神戸新聞NEXT | 読者の報道写真コンテスト
神戸新聞社 読者の報道写真コンテスト

読者の報道写真コンテスト

第 720 回2月 の入賞者

※応募総数 298点

一席

一席

『新雪を踏みしめて 』

北本重安

豊岡市(2月4日)

一面の銀世界。色を失ったモノクロの世界に、子どもたちが色を添えます。とてもメルヘンチックな1枚です。(キヤノンEOSR8 24~240ミリ 絞りf9 500分の1秒)

二席

二席

『駆ける鬼 』

位田靖志

稲美町(2月10日)

夢に出てきそうな作品。床に映し込んだたいまつの光が面白いです。この距離感が逆に迫力を生んでいる気がします。(キヤノンEOSR 24~105ミリ 絞りf4 125分の1秒)

三席

三席

『春はまだ遠い 』

高倉進

宍粟市千種町(2月21日)

初めて見る光景。雪の重みでつららが押され、ひさしの内側に入り込んだとのことです。今年の厳しい寒さを物語っています。(ニコンZ7Ⅱ 24~120ミリ 絞りf8 350分の1秒)

佳作

佳作

『羽衣伝説 』

藤木澄男

豊岡市(2月5日)

日和山海岸沖の竜宮城が、とんでもない大波に包まれています。大荒れの海を羽衣に見立てたセンスも面白い。(キヤノンEOS7DマークⅡ 70~200ミリ 絞りf5 1000分の1秒)

佳作

『総代 』

有馬茂樹

姫路市(1月14日)

有馬さんお得意のポートレート。優しい笑顔の中にも貫禄が漂い、浅い絞りがその素晴らしい表情を引き立てます。(キヤノンEOSR6 50ミリ 絞りf2 シャッターオート)

準佳作

準佳作

『平福川凍結 』

加藤誠司

佐用町平福(2月9日)

見事に凍結しています。人気スポットの見慣れた景色もこれで一変です。これも厳冬の贈り物ですね。(ソニーサイバーショットDSC―HX99 絞りf6・3 2000分の1秒)

準佳作

『鬼追い 』

山内勝

姫路市の随願寺(2月11日)

多重露光を用い、竜のように舞う炎を見事に表現しました。ストロボも効果的に使い、動きを止めています。(ニコンZ7Ⅱ 14~24ミリ 絞りf6・3 3秒×2)

準佳作

『薄暮を行く 』

西川浩美

高砂市(2月17日)

流し撮りで薄暮の中の黄色が際立ちます。JR西日本のドクターイエローはまだ現役なんですね。(キヤノンEOSR6 24~105ミリ 絞りf6.3 8分の1秒)

準佳作

『みんな友達 』

米沢貞雄

姫路市(2月14日)

こんなに多くの種類の鳥たちが並ぶんですね。よほど喉が渇いているんでしょうか。みんなとてもカラフルです。(OM SYSTEM OM―1 70~200ミリ 絞りf5・6 2500分の1秒)

準佳作

『極寒の月夜にかがやくニンジントンネル 』

福田敏和

たつの市御津町苅屋(2月13日)

昼間でもフォトジェニックな場所ですが、月夜に照らされてSF映画のようです。寒い夜に頑張ったかいがありました。(キヤノンEOSR6マークⅡ 15~35ミリ 絞りf6・3 2秒)

準入賞A

準入賞A

『荒天に向かう 』

梅津郁朗

準入賞A

『松明、会心の1投 』

斎寺義則

準入賞A

『祈りの道 』

鳥居竹夫

準入賞A

『笑顔あふれる恵方巻 』

長澤隆志

準入賞A

『キラキラ海の道 』

宮沢徹

準入賞A

『クレーンが浮いてる!! 』

大西敏晴

準入賞A

『桜の標本木 樹氷の華 』

渡辺昭俊

準入賞A

『つかめるかなぁー 』

指田栄二

準入賞A

『耐える 』

浜田修身

準入賞A

『随願寺の護摩法要 』

田中宏

準入賞B

準入賞B

『恐怖 』

西村安次

準入賞B

『二人の世界 』

板井幹

準入賞B

『ようこそ王子動物園へ 』

伊藤賢治

準入賞B

『提灯行列 』

岡田忠良

準入賞B

『未来への希望の光 』

田中雅則

準入賞B

『菜花に遊ぶ 』

和田康男

準入賞B

『大雪の棚田の村 』

河合正雄

準入賞B

『月下の古木 』

平井研爾

準入賞B

『航跡 』

玉置千絵

準入賞B

『降雪の中を 』

白木文枝

カメラアイ

特別な冬

 久しぶりに厳しい冷え込みを実感した冬でした。数多く寄せられた大雪や凍結などの写真が、それを物語っています。三席に入賞した高倉さんの「春はまだ遠い」は、一見してタテ写真かと思ったのですが、ヨコでした。初めて見る現象で、あらためて自然の造形の奥深さに驚かされます。

 毎月届く作品のほとんどは兵庫県内で撮られたものです。近所や少し足を延ばしたような場所。有名な撮影スポットも少なくありません。一方、見慣れた風景も、気候の極端な変化によって別の顔になることも。朝夕など時間帯を選べば違う表情を見せてくれます。

 特に受賞されるみなさんは見事に、その「瞬間」を捉えています。空気が澄んだ好天はもちろんですが、普通の人が尻込みするような過酷な気象条件をも天恵と考える、カメラマンの習性のようなものが作品を通して伝わってきます。写真を手に取り、ほほ笑ましくも頼もしく感じました。

 引き続き力作を待っています。何より、寒いときも暑いときも、体を守る備えは万全にお願いします。

(映像写真部長・山崎 竜)


TOP