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4月23日投開票の長野県山ノ内町議選を巡り、男性町議(72)らが有権者を飲食接待して投票を依頼した疑いがある問題で、町議陣営の総括責任者の男性(76)が20日、投開票日前後の会合で大半の参加者から当日中に会費を徴収しなかったことを明らかにしたうえで、「後日集めようと思った」と説明した。
陣営の弁護士と総括責任者は同日、町内で記者会見を開き、経緯を説明した。陣営は同月12日夜に懇親会を、23日夜に祝勝会を開催。いずれも50人余りが参加し、缶ビールや折り詰め弁当などが提供された。両日とも会合の冒頭で会費制であることを伝えたものの、会費を徴収する前に参加者全員に領収書を配布し、その場で全員からは会費を集めなかったとした。
会見で総括責任者は「請求書や通知書の感覚で領収書を配ってしまった」と説明。「今でも(公職選挙法の)違反はなかったと思っている」と話した。未徴収の会費は弁護士を通じて5月8日までに全員から集めたという。
一方、町議は記者会見を欠席。弁護士が「供応買収の意図はなかった」とする本人のコメントを代読した。町議は読売新聞の取材に、「(欠席理由は)プライベートな事情のためお答えできない」とし、今後説明する機会を設けるかについては「ノーコメント」と語った。