連合の芳野友子会長と経団連の十倉雅和会長が22日、東京都内で労使トップ会談を行い、2025年春闘が事実上スタートした。物価高で実質賃金のマイナスが続く中、2人は中小企業や非正規労働者への賃上げの広がりの必要性を強調。米トランプ政権の誕生で経済の先行きは見通しにくくなっており、昨年の高水準の賃上げを定着させて生活防衛をできるかが焦点になる。(竹谷直子、畑間香織、鈴木太郎)
◆経団連の十倉雅和会長「中小と非正規がカギ」
十倉会長は「今年は賃金引き上げの強いモメンタム(勢い)を定着させる年にしなければならない」との認識を示し、「定着には約7割の人を雇用する中小企業と4割近くを占める有期雇用労働者の賃金引き上げが不可欠」と述べた。
芳野会長も「ようやく動き始めた賃金の流れを滞らせることは絶対に避けなければならない」と強調。大企業が加盟する経団連に対しては...
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