オウガ・ジャパンが3年半ぶりに発表したフラグシップスマホ「OPPO Find X8」は、スウェーデンの老舗カメラメーカー・ハッセルブラッド(Hasselblad)と共同開発したカメラを搭載している。
直販価格13万9800円(税込)で2024年12月に発売された。Find X8の気になるカメラは、どのような仕上がりになっているのだろうか。今回は、作例を中心としたレビューをお送りする。
トリプルカメラや大容量ストレージを搭載
Find X8は、マットな質感の背面に3眼構成のカメラを搭載する。構成は広角カメラ、超広角カメラ、望遠カメラで、画素数はすべて約5000万画素となる。
背面カメラ部分は大きく存在感があるが、突起は抑えられている。Find X8本体の厚さは約7.9mm。
約6.6インチのディスプレイの画面解像度は2760×1256ドット。約3200万画素の正面カメラを搭載する。
チップセットはメディアテック(MediaTek)のフラグシップ機向け「Dimensity 9400」を採用している。メモリー(RAM)は16GB、ストレージ(ROM)は512GB。
大容量のストレージは、撮影したデータの保管に重宝しそうだ。
バッテリー容量は5630mAh。最大80Wの有線充電や、最大50Wのワイヤレス充電をサポートする。なお、おサイフケータイには対応していない。
多彩な撮影を簡単な操作で実現
Find X8はハッセルブラッドとの「コラボレーションカメラシステム」を搭載し、端末のカメラアプリ内で多彩な撮影を手軽に楽しめる。
例えば、撮影中に適用できるフィルター効果が複数用意されている。フィルターを使えば、撮影後に編集アプリを立ち上げて加工しなくても済む。
同じ景色を撮っていても、フィルターによって写真の雰囲気が変わった。
望遠カメラは最大3倍の光学ズームに対応。また、デジタルズームは最大120倍のズームに対応する。
ポートレートモードのカメラは、ハッセルブラッド製レンズのぼかしを再現したものになっている。
カメラのことを詳しく知らなくても、雰囲気のある写真を手軽に撮影できる。
Find X8で写真を撮り歩いてみて、自然な色味で撮れるカメラという印象を持った。
AI機能を搭載、今後のアップデートも
撮影した写真は、Find X8が搭載するAI機能で編集可能だ。
例えばブレを除去する「ぼかし解除」や、細部を鮮明にする「鮮明度強化」、ガラスから反射を取り除く「反射除去」などを利用できる。また、意図せず写ってしまった被写体を消去する機能なども備えている。
加えて、写真編集以外のAI機能も用意されている。
文章を要約・翻訳したり、メッセージへの返信内容を提案したりする「AIツールボックス機能」、文章の添削ができる「AI文書アシスタント」は、仕事でも役立ちそうな機能だ。
なお、AIツールボックス機能やAI文書アシスタントは、現時点で日本語に対応していない。日本語への対応は、3月以降のソフトウェアアップデートを待つ必要がある。