ちょっとした雑貨にも「スマート」が求められる時代に。
米国で家物雑貨にユニークな動きがありました。120年もの歴史を持つゼネラル・エレクトリック(GE)と起業4年のスタートアップ起業Quirkyがパートナー提携。提携を発表したのは半年ほど前ですが、ついに2社のブランドを掲げたパートナー商品が発売されました。家の中にある小さな家電や雑貨が、未来に近づき便利になる。発表されたのは、そんな「スマートホーム」実現のための雑貨5つ。
5つ全ての共通点と言えば、全てが家に繋がるアイテムであり、WiFi接続可能で、専用アプリWink(iOS/Android共に対応)を介して使うことができるというところ。Winkは、Quirkyの社内デザイナーが開発しており、Qurikyがソフトウェアを開発したのはこれが初めて。そういう意味では、物作りアイディア実現プラットフォームであるQuirkyの今後の発展にも期待がかかります。
以下、QuirkyとGEが共同開発したスマートホーム商品、最初に発表された5つです。どんなものか見てみましょう。
The Spotter手のひらサイズの端末は、何でも屋のセンサー。光、音、動き、温度、その全てをこの1つの端末で感知することができます。今まであった似た様な端末との違いはその自由自在な使い勝手。何をトラッキングするのか、それをユーザーが自由に選択することができ、その方法も楽ちん。
使い方はまさにユーザーしだいで無限大。部屋の温度なのか、騒音なのか、それとも人の動きなのか。実に、使う人によってその姿を変えることができる七変化系ガジェット。他端末が何か1つに特化する中、この端末の自由さはこれ1つあれば何でもできるという強みがあります。
お値段50ドル(約5000円)です。
The Egg Minder卵が14個はいる卵ケース。卵がもう無くなるよという時に、携帯にメールして教えてくれます。卵好きには嬉しいか、も。WiFi接続有り、単三電池使用。
お値段70ドル(約7000円)です。
Pivot Power Genius「Pivot Power」は、もともとQuirkyの大人気オリジナルアイテム。そこに「Genius」を加えることで、格段にアップデートされました。オリジナルPivot Powerは、連なったコンセント差し込み口が回転して使い勝手がよく、差し込み口を個々でオンオフ調整できました。Geniusは、このオンオフ切り換えを遠隔操作のアプリ経由で行なえるというのが魅力。
お値段80ドル(約8000円)です。
The Nimbus4つの顔をもつパーソナルダッシュボード。4つそれぞれに表示できるのは、時間、交通情報、天気株価、SNSのアップデートなど様々。Winkアプリ経由で自由に設定が可能。
お値段130ドル(約1万3000円)です。
Porkfolio元々は、子どもの貯金箱をもっとインタラクティブに管理したいというお父さんが作った発明品。暮らしに必須アイテムというよりは、ギフト向けのユニークな商品という感じ。
お値段70ドル(約7000円)です。
一体どこまで雑貨が進化するのが「スマート」なのか。「ハミガキ粉なくなるよ」「トイレットペーパーあと2ロールよ」「そろそろキッチンスポンジ変えたら」と、何もかもアプリ経由でお知らせしてくれるようになると、それはそれでうっとおしいし、ダメ人間になってしまいそうです。あれこれやってみて、そしてそのうちいい案配を見つけるのでしょう。スマート雑貨はまだまだ過渡期、今はやりたい放題やる時期なのだと思います。
QuirkyとGE共同開発のスマートホーム商品は、この最初の5つを皮切りにこれからもどんどん発表する予定だそう。
そうこ(KELSEY CAMPBELL-DOLLAGHAN 米版)