公正取引委員会競争政策研究センター(CPRC)は、令和5年2月17日(金)に、以下のとおり、第21回国際シンポジウムを開催いたしました。
メタバースは今後一層の発展が予想されるサービスであり、統一的な定義は未だ定まっていないものの、その多くは、仮想空間内において、ユーザーが自らのアバターを用い、様々なコンテンツ等を制作・消費し、現実世界と同様に他のユーザーと交流することが可能であるという性質を有します。
メタバースはユーザーに対して新しい体験を提供することが期待される一方で、デジタル市場における革新的なサービスであるために、様々な法律上の論点に関して議論が必要であることが指摘されています。
メタバースと独占禁止法・競争政策に関しては、メタバース運営者がサービスの提供に当たって反競争的な行為を行う可能性が海外において指摘され、また、メタバースに関連する分野における海外競争当局の執行活動も見られつつあります。
今後の発展が見込まれるメタバースではありますが、我々の生活に大きな影響を与える可能性があることから、デジタル・プラットフォームへの独占禁止法の適用の経験を踏まえ、メタバースと独占禁止法・競争政策の関係について議論を始めることは重要です。
本シンポジウムでは、メタバースの実態等を踏まえ、メタバースと独占禁止法・競争政策がどのように関係してくるのかを探り、競争上の問題が生じる可能性について広く理解していただくことを目的として、有識者による講演やパネルディスカッションを行います。
タイトル | 「メタバースと独占禁止法・競争政策」 |
---|---|
日 時 | 令和5年2月17日(金曜)16時30分~18時30分 |
会 場 | イイノホール/オンライン開催(ライブ配信)同時開催 |
開催言語 | 日本語⇔英語(同時通訳あり) |
参加料 | 無料 |
主催者 | 公正取引委員会競争政策研究センター |
共催者 | 株式会社日本経済新聞社、公益財団法人公正取引協会 |
競争政策研究センター第21回国際シンポジウムポスター (PDF:1,810KB)
開会の辞 | 古谷一之 公正取引委員会委員長 |
---|
テーマ | メタバースビジネスの無限な可能性と課題について |
---|---|
報告者 | Hyun Baro LunaTone Inc. Founder/CEO |
テーマ | メタバースの進展に伴う独占禁止法上の問題 |
---|---|
報告者 | 伊永大輔 東北大学大学院法学研究科 教授 |
テーマ | 米国反トラストとメタバース |
---|---|
報告者 | Daniel Francis ニューヨーク大学法学部 Assistant Professor |
モデレーター | 増田雅史 森・濱田松本法律事務所 パートナー弁護士 |
---|---|
パネリスト | Hyun Baro LunaTone Inc. Founder/CEO 伊永大輔 東北大学大学院法学研究科 教授 Daniel Francis ニューヨーク大学法学部 Assistant Professor |
閉会の辞 | 松島法明 大阪大学社会経済研究所教授・競争政策研究センター所長 |
---|
公正取引委員会競争政策研究センター事務局
電話 03-3581-1848(直通)
Eメール cprcsec-○-jftc.go.jp
(迷惑メール等防止のため、アドレス中の「@」を「-○-」としております。メール送信の際には、「@」に置き換えて利用してください。)