死は、これから起こる多くの死の始まりで、マンダンガスの裏切りによってことさら悲しいものとなった。


13位 フランク・ブライス

フランク・ブライス
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』

死因:リドルの館を世話していたフランクは、ヴォルデモートとピーター・ペティグリューがハリー殺害の計画を練っているのを偶然聞いてしまった。フランクが廊下にいることにナギニが気付き、ヴォルデモートに知らせ、ヴォルデモートがフランクを殺害した。

悲しさ:7/10

何の罪もない人が殺されるのは悲しい。それは映画に一瞬しか登場しない人物であっても、だ。フランクは1人暮らしで、長い間、リドルの館の世話をしてきた。彼は自分の仕事をしていただけだ。場所とタイミングが悪かった。


12位 チャリティ・バーベッジ

バーベッジ
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 1』

死因:ヴォルデモートがチャリティを誘拐、人質にしていた。デスイーターたちとの会議中に、ヴォルデモートはチャリティの身体をテーブルの上に吊るし、彼女のマグルに対する考え方に嫌悪感を示した。死の呪いで殺害すると、ヴォルデモートはその身体をナギニに食べさせた。

悲しさ:7/10

チャリティの死は、身の毛がよだつような死だった。ヴォルデモートに殺される前には、自分と同じくホグワーツで教師をしているセブルス・スネイプに助けを求めた。チャリティは理想にあふれた物の見方をする罪のない魔女で、その死は正当化できない。


11位 コリン・クリービー

コリン
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』

死因:ホグワーツの戦いで、デスイーターによって殺害されたが、その死はスクリーンでは描かれていない。

悲しさ:7.5/10

コリンは16歳の熱心なマグル生まれの魔法使いで、ホグワーツでの新しい生活を心から楽しんでいた。志半ばで命を落とした罪のない生徒であり、その死は本当に残酷だ。


10位 ニンファドーラ・トンクス

トンクス
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』

死因:ホグワーツの戦いで、ベラトリックス・レストレンジに殺された。ただ、トンクスの死もスクリーンでは描かれていない。

悲しさ:7.5/10

生まれたばかりの息子を残して、夫とともに命を落とした。トンクスの死はまさに悲劇だ。どのようにして命を落としたのかスクリーンでは描かれなかったが、その遺体は大広間のルーピンの隣に安置されていた。

ルーピンが狼人間だったことから、トンクスとルーピンは2人の関係と妊娠を隠していた。トンクスには妻や母親としての人生が待っていた。しかし、それを味わう機会はなかった。


9位 アルバス・ダンブルドア

ダンブルドア
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと謎のプリンス』

死因:スネイプが天文台の塔でダンブルドアを殺した。死の呪いを使ったのだ。ダンブルドアはマールヴォロ・ゴーントの指輪(分霊箱の1つ)の呪いのせいで、すでに死期が近付いていた。ヴォルデモートがドラコ・マルフォイに自分を殺させようとしていることも知っていた。そのため、ダンブルドアはスネイプの協力を得て、自身の死を計画していた。そうすることで、ヴォルデモートがスネイプを心から信用し、デスイーターにその偽の忠誠心を信じ込ませることができるからだ。

悲しさ:7.5/10ダンブルドアはホグワーツの人々や魔法界の大半の人々から愛された。そして、親のような存在を再び失ったことは、これまでの人生であまりにも多くの喪失を経験してきたハリーにとって、計り知れない打撃だった。

ただ、ダンブルドアは100歳を超えていて、充実した人生を送ったと言えるだろう。


8位 セブルス・スネイプ

スネイプ
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』

死因:ヴォルデモートがホグワーツの戦いの最中にスネイプを殺害した。スネイプがニワトコの杖の真の所有者だと信じていたヴォルデモートは、自分が杖の所有者になるには、スネイプを殺すしかないと考えた。

悲しさ:8/10

スネイプが死んだ後、わたしたちはスネイプの悲しい背景を知り、スネイプが初めからずっとダンブルドアに仕えてきたことを知る。生涯を通じてスネイプはリリーへの深い愛情を心に抱き、ヴォルデモートにリリーが殺された時にはハリーを守り、闇の帝王と戦うことを誓った。

スネイプが良い人間だとハリーが最初から知っていれば、その死はより悲しいものになっただろう。しかし、スネイプはホグワーツでハリーのあら探しをし続けた。恐らく、これはハリーの父親との難しい関係のせいだろう。


7位 マートル・ワレン(嘆きのマートル)

嘆きのマートル
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いつ死んだか:シリーズが始まる前。『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で明かされた。

死因:1940年代、トム・リドルが秘密の部屋を開けた時、マートルはトイレでいじめっ子から隠れていた。バジリスクに殺されたマートルの遺体は発見まで数時間、置き去りにされた。リドルはマートルの死を利用して、日記を最初の分霊箱にした。

悲しさ:8/10

マートルはいじめから逃れようとした罪のない子どもだった。そこへ巨大なヘビがトイレの配管から姿を現し、一目で彼女の命を奪った。死んだ後も誰も彼女を探しに来なかった。そして、自分が殺された場所に出没するようになると、ホグワーツの生徒たちは彼女をいじめ続けた。

ハリー、ロン、ハーマイオニーの目に、マートルは人を苛つかせる、執念深い人物に映ったかもしれないが、マートルの物語は悲しい物語だ。


6位 リーマス・ルーピン

ルーピン
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』

死因:ルーピンはホグワーツの戦いで死んだ。スクリーンでは描かれていないが、デスイーターのアントニン・ドロホフに殺害されたと示唆されている。

悲しさ:9/10

映画は原作小説ほど、ルーピンの物語を深く描いてはいないが、人生で一番幸せな時にルーピンは死んだ —— トンクスと愛を見つけ、子どもも生まれたばかりだった。孤児となった2人の子どもは、両親を知らずに育っていく。

ルーピンの狼人間としての悲しくも困難に満ちた一生は、これからという時に終わってしまった。


5位 フレッド・ウィーズリー

フレッド
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』

死因:フレッドはホグワーツの戦いの最中、必要の部屋の外で起きた爆発で死亡した。ただ、その死はスクリーンでは描かれていない。

悲しさ:9/10

映画でその死は直接描かれていないものの、家族が大広間でフレッドの遺体と対面する場面は描かれている。

ウィーズリー家は固い絆で結ばれた家族だ。フレッドの死が両親と兄弟にとって、どれだけショックなことだったかは明らかだ。とりわけ、双子のジョージの反応は本当に胸が張り裂けそうなものだった。


4位 ドビー

ドビー
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 1』

死因:ハリーとその仲間がマルフォイ邸に捕らわれているとダンブルドアの弟から知らされたドビーは、デスイーターにシャンデリアを落として、姿くらましでハリーたちを救い出そうとした。その過程で、ベラトリックス・レストレンジが投げた短剣が胸に刺さって、ドビーは死んだ。

悲しさ:9.5/10

自分の最期を悟ったドビーが見せた反応は、その死をとびきり感情的なものにしている。最後の言葉は「友達と一緒にいられてドビーは幸せ」だった。

ドビーは友人を助け、守るためならどんなことでもしようとする純真な屋敷しもべ妖精だった。しかし、ハリーにドビーを救うことはできなかった。


3位 シリウス・ブラック

シリウス
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』

死因:神秘部の戦いで、不死鳥の騎士団のメンバーはハリーとその仲間を守るために、ヴォルデモートやデスイーターと戦った。その戦いの最中、シリウスはいとこであるベラトリックス・レストレンジの呪いを受けて、生と死の間にある門としての役割を果たす神秘的なアーチの中へと落ちて行った。こうしてシリウスは死んだ。

悲しさ:10/10

その死に対するハリーの反応が、シリウスの死を特に悲劇的なものにしている。シリウスはハリーにとって最も家族に近い存在で、いつか一緒に暮らそうとまで話していた。ただ、シリウスは逃亡生活を送っていたため、それが実現することはなかった。

シリウスが死んだことで、ハリーは自分を責めもした。ヴォルデモートにシリウスが危機にあると騙されて、神秘部へ向かったからだ。シリウスはハリーを救い出すために、不死鳥の騎士団の仲間とともに神秘部へ来ることになった。


2位 リリー・ポッター

リリー
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いつ死んだか:シリーズが始まる前。『ハリー・ポッターと賢者の石』で明かされた。

死因:リリーとジェームズは、ハリーと同じタイミングで生まれた男の子がヴォルデモートを倒す力を持つだろうとの予言を受け、生まれたばかりの息子を連れて身を隠した。2人はピーター・ペティグリューを信用し、秘密の守り人としたが、ペティグリューは2人を裏切り、闇の帝王にその居場所を教えた。ヴォルデモートは死の呪いで、息子を守ろうとしたリリーを殺した。

悲しさ:10/10

ハリーに対するリリーの愛がハリーの命を救ったことを考えると、リリーの死は本当に悲しい。リリーはハリーを呪いからかばうために自分を犠牲にした。こうしてハリーは孤児となり、家族を知らずに育った。

スネイプのリリーに対する愛やその死に大きなショックを受けたことを知ると、リリーの死はさらに悲劇的だ。


1位 セドリック・ディゴリー

セドリック・ディゴリー
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いつ死んだか:『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』

死因:三大魔法学校対抗試合でセドリックとハリーは優勝杯を一緒につかもうとしたが、優勝杯は移動キー(ポートキー)にすり替えられていて、2人は墓地に送られてしまった。2人が墓地に着くと、ヴォルデモートが姿を現し、ピーター・ペティグリューに「余計なやつは殺せ」と言って、セドリックの殺害を命じた。必要なのはハリーだけだったからだ。

悲しさ:10/10セドリックの死は『ハリー・ポッター』シリーズの中でも最も悲劇的だった。セドリックには何の罪もなく、最期の時に「余計なやつ」と呼ばれたことでその価値は大いにおとしめられた。

ハリーがセドリックの遺体をホグワーツに連れ帰った時に、息子を失った父親のエイモス・ディゴリーが見せた痛ましい反応も、セドリックの死をさらに悲劇的にしている。

※本記事は、2021年8月8日に公開した記事の再掲です。

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