現パラオ共和国ペリリュー島の戦いにもとづいた、2時間超のドラマ。玉砕を否定した中川州男大佐による、持久戦の顛末を描く。 http://www.fujitv.co.jp/inochiarukagiri/ ペリリュー島の戦いは先日の『NHKスペシャル』でもとりあげていたが、録画に失敗したため見ていない。再放送を試聴して、あらためて補足する予定。 映像面ではセットやロケは悪くなく、「芸者通り」の異国情緒は印象深かったが、アクションやVFXは少なめ。機銃掃射など、小さな土煙があがるだけで威力が弱すぎる。 まずドラマ以前の問題として、始まる前と終わった後の池上彰解説が良くない。かぎられた視点でしか描けない物語の補完となるべきなのに、さらに視野がせまい。 太平洋戦争のはじまりからして真珠湾への「攻撃」で、欧米の勢力下にあった南方の豊かな土地を「占領」と表現する。さすがに植民地を解放したとは表現しなかっ