性描写規制/遅きに失した都条例改正 過激な性描写のある漫画やアニメの18歳未満への販売を規制するため、東京都が12月議会に提出していた青少年健全育成条例改正案が成立した。条例改正は当然で、むしろ遅きに失したと言える。 民主は6月議会で反対 改正条例は、強姦など刑法に触れる性行為や近親相姦を「不当に賛美・誇張した」漫画などを規制対象とするものだ。改正前は性器を露骨に描いた作品のみが対象だったため、それ以外の過激な作品は普通の書籍とともに販売されていた。 改正案は最初、2月議会に提出され継続審議となり、6月議会で民主党や共産党などの反対で否決された。同案は18歳未満のキャラクターを示す「非実在青少年」の性行為を肯定的に描いた漫画などを対象としていた。だが、あいまいと批判されたため、今回の再提出案では「非実在青少年」の文言が削除されたほか、条例の慎重な運用を求める付帯決議も行った。 条例改正は本