朝起きてコーヒーをじっくり淹れたり、朝食や在宅で仕事をはじめる前に飲んだり、おうちでコーヒーを淹れて飲むのは格別です。
でも、自己流の淹れ方を続けて“NGな行動”をしている人も多いと言います。
おうちコーヒーを楽しむために、コーヒー専業メーカーのUCC上島珈琲株式会社(以下、UCC)にコーヒーの正しい淹れ方を聞いてきました。
NG行動をみなさん見直してみて!
コーヒーを淹れるときに避けておきたいNG行動3選

おうちでコーヒーを淹れるときに、無意識にこんなことしていませんか?
めちゃくちゃ思い当たる節がありました。
①朝一番の水道水、使ってない?
朝起きてキッチンに行き、コーヒーを淹れる準備に取り掛かる人も多いはず。
水道の蛇口をひねってポットや薬缶に水を入れ、湯を沸かす─。
よくありがちな光景ですが、実はコレ、NG行動です!
朝起きてすぐに蛇口から出た朝一番の水は、水道管に一晩溜まっていたもの。塩素が薄くなり、殺菌作用が弱まっているため飲料には向かないそう。
水をしばらく流してから使うようにしましょう。
ちなみに、旅行や出張などで、長い期間、家を不在にしていたときは特に気をつけて。バケツ1杯分程度の水を蛇口から流し、ちゃんと沸騰させてから使うことが大切です。
(ただ流すのはもったいないので、沸かさない水はなにかに使ってくださいね。私は洗いものや朝一番の拭き掃除などに利用します。お水、大切!)
②沸騰したてのお湯で抽出、これもNG!
コーヒーを淹れるとき、沸騰したてのお湯を使うことも、実は避けたい行動です。
100℃近い高温のお湯をコーヒーに注ぐと、苦味や渋味、雑味といった成分が出やすくなり、おいしさが半減してしまうからです。
コーヒーの抽出に最適なのは、92〜96℃の沸騰から少し落ち着いた温度です。この温度のお湯をコーヒーに注げば、苦味や酸味、甘さをバランスよく出すことができると言います。
ただ、気になるのは、湯温をどうやって測ればいいかということ。
UCCが教えてくれたOKな行動は、煮立った湯をいったんドリップポットに移し替えるというもの。
ちょうどよい温度に調節することができるのだそうです。ドリップポットがない場合は、急須など、先が細くなったツールで代用すればOK。

もし、移し替える道具がない場合は、沸騰後に1〜2分待ってからコーヒーに注ぐと、理想とする92〜96℃に近い温度帯になるんですって。
③メジャースプーンでちゃんと計量してる?

「コーヒーの粉の量」と「お湯の量」は味にダイレクトに影響します。
とはいえ計量をするのが面倒で、スプーンでなんとなく粉をすくって淹れている人もきっといますよね。
でも、計量は本当に大切で、コーヒーの粉1gの違いでも、味わいに変化が出ると言います。メジャースプーンを使って、きっちり粉を計ることが大切です。
メジャースプーンは、メーカーによっても大きさはさまざま。一度、スプーン1杯にどれくらい入るかを計量し、量を把握しておきましょう。

ちなみに、UCCでは、スタンダードなコーヒーカップ1杯を140ccとして、コーヒー粉12g、お湯を160cc使うレシピを推奨。