企業のマーケティングとして YouTube をどう活用しているか、さらにプライベートでの活用法をマーケターに聞く「私にとっての YouTube 」の第2弾です。
今回は日本コカ・コーラ株式会社の豊浦洋祐氏(マーケティング本部 iマーケティング統括部長)、ソフトバンク株式会社の新井英成氏(コミュニケーション本部 コミュニケーション統括部 クリエイティブ部 部長)、トヨタ自動車株式会社の小林亨宜氏(第2国内販売部 MS車種PT 主任)の 3 人のマーケターに話を聞きました。
コカ・コーラはマインドシェア向上に 6 秒のバンパー広告を活用、豊浦氏はゴルフのハウツー動画を視聴
1 人目は日本コカ・コーラの豊浦氏です。
コカ・コーラが YouTube に広告を出稿した大きな目的は認知の獲得で、マインドシェアを向上させるために重要だと位置付けています。特に 6 秒動画の「バンパー広告」が威力を発揮しているということです。
さらにコカ・コーラでは、毎回ブランドリフト調査(広告効果測定)を実施し、その調査結果に応じてオペレーションのプロセスを変えています。そこでも YouTube に対する手応えを感じており、「今はマーケティング活動する上で決して外せない、定食のメニューみたいなものになっている」と 表現しました。
2019 年は YouTube クリエイターがテレビの地上波放送に登場したり、地上波で活躍していたアイドルが YouTube に参戦したりと、大きな地殻変動が起きた年。そういった背景もあり、これからますます楽しみで、目が離せないプラットフォームだと言います。
豊浦氏はプライベートでも YouTube を毎日のように見ていて、大好きなゴルフのハウツー動画を楽しんでいるとのこと。調子が悪いときには、例えば「ゴルフ 腕 脱力」などの検索から自分に合ったハウツー動画を見つけて、スランプを乗り越えるコツを探しているそうです。
ソフトバンクの「スモールマスへのターゲティング」「アクションにつながる広告出稿」に YouTube が活躍、新井氏は「ヴァンゆんチャンネル」に注目
2 人目は、ソフトバンクの新井氏。
ソフトバンクでは、テレビ CM の補完として YouTube 広告を活用してきました。「YouTube は本当にマーケティングには欠かせない存在」と話す新井氏は、2019 年のさらに踏み込んだ取り組みを 2 つ挙げました。それが「スモールマスへのターゲティング」と「アクションにつながる広告出稿」。また、フジロック・フェスティバルやサマーソニックなどといったイベントのパートナーシップ面でも、YouTube を活用したそうです。
プライベートではスポーツ動画、特にバスケットボールとサッカーが好きでスーパープレイなどを見ているとのこと。YouTube クリエイターの中では、最近「ヴァンゆんチャンネル」に注目しているそうです。「おもしろくて引き込まれてしまい、いつも笑わせてもらっている」と話しました。
トヨタ自動車のカローラ試乗申し込みは YouTube 経由がダントツ、小林氏は釣りや DIY 動画で日常を忘れる
最後は、トヨタ自動車の小林氏。
(自動車購入層である)20 代〜 50 代など幅広い層が見ている YouTube は、カローラのような歴史ある車の新モデルを売り込むのに最適なメディア。広告を出稿してリーチするだけではなく、試乗の申し込みにつながる内容にトライした結果、他媒体に比べて圧倒的な成果が出たと話します。
小林氏がプライベートで YouTube を見るのは就寝前。「釣りよかでしょう。 」「GUNMA-17」といった、日常の忙しさを少し忘れさせてくれるような、気分をほぐす楽しいコンテンツを見ているそうです。