デジタル機器を使っていれば、処理スピードの低下は避けられません。好きなようにあれこれ使っていれば、データやあらゆる情報がどんどん溜まっていきます。人間が生きるために食べ物を必要とするように、Macがきちんと仕事をするためにはデータが必要です。しかし、困ったことに、データが溜りすぎて、Macの処理能力を超える時がいずれはやってきます。そうなったら最後、スピードは徐々に落ち始めます

そのような状態になってしまったら、日常的な処理をいったんやめたほうが良いでしょう。Macは休息を必要としているので、ひと息つかせてあげましょう。(あえて言うなら)「本格的な休暇」をあげてください。一気に生き返るはずです。

では、Macの処理スピードをアップさせる簡単な方法を5つご紹介しましょう。

1. メモリの空き容量を10%以上に保つ

何はともあれ、メモリの空き容量が10%以下にならないよう気をつけます。使用可能な空き容量が合計で10%になるようにしましょう。もしくは、チーター並みに高速化したいと本気でお考えなら、自由に使えるスペースを10%以上確保してください。そうしておけば、マシンは走りの滑らかな自動車のようにスムーズに動作します。また、下の動画でも言っているように、ディスクスワップも少なくなります。メモリを整理して、最低10%かそれ以上の空き容量を確保するには、Macの大掃除が必要です。できれば定期的に、1カ月に1回の割合で行ないましょう。

2. ディスクのアクセス権を修復する

ディスクボリュームのちょっとしたシステム破損やディレクトリの問題は、コンピューターの世界では良くあることです。手っ取り早い対処方法は、下の動画で詳しく説明しています。大いに役立つでしょう。

3. 起動時に自動で開くアプリケーションを減らす

ログイン時の起動項目を確認してください。現在、自動的に起動するアプリケーションにはどんなものがありますか。システムリソースを大量に消費している不要なプログラムがあれば、自動で起動しないよう設定を変更しましょう。そういったプログラムこそ、Macの起動スピードを遅くしている犯人なのです。動画では写真を添えて詳しく説明しているので、わかりやすいはずです。起動項目からアプリケーションを減らして、RAM(搭載メモリ)の空き容量を増やすというのはつまり、Macが使えるメモリ容量を増やすことにほかなりません。これで処理スピードはアップするはずです。

4. PRAMをリセットする

PRAM(パラメータRAM)を一度リセットすれば、デバイスのパフォーマンスは大きく改善します。PRAMはマシンのシステム設定を保存しています。Macが不安定になった、もしくは完全に起動しない、という時は、PRAMをリセットしなければなりません。そのためには、Macの電源を入れた時に、「Command」「Option」「P」「R」のキーをすべて同時に押し続けてください。そうです。同時に押し続けなければならないキーが4つもあります。しばらくするとMacが再起動しますが、そのまま押し続けてください。2度目の起動音が鳴ったら、PRAMのリセットは終了なので、4つのキーから手を離しても構いません。

5. OS Xを再インストールする

非常に厄介な作業であることはわかっています。でも、マシンが抱える無数の問題を解消するには極めて効果的なやり方です。事実、システムをスローダウンさせている数々の原因を一気に取り除く上で、ベストな方法の1つだと言えるでしょう。

ここで紹介した情報も、コンピューターに詳しくない人にしてみれば、とてもすぐには理解できないような内容だと思えるでしょう。そこで、皆さんの役に立てるよう、動画を作成しました。たった今読んだ内容をもっとはっきり理解したい、という方は、この動画をご覧ください。英語の動画ですが、画面を見ながら確認できます。

Anthony Dejolde(原文/訳:遠藤康子/ガリレオ)

Photo by Edward Callow