自民女性議員がデマ拡散で声明「隣国の利益のために政治家になったかのような…」元国連職員

英利アルフィヤ氏(2023年2月撮影)

昨年4月の衆院千葉5区補選で初当選した自民党の英利アルフィヤ氏(35)が13日までに公式Xを更新し、自身についてのデマや誹謗(ひぼう)中傷が寄せられているとして、事務所名義によるステートメント(声明)を公開した。

声明では「本人の出自、父親の勤務先、自民党公認を得た経緯等について、誤った情報、誹謗中傷が拡散されています。中には、英利アルフィヤが隣国の利益のために政治家になったかのような、事実に基づかない荒唐無稽な情報の流布もあります」と指摘。「そのようなデマや詳謗中傷に断じて負けません」とし、悪質なものについては法的措置の準備に入っていることも明らかにした。

自民党公式サイトでは昨年の選挙時に「両親は共にウイグル自治区出身で、ウイグル系日本人の父親と、ウズベク系日本人の母親の間に生まれ、平成11年に家族で日本に帰化しました」と紹介されている。また日銀勤務後、国連職員の道を模索し、外務省の試験に合格してニューヨークの国連本部で勤務していたことなども記されている。

アルフィヤ氏は昨年の同区補選で、自民党前職議員が政治資金規正法違反の罪で略式命令を受け、離党し議員辞職したことに伴う戦いに、自民の公認と公明党の推薦を受け出馬。与野党6人の公認と無所属の計7人が立候補した激戦を制して初当選した。当選後は、米タイム誌が選出する、世界に変化をもたらし今後の活躍が期待される「次世代の100人」にも入った。今回の衆院選(10月27日投開票)も自民党公認で同区での出馬が決まっている。

 ◇  ◇  ◇

▽発表全文

誹謗中傷・偽情報の拡散に対するステートメント

前衆議院議員英利アルフィヤについて、本人の出自、父親の勤務先、自民党公認を得た経緯等について、誤った情報、誹謗中傷が拡散されています。中には、英利アルフィヤが隣国の利益のために政治家になったかのような、事実に基づかない荒唐無稽な情報の流布もあります。

英利アルフィヤ及び英利アルフィヤ事務所は、そのようなデマや詳謗中傷に断じて負けません。よりよい日本社会のため、そして、英利アルフィヤ本人だけではなく、そのあとに続く人々のためにも、このような情報や誹謗中傷に対し、断固として厳正な法的措置をとっていきます。現時点で明らかになった誹謗中傷のうち、とりわけ悪質なものについては、すでに弁護士に依頼し、関係機関と協議の上、法的手続きを執る段階に至っていることを、ここにご報告いたします。

ご支援を頂いている方々にはご心配をおかけしますが、どうか今後ともお力添えいただけますよう、心よりお願い申し上げます。

令和6年10月12日

前衆議院議員英利アルフィヤ事務所