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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (39)

  • よい姿勢は慢性痛やうつも改善、全身と心の健康に大きな差がつく

    悪い姿勢の問題は、見た目だけにとどまらない。呼吸が制限され、取り入れる酸素が減る。首や腰の痛み、運動能力の低下、消化の問題、筋肉疲労、ホルモンバランスの乱れにつながることもある。(Photograph by Tara Moore, Getty Images) 健康を向上させて寿命を延ばすには、運動をしたり、果物や野菜をべたりすることだけが重要なのではない。首や腰の痛み、呼吸器の問題、運動能力の低下、消化器疾患、筋肉疲労、ホルモンバランスの乱れといった問題を避け、充実した人生を生きるには、正しい姿勢を保つことが不可欠だ。こうした問題は、適切に対処しなければ時間とともに悪化する可能性がある。 「年とともに関節や靱帯の弾力性は低下し、悪い姿勢に適応できなくなっていきます。するとやがて、神経や脊髄が圧迫され、身体活動が制限されたり、慢性的な痛みにつながったりすることがあります」。米カリフォルニア

    よい姿勢は慢性痛やうつも改善、全身と心の健康に大きな差がつく
    ume-y
    ume-y 2024/09/08
  • NASAが宇宙に浮かぶ謎の「?」マークを発見、正体は?

    ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が撮影した新しい画像。背景に、赤く光るクエスチョンマークが見える。(PHOTOGRAPH BY NASA, ESA, CSA) 銀河系で特に注目される2つの星を撮影したところ、画像に謎のクエスチョンマークが写り込んでいた。 このクエスチョンマークは、驚異的な感度を誇る米航空宇宙局(NASA)のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の近赤外線カメラNIRCamで「ハービッグ・ハロー天体46/47」(HH 46/47)を初めて撮影した最新の画像で発見された。HH 46/47は有名な形成中の星で、頻繁に観測されている。 この2つの星は、私たちの太陽がどのように形成されたかを知る手掛かりとなりうる。地球からの距離は約1400光年と比較的近く、生まれてからわずか数千年の比較的若い星だ。ただし厳密に言えば、HH 46/47はまだ星として「誕生」していない。

    NASAが宇宙に浮かぶ謎の「?」マークを発見、正体は?
    ume-y
    ume-y 2023/08/14
    「しかし、コロンやセミコロンなど、ほかの句読点も見つかります。30分ごとに画像が撮影されており、各画像に1万個の小さな光のしみがあるためです」
  • 水は1日にどれくらい人体を出入りするのか、初の計算式

    水は、私たちの体に欠かせない。ごく当たり前のことだが、体を日々出入りする量は、これまで科学的に明らかにされてはいなかったそうだ。その量を推定する計算式を、医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBIOHN=ニビオン)などの国際研究グループが初めて開発した。体や環境のデータを基に、1日に失う水分量の目安を算出できるという。人生のさまざまな時期や災害時などに必要な量を予測できれば、健康管理に役立ちそうだ。 「重水素」手がかりに大規模調査 私たちの体のおよそ半分は水。一般的な成人男性で体の53%、成人女性で45%、乳児では60%を占めるという。この量を維持するため、私たちは飲んだり、事や呼吸をしたりして水分を取る。ここでストック、つまり体に含まれる水分の量は分かっていたが、フローである1日の出入り量は正確な把握が難しかった。従来は小規模な調査や、主観に頼るアンケートに限られてきたという。

    水は1日にどれくらい人体を出入りするのか、初の計算式
    ume-y
    ume-y 2023/02/01
    「成人では体の全水分の10%、乳児では25%が、わずか1日で失われていた。水分を3日間取らないと、命の危険にさらされるという。これは従来、経験的に言われてきたことだが、今回の調査で科学的に裏付けられた」
  • さらに強力なコロナワクチン誕生か、「T細胞ワクチン」に進展

    健康な人の免疫系のT細胞を走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影し、着色処理した画像。T細胞は、新型コロナウイルスなどに対する防御で中心的な役割を担っている白血球を構成する免疫細胞のひとつだ。(SCIENCE SOURCE) 接種を受けた人の大半で重症化を防ぐ現行の新型コロナウイルスワクチンは、体内で抗体をつくらせて細胞への感染を防ぐ仕組みだ。 だが、現在承認されているワクチンの場合、接種から数カ月後には抗体量が減少してしまう。対して、抗体ではなく免疫系のT細胞をターゲットとするワクチンならば、ウイルスに感染した細胞をもっと早く排除できるうえ、より長期的に重症化を予防できるのではないか。 しかも、免疫反応が低下していたり、免疫抑制剤を使っていたり、あるいは血液のがんになったりしていて、抗体をつくりにくい患者も守れるかもしれない。そう考えて、「T細胞(誘導)ワクチン」の開発に取り組む研究者がいる。

    さらに強力なコロナワクチン誕生か、「T細胞ワクチン」に進展
  • 新型コロナが「スーパー抗原」の可能性、一部が細菌毒素に酷似

    患者から分離された新型コロナウイルス粒子の透過電子顕微鏡写真。CDCの新たな報告書は、21歳未満の致死的なCOVID-19症例を分析。その大半は、小児多臓器炎症症候群(MIS-C)と呼ばれる症状に由来していた。(Image by NIAID) 2020年2月以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した米国の子どもは74万1000人におよぶ。 幸いなことに、その大半は比較的症状が軽く、また感染した子どもの16〜45%は無症状とも言われる。一方で、このグループ(21歳未満)の子どもたちは、「小児多臓器炎症症候群(MIS-C)」と呼ばれる重篤な疾患を発症することがある。 MIS-Cの初期症状には、発熱、発疹、腹痛、下痢、嘔吐などが含まれる。急ピッチで進められた数カ月におよぶ研究のおかげで、当初は原因がわからなかったさまざまな症状を、明確な疾患として特定できるようになった。 MIS

    新型コロナが「スーパー抗原」の可能性、一部が細菌毒素に酷似
  • 新型コロナ、なぜこんなに「無症状」が多いのか?

    新型コロナウイルス感染症のパンデミックのさなか、チェコのプラハでホームレスの人々を診察する医学生たち。(PHOTOGRAPB BY MILAN BURES, ANZENBERGER VIA REDUX) 新型コロナウイルス感染症で厄介なのは、誰が感染を拡大させているのかが見えづらいことだ。 土曜日の晩には「元気」だったので大勢の人と接したが、月曜日になって咳、熱、疲労感に襲われ、感染していたことに気がついた。米疾病対策センター(CDC)の推計によれば、そんなふうに症状が出る前の人がウイルスをうつすケースは、感染例のおよそ半数を占める。 だが、さらに実態をつかみにくいのは、ウイルスに感染していても全く症状が出ない人のケースだ。CDCによれば、全米の感染例のうち、そうした無症状の感染者は4割に上るという。 発症前(pre-symptomatic)に他人に感染させる人や、無症状(asymptom

    新型コロナ、なぜこんなに「無症状」が多いのか?
    ume-y
    ume-y 2020/08/04
    これもうわかんねえな、とか言いたくなる状況。そうも言ってられないけども。
  • 太陽系から最も近い地球型惑星発見、過酷な環境

    赤色矮星プロキシマ・ケンタウリの弱い光に照らされる惑星プロキシマbの想像図。(PHOTO ILLUSTRATION BY ESO, M. KORNMESSER) 太陽系から最も近い恒星プロキシマ・ケンタウリの周りで、地球ほどの大きさの惑星プロキシマbが発見された。太陽からの距離はわずか4.24光年と、宇宙では目と鼻の先。惑星の公転軌道の大きさから推測される温度は、表面に液体の水が存在できる程度の暖かさであるという。科学誌『ネイチャー』8月25日号に発表された。 プロキシマ・ケンタウリは、南天のケンタウルス座にあるケンタウルス座アルファ星という三重連星の中で最も小さい星である。 ケンタウルス座アルファ星は、昔からSF作家のインスピレーションをかき立ててきた。人類が星間空間に初めて飛び出すときの目的地になると予想されているだけでなく、遠い未来に太陽が死期を迎えて地球が亡びるときには人類の移住

    太陽系から最も近い地球型惑星発見、過酷な環境
  • 新型コロナ「接触通知アプリ」はどれほど有効なのか

    結局、インペリアル・カレッジ・ロンドンのチーム、ハーバード大学のチームの論文にあったようなロックダウン的な介入を繰り返すシナリオが避けられないなら、せめて、大波と大波の間のいわば「COVID-19時代の平時」の対策として、クラスター対策をより効果的に行って、その「平時」の期間を延ばしたり、最終的に経なければならない大波の数を減らしたりできるのか、ということが気になる。 つまり、きちんと検査して積極的疫学調査で濃厚接触者をさかのぼって探し出し、見つかった感染者はすみやかに隔離し……ということがどれだけきちんとできるか、だ。 日の限られたリソースでは、ちょっとした外的な要因が入っただけで崩れることが3月から4月の経験で分かった。「新しい生活様式」は当然のごとく取り入れなければならないだろうし、問題が多かった検査についてもPCR検査を拡充する方向にあるようだ。しかし、接触調査の担い手は急には増

    新型コロナ「接触通知アプリ」はどれほど有効なのか
    ume-y
    ume-y 2020/05/22
    「それほど感染者が増えている状態じゃなくても、具合が悪かったら外出しないというのを社会のコンセンサスにしてかなきゃいけません。これはすごく大事です」
  • 「コロナ禍」はいつまで続く?:2022年終息説ほかいくつかのシナリオ

    COVID-19による緊急事態宣言下の自粛要請はいずれ終わる。その出口は、早いか遅いかの違いで必ずやってくる。 稿をまとめている2020年5月なかばにおいては、日の39県ですでに緊急事態宣言が解除されており、残りの8都道府県でのみ継続中だ。遠からず感染の収束が確認されたら、すべての都道府県で解除されることになるだろう。 しかし自粛要請が終わったからといって、すぐにかつての日常が戻ってくるわけではない。当面、ぼくたちは、行動を変容させた「新しい日常」の中で、「コロナ禍」と付き合っていくことになる。 では、それはいつまでだろう。 答えは、多くの人が気づいているように、「最短でも1年以上」だ。 「ワクチンか画期的な治療薬が開発されて、広く使われるようになれば、究極的な解決、といえるかもしれません。でも、それには最短でも1年半から2年かかります。それに、ワクチンができない感染症も多いので、CO

    「コロナ禍」はいつまで続く?:2022年終息説ほかいくつかのシナリオ
  • 新型コロナ、クラスター対策と「8割減」の本当の意味

    COVID-19をめぐって、病原ウイルスについての知見、致命割合などの病原性、再生産数Rに基づいた感染力のこと、さらに検査や検出率にまつわる話題を追ってきた。 今回は、こういったことを踏まえた上で、中澤さんの私見も交えて見解を語ってもらおう。 中澤さんが、前に「クラスター対策班の押谷さんと少し意見が違う」と言っていたのは、感染の仕方についての議論だ。 「ランダムリンクな感染と、スケールフリーな感染が混ざっているという話を前にしました。押谷さんのこれまでの発言では、SARSの時にも見られたスケールフリーな感染、つまり、一人の感染者からたくさんの二次感染者がうまれるスーパー・スプレディング・イベント(いわば、「超ばらまきイベント」)によってクラスターができて、感染が広がっていくというふうに考えてらっしゃるようです。でも、僕はスケールフリーな感染だけでなく、ランダムリンクもあって、それらの混合分

    新型コロナ、クラスター対策と「8割減」の本当の意味
  • 新型コロナの感染者はどのぐらいいるのか:検出率と抗体検査

    検査で把握できる感染者数は氷山の一角で、見えていないところにものすごい数の感染者がいる。それが、桁が違うほどかもしれないというのは十分ありうる。これは、日のみならず、世界各国でそうだ。 だから、確定診断がついた患者数で一喜一憂するのではなく、背後にある真の感染者数や、人口の中の有病割合(世間では「感染率」などとよく呼ばれる)を知りたいというモチベーションが生まれる。世界各国の公表データから、それを推測した論文があるので、紹介する。 「ゲッチンゲン大学のフォルマー教授が4月2日に発表した世界の感染者検出率です(※1)。仮定は単純で、まず、インペリアル・カレッジ・ロンドンのチームが3月30日に発表した論文(※2)に掲載されている年齢別の感染致命割合(IFR)が世界中のどこでも正しいとして、各国の年齢別人口を国連のデータベースから得て、それで重み付けした各国別の感染致命割合(IFR)を計算しま

    新型コロナの感染者はどのぐらいいるのか:検出率と抗体検査
  • 新型コロナPCR検査の状況を読み解く「3種類の検査目的」

    今、多くの人が、日々、報告される日国内での新規感染者の数や、累積感染者数を気にしていると思う(中には気にするのに疲れて、見るのをやめたという人もいて、それもまた識見というものだ)。一方で、日でのPCR検査の少なさを問題視して、実際にはもっと多くの感染者が出ているに違いなく、今の欧州やアメリカに準ずるくらいのことが起きているのではないかと心配する人も最近までは多かったようだ。 では、実際のところ、日の現況はどのように把握できるだろうか。中澤さんが作ったスライドには、「日で検査数が欧米より少ないのは感染者が少なかったから」という刺激的なタイトルがついており、その真意についても含めて、順を追って聞いていこう。 まず、検査についての一般論から。 「検査が万能ではないことは、強調しておくべきだと思います。PCR検査は、スワブ(鼻や喉をぬぐう綿棒のようなもの)にうまくつかないと、感染している人

    新型コロナPCR検査の状況を読み解く「3種類の検査目的」
  • 新型コロナの広がり方:再生産数と「密」という大きな発見

    COVID-19の感染力と感染の仕方について。 専門家会議の記者会見を聞いたり、メディアの解説を読んだことがある人は、すでに何度も目にしていると思うけれど、ウイルスなり細菌なり病原体の感染力は、再生産数Rで表される。 おさらいも兼ねて、まずはそこから。 「基は簡単です。感染力の指標、再生産数Rは、リプロダクションナンバーなので、Rです。意味は、一人の患者が治癒するまでの間、平均何人の患者に感染させるか、ということです。で、よく言われるR0(専門家はアールノートと読むが、アールゼロでも通じる)、基再生産数というのは、流行当初、誰も免疫を持っていないところに一人の患者が入った時の再生産数です。で、流行が進んで、免疫を持っている人が増えたり、ワクチンを打つなどの対策がなされたりした後の再生産数が、RtとかReとか言われるもので、記号はテキストによって違います。日語では、実効再生産数です」

    新型コロナの広がり方:再生産数と「密」という大きな発見
  • 新型コロナの治療薬や「BCG仮説」で気をつけたいこと

    「これから開発されるような新薬がこのパンデミックに間に合う可能性はあまりないので、既存の薬の中で効くものがあるのか調べるのが大事です。日政府は、インフルエンザの抗ウイルス薬、アビガン推しですよね。でも、プレプリントサーバ(論文が査読を受ける前の段階で公開するサーバ)に載っている論文(※1)を見てみると、最初は効くという話だったのに、アップデートされていて、結局は治癒には影響しないというふうに変わっていました。治癒には影響なくても、熱と咳は1.7日くらい早くおさまる、という結果です。今のところ単一群での報告ですから、きちんとした研究が必要ですね」 単一群というのは、まさに「薬を飲んだ人たち」だけを見ていて、「薬を飲まなかった」対照群を設定していない。前項でみた症例対照研究では、すでに起きたことを振り返る「後向き」の研究ながら、きちんと対照群を設けるものだった。 一方で、こういったアビガンで

    新型コロナの治療薬や「BCG仮説」で気をつけたいこと
  • 新型コロナ、年齢や持病など「重症化リスク」の真相

    前回、致命割合について注意しなければならないことについて確認したので、今回はもう一歩進んで病原性の年齢差について。 若者は重症化しにくいとか、高齢者は重症化しやすいというのは、どの程度当なのだろうか。これについては、中国での年齢別の致命割合(CFR)が報告されている。CFRについては前回大切な議論をしたので、今回からの読者はぜひ参照のこと。 「2月11日までのデータが、中国CDC(疾病対策センター)の週報(※1)に出て、COVID-19の年齢別の致命割合(CFR)が明らかになりました。たしかに年齢とともにリスクが上がっていきます。80歳以上で確定診断がついた患者の15パーセント近くが亡くなります。一方、10代から30代までが0.2パーセント、40代が0.4パーセントでした。たしかに高齢者よりも低いですが、これも決して低いわけじゃないんです。誰でもかかるような病気で、10代、20代の若者が

    新型コロナ、年齢や持病など「重症化リスク」の真相
    ume-y
    ume-y 2020/05/14
    新型コロナの死亡割合(CFR)は2009年のH1N1インフルエンザより3桁高い。基礎疾患なしでも0.9%で100人に1人弱が死んでる。
  • 新型コロナの厄介さと怖さを知る:2つの致命割合CFRとIFRとは

    それでは、COVID-19の基的な特徴を見ていく。潜伏期間や、致命割合といった、その病気の厄介さや、怖さにかかわる特徴だ。 「潜伏期をはじめ疫学的な特徴については、北海道大学の西浦博さんのチームの研究を含めていくつかの論文が出ています。まず、潜伏期の中央値は5日と長いんです(※1)。インフルエンザなら2日ですから、この長さがCOVID-19のひとつの特徴です。また、西浦さんたちのチームの別の論文(※2)の分析では、発症間隔の中央値が4日と潜伏期よりも短いことが分かりました」 ここで、えっと思う人もいると思う。潜伏期間よりも、発症間隔が短いというのはどういういうことか、と。発症間隔とは、「発症した患者から感染した次の感染者が発症するまでの期間」だから、それが潜伏期間よりも短いというのは、よくよく考えてみると、つまり、潜伏期間にある感染者からも感染が起きているということを意味する。西浦さんは

    新型コロナの厄介さと怖さを知る:2つの致命割合CFRとIFRとは
  • 適切な専門家に聞く「新型コロナ」の読み解き方

    今年(2020年)になって、にわかに注目され、3月以降、世界的な一大問題になった新型コロナウイルス感染症COVID-19は、いまや日に住むぼくたちの生活にも大きな影響を及ぼしている。WEBナショジオのような科学系サイトのアクセスランキングを見ても、トップページに表示される1位から5位まですべてが、「コロナ関連」であることも珍しくない。おそらくは、100年後の世界史の教科書に、時代の変化の契機として項目が立つかもしれないと言っても、多くの人が合意するのではないだろうか。 そんな中で、報道の科学的な側面がどれだけ適切なものか懸念を覚えることが多い。おそらく理由の一つは、誰もが関心を持つこのパンデミックとその対策について、専門家に解説を求めようにも、その専門家からして手薄だということに起因する。例えば、テレビの情報番組に専門家枠で登壇するコメンテーターが「実は専門家ではない」問題は、今回につい

    適切な専門家に聞く「新型コロナ」の読み解き方
  • 第6回 なぜ薬物使用疑惑をスクープにしてはいけないのか

    覚せい剤をはじめ、違法な薬物の事件報道が時おり世間を騒がせる一方で、薬物依存症は治療が必要な病気でもある。それはギャンブル依存症などでも変わらない。では、依存症はどんな病気で、どんな人がなりやすく、どうやって治すのだろうか。日における薬物依存症の治療と研究のパイオニアである松俊彦先生の研究室に行ってみた!(文=川端裕人、写真=内海裕之)

    第6回 なぜ薬物使用疑惑をスクープにしてはいけないのか
  • 巨大ブラックホール、アインシュタイン理論を証明

    S0-2という恒星は、銀河系の中心にある超大質量ブラックホール「いて座A*」に非常に近いところを通る。この図では、ブラックホールは時空にあいた底なしの穴として描かれている。(ILLUSTRATION BY NICOLE R. FULLER, NATIONAL SCIENCE FOUNDATION) 恒星が超大質量ブラックホールに接近するとどうなるか? 答えは、「天文学者がアインシュタインの理論を検証できる」だ。 私たちの銀河系(天の川銀河)の中心には巨大なブラックホールがある。科学者らはこのほど、その近くを回る恒星を観測することで、恒星から出た光の波長が、ブラックホールの強力な重力場によって引き伸ばされたことを確認した。アインシュタインの一般相対性理論によると、光は非常に強い重力場の中を通過するときにエネルギーを失う。今回の測定は、その予想を検証する最良の方法だ。(参考記事:「天の川銀河の

    巨大ブラックホール、アインシュタイン理論を証明
  • “痕跡器官”とされた脾臓の役割解明

    人間の消化器系を示すイメージ図。左上に腎臓に似た形をした紫色の脾臓がある。2009年7月に発表された研究によると、マウスを対象に調査した結果、役立たずと思われていた脾臓は、実際には損傷を受けた心臓の回復に欠かせない役割を果たしていることがわかった。 Illustration by MedicalRF.com/Visuals Unlimited 人体には虫垂や扁桃腺(へんとうせん)、余った血流路など、痕跡器官と呼ばれる臓器が存在している。進化の名残ともいえるこのような器官は、あっても無くても人体にはそれほど影響がないと考えられてきた。しかし、医療研究技術の発達に伴い、痕跡器官にも実際には懸命に働いている臓器があることがわかってきた。 痕跡器官の好例が脾臓(ひぞう)である。最新の研究によると、損傷を受けた心臓の回復に欠かせない役割を果たしていることが判明したという。脾臓は腎臓に似た形で腹部の左

    “痕跡器官”とされた脾臓の役割解明
    ume-y
    ume-y 2018/04/24
    「虫垂だの農家の四男坊なんてのは やたらに切っちまっていいもんじゃないだろう」