日本の伝統芸能には落語や舞踊、端唄など様々な演芸がありますが、幇間(ほうかん)もその一つ。太鼓持ちとも呼ばれ、お座敷で芸を見せて、宴席を盛り上げる芸者です。酒宴において客の機嫌を取り、時には芸者・舞妓を助けて場を盛り上げる役割もあったそう。歴史的には男性の職業ですが、今日では女性のたいこもちも出てきており、現在日本に5人しかいないと言われている希少な芸です。江戸では吉原の幇間が一流とされていましたが、現代では東京・浅草などの酒席で幇間芸を見ることができます。おすすめは、神楽坂の老舗鰻店で楽しめる悠玄亭玉八師匠の芸。大正から平成にかけて活躍した幇間芸人、故・悠玄亭玉介師匠の弟子で、希少芸の継承者と言われています。三味線片手に、歌やトーク、屏風を使った滑稽な一人芸などを披露してくれます。敷居が高くて足を踏み入れられないイメージのお座敷遊びですが、うなぎの昼食を堪能しながら、いつもと一味違った体験をしてみませんか?落語の有名な演目「鰻の幇間」にも太鼓持が出てくるので、参加前に検索して行くとより幇間を身近に感じられるかもしれません。幇間さんとのお座敷遊びのご予約はこちらから。