神戸文学館
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館の概要

 1904(明治37)年に原田の森に建てられた関西学院のチャペルが「神戸文学館」として生まれ変わりました。
  明治以降の神戸にゆかりのある文学者を、時代ごとのテーマに沿って紹介。またサロンでは、神戸を愛し、神戸を描いた作家たちの作品を自由にご覧いただけます。
  幾多の時代を超え、歴史を刻むこの場所で、神戸のまちが育んだ文学の足跡をたどってみませんか。

みなと神戸の文学風景
 明治維新のあと、神戸は国際港都として発展を続けてきました。外国との門戸であり国内外からさまざまな人たち、文人たちが訪れて独自の文化を築き上げてきました。文学や芸術の分野でもいち早く、新しい芽を育んできたのがこの神戸です。
  このような風土の中で多くの文人が生まれ、神戸に魅かれた作家たちが訪れて数多くの作品を残しました
  神戸文学館では、明治・大正・昭和・平成の時代ごとに、神戸で活躍した作家を当時の風景写真とともに紹介します。
それぞれの時代に描かれる神戸
【明治】
神戸開港と近代文学
  神戸は港を通じて外国の風が持ち込まれ、独自の文学を醸成。そこからハイカラ文化やモダニズムへつながっていきました。

【大正】
神戸ロマンと文学の勃興
  関東大震災を機に、新感覚派が誕生。神戸では地元の作家たちが活躍し、震災から逃れた作家も加わってモダニズム芸術の原点に。また、のちのプロレタリア文学が芽吹いた時代でもありました。

【昭和戦前】
深まる神戸の現代文学
  港町特有のエキゾティシズムやモダニズムが成熟した神戸では、次々と新しい作家が誕生。港町神戸は作家たちをひきつけてやまない場所でした。

【神戸大空襲】
焼け跡のなかで書く
  太平洋戦争末期は言語統制などにより、わずかな文学運動も摘発された時代。100回を超える空襲を受けた神戸で、作家たちは戦争の悲惨さと空襲の惨さを作品に残しました。

【昭和戦後】
廃墟からの文化復興
  「真の文学の復活」を合い言葉に、多くの文学者たちが新しい文学を模索。文学誌や詩誌など、たくさんの同人雑誌が創刊され、新しい作家が次々と巣立っていきました。

【阪神・淡路大震災】
震災ルネサンス
  1995年1月17日早朝、神戸で未曾有の大震災が発生。しかし、全国からの支援と被災地の内なるエネルギーにより「震災ルネサンス」といえる文学運動が沸き起こりました。

文化創生都市づくりについて

 神戸市では、震災10年を機に、文化を活かしたこれからの神戸のまちづくりを市民とともに考え、文化創生に取り組んでいくため、「神戸文化創生都市宣言」を行いました。
  「文化創生都市」を実現していくため、2010年を目標とする「神戸2010ビジョン」の中で、

  ◆市民の文化活動の支援
  ◆文化に学び芸術に磨かれるまちづくり
  ◆文化芸術を活かした産業や賑わいの創出
  ◆神戸らしい都市ブランドの発信

を柱とする「文化創生都市推進プラン」を策定しました。
  この「文化創生都市推進プラン」の一環として、平成18年12月4日、神戸文学館が開館しました。