衆議院議員選挙が公示され、宮崎県では3つの小選挙区に9人が立候補した。小選挙区の現職3人に加え、九州比例区の現職も2人いて、激しい選挙戦が展開される。特に宮崎1区は前回1070票差で勝敗が分かれた激戦区。小選挙区と九州比例区の前職同士が再び議席を争う構図となった。

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宮崎1区

宮崎1区は宮崎市と国富町、綾町で、有権者数は35万428人(10月14日時点・以下同)。4人が立候補した。

武井俊輔(49)自民・前(九州比例)

滋井祐香(44)参政・新

外山斎(48)維新・新

渡辺創(47)立憲・前

※届出順

立憲民主党は前職の渡辺創氏が再選を目指し、自民党は九州比例区・前職の武井俊輔氏が選挙区での復活当選を目指す。前回1070票差で勝敗を分けた与野党の対決で、激しい戦いとなりそうだ。元参議院議員で日本維新の会の外山斎氏は政治の信頼回復を訴え、支持の拡大を目指す。参政党の新人・滋井祐香氏は、今の社会を変えるには女性の力が必要と選挙戦に挑む。

宮崎2区

宮崎2区は、延岡市、日向市、西都市など16の市町村で、有権者数は26万2335人。3人が立候補した。

長友慎治(47)国民・前(九州比例)

白江好友(36)共産・新

江藤拓(64)自民・前

※届出順

自民党の前職で元農林水産大臣の江藤拓氏は8期目を目指す戦い。これに国民民主党九州比例区・前職の長友慎治氏が挑む。宮崎2区で前職同士の戦いとなるのは2012年以来だ。共産党は新人の白江好友氏が立候補した。白江氏は2022年の参院選に続く国政選挙への挑戦となる。

宮崎3区

宮崎3区は都城市、日南市、小林市、串間市、えびの市など7つの市と町で、有権者数は26万6480人。2人が立候補した。

古川禎久(59)自民・前

新村初代(77)共産・新

※届出順

自民党前職で8期目を目指す元法務大臣の古川禎久氏は、自民党に逆風が吹く中、政治の原点に戻る選挙ととらえている。共産党は、新人の新村初代氏を擁立。8期目を目指す古川氏に挑む。

石破政権発足直後の衆議院選挙となった今回は、自民党派閥のいわゆる裏金問題を受けた政治改革や、物価高を踏まえた経済政策、人口減少が進むなかでの地方創生などをテーマに論戦が交わされている。

宮崎1区では、自民党と立憲民主党の前職が立候補した与野党対決に、日本維新の会と参政党が挑む激しい戦いとなりそうだ。また宮崎2区では、2012年以来の前職どうしの戦いに共産党が加わる選挙戦となっている。宮崎3区は、8期目を目指す前職に新人が挑む構図。

今回は、石破政権発足直後の衆議院選挙。朝日新聞の元政治部長林尚行さんは衆院選のポイントを次のように見ている。

朝日新聞・林尚行GE補佐:
これまでの3年間の政治を有権者としてどう評価し、これから任期は最大で4年間あるので、4年間の任期をどういう人たちに、どういう政党に働いてもらいたいかというのを一票投じる選挙になる。
裏金問題は国民はまだ怒っていると思う。特に都市部の有権者は政治とカネの問題に対してシビアに見ていると肌感覚で見ているので、そういう意味では政治とカネの問題、特に裏金問題は響いてくると思っている。

投開票日は10月27日で、期日前投票は10月26日まで県内各市町村で行われる。

(テレビ宮崎)

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