SUBARUから独立、「10年落ち」のシュコダ車でトヨタに勝利…全日本ラリー年間王者に

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新井大輝さん「世界へ努力続ける」

 埼玉県本庄市在住のラリードライバー新井 大輝ひろき さん(31)が、9月に北海道で開催された全日本ラリー選手権第7戦で優勝し、4年ぶり2度目の年間王者に輝いた。新井さんは「世界選手権で活躍できるよう努力を続ける」と、さらなる高みを目指している。(徳原真人)

全日本ラリー選手権で年間王者に輝いた新井さん=本人提供
全日本ラリー選手権で年間王者に輝いた新井さん=本人提供

 ラリーは、公道の多彩なコースを疾走して合計タイムを競う自動車競技。同選手権は3月に愛知県で行われた第1戦を皮切りに、全国各地で8戦を行い、その合計獲得ポイントで年間王者を決める。新井さんは第7戦終了時点のポイント差で、王者獲得を決めた。

 新井さんは2020年、SUBARU(スバル)のチームのドライバーとして、同選手権で初の年間王者を獲得。競技を盛り上げたい狙いと、「自分の力がどこまで通用するかを試したい」との思いで、22年に自身のチーム「AJRT」を設立した。レースで勝負できる車の用意やチームの人材育成のため、22、23年はフル参戦を断念して準備期間に充ててきた。

 今年2月、現在乗っている車「シュコダ・ファビア」を購入。さらに「日本のラリー界で一番力がある」と感じているトヨタ自動車が、新車を投入してきたことで「何が何でも勝ってやろう」と、改めて全てのレースに出場することを決めた。

 大手自動車メーカーのチームと比べて、車の維持などに使える費用は大幅に少なく、購入した車も10年落ちというハンデはあった。しかし自身の運転技術と整備に関する知識を武器に、7戦中5戦で1位を獲得。年間王者に返り咲いた。

 新井さんは「今年にかける思いが強かった分、うれしさもひとしおだった」と興奮を隠さない。「今後は世界で活躍し、応援してくれる人たちに恩返しをしたい」と語った。

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