のぶたと南の島生活

写真の許容量オーバーのため他2つのgooblogで更新中!

クライブ・カッスラー死去

2020-02-27 | 小説
当ブログは写真が貼れなくなったので利用休止し、別のgooblogを2つ稼働させて使い分け。
小説も別blogに引き継いでいますが、本日、nobutaが高校生頃から愛読していた作家クライブ・カッスラーが永眠されました。
そこで、元々のblogでの記事更新になります。当blogを紐解くと16年の『ステルス潜水艦を奪還せよ』までカッスラーを読んでいたことが分かりました。
05年1月20日の記事『とっても久々にダーク・ピットを』に記載しているとおり、『死のサハラを脱出せよ(92年)』までは面白かったんですけどね。
ダーク・ピットシリーズは、ジュニアを登場させ、ピットが結婚と長官に就任するなど、第一線を退くような流れの中でストーリー自体の魅力がなくなり、更にカッスラーの加齢と共に共作が増えたことで、面白味を失くし他のシリーズを含めて読まなくなりましたね。
晩年は息子との共作もありましたが、引き継がれた感じはありませんので、希代の作家の初期作品をもう一度読み返してみようと思います。


拳銃使いの娘

2019-05-22 | 小説


"【アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀新人賞受賞】 11歳のポリーの前に、刑務所帰りの実の父親ネイトが突然現われた。獄中で凶悪なギャング組織を敵に回したネイトには、妻子ともども処刑命令が出ており、家族を救うため釈放されるや駆けつけたのだった。だが時すでに遅くポリーの母親は殺されていた。自らとポリーを救うため、ネイトは父子で逃亡の旅に出る。暴力と犯罪に満ち危険と隣りあわせの旅の中で、ポリーは徐々に生き延びる術を身に着けていく。迫る追っ手と警察をかわして、父子は生き残れるか? 人気TVシリーズのプロデューサー、脚本家が放つ鮮烈なデビュー作"

ハヤカワミステリの宣伝文句の通り、映画のようなテンポの良さ!
ダークなパッピーエンドも申し分なし!
登場人物のそれぞれの視点で描かれる文章ですが、引き込まれますね~
少女と熊、熊が良い意味でのキーでした!
買って読むだけの価値があります。


ドナルド・E・ウェストレイクを彷彿させるケイパーもの・・・用心棒

2019-03-12 | 小説

デイビッド・ゴードンの新作『用心棒』。この作家は処女作の『二流小説家』、『ミステリガール』も途中で中弛みと脱線があるんだよね(^_^;)
処女作は、それでもしっかりと持ちこたえて楽しめたんだけど、『ミステリガール』は駄作中の大駄作(笑)
だから『用心棒』を読むのも躊躇してたんだよ。実際、本作も途中で中弛みあり(笑)
それでも持ち直した。なんとなくページが少なかったからじゃないかって気もするけど(^_^;)

さて、『用心棒』はケイパーもの。しかも、かなりドナルド・E・ウェストレイクを意識したんじゃないかと思える。nobutaはドートマンダーやパーカー、どちらのスタイルも好きだったので、本作は楽しめた!
シリーズ化したら購入し続けそうだけどね。この作家、長編三作それぞれ感じが違うから、もうケイパーものをやらないかもしれないけど(苦笑)
トニー・ケンリックが好きだった人にはお薦めできるよ(笑)

殺し屋の仕事のスタイルがガラリと変わる・・悪魔の赤い右手

2019-02-23 | 小説

今年に入り小説が絶好調。良い感じで次々と読破できてる(笑)
「殺し屋を殺せ」の新作『悪魔の赤い右手』も一気に読み切った。
前作は奇抜な設定が楽しめたが、今回はグレンマン風になっちゃたね(笑)
しかも、当分シリーズを続けるつもりが満載(^_^;)
かなりの尻切れトンボ感なのだが、ま〜次が出てもすぐ買って読んじゃいそうだな。

取り敢えず宣伝文句はこんな感じ

全米の犯罪組織を束ねる“評議会”に親友の命を奪われた殺し屋専門の殺し屋ヘンドリクス。復讐を誓った彼は、秘密のヴェールに包まれた“評議会”の悪党どもを追うが…。一方、サンフランシスコではゴールデンゲートブリッジを狙った大規模爆破テロが発生。阿鼻叫喚の現場では、死んだと思われていた“評議会”の元幹部「悪魔の赤い右手」の姿が目撃される―黒幕たちが跋扈する、波乱のシリーズ第二弾。


帰郷戦線ー爆走ー

2019-02-14 | 小説

なんて冴えない邦題なんだろう(笑)
中身はなかなか面白いのに、これじゃあ誰も買わない(^_^;)
続編も数作出版されているらしいので続きが読みたいが、それには本書が売れないとね。
本当の題名は
  The Drifter――さまよえる者
らしい。これも作品の内容からは分かりにくい(^_^;)

因みに、大団円までもって行く最後をすべてすっぽかしているので、普通に読んでいると『ずるい』終わり方と言える。ただ、一気に読ませる作品でもあるので、徐々に作家の技能も上がっていくだろうと期待してる。だから、次が読みたいんだけどね(笑)

緊急工作員

2019-01-30 | 小説

ハヤカワ文庫の今月の新書だったダニエル・ジャドソンという聞き慣れない作家の小説を電子図書で購入。
普通に買ってある本もあるんだけどなかなか内容に入り込めなかったので、こちらを先に読み始めたところ、思った以上に良作だった(笑)

ハヤカワ文庫から紹介されているあらすじは

戦地から戻ったトムの携帯電話に正体不明のメッセージが入る。それは元上官からの緊急事態を告げるサインだった。再会した元上官はトムに情報機関との接触を命じる。彼らはかつて戦地でトムの命を救った男の行方を追っていた……潜む陰謀、相次ぐ裏切り、そして複雑な罠。トムは望まざる闘いに身を投じてゆく!

というもの。活動範囲が狭く冒険譚ではないけれどもよく練られている方だしエンターテイメントとしては充分楽しめる(笑)
後、2作出版されているそうなので、人気が出て発売されることを期待したいね!

珍しく悪がいない前日譚のようなストーリー・・・ブラックスクリーム

2019-01-12 | 小説

ジェフリー・ディーヴァーのライムシリーズ最新作『ブラックスクリーム』をやっとこさ読み終えました(^_^;)
作品紹介には

シリーズの楽しさを みっちり詰めこんだリンカーン・ライム最新刊!

ニューヨークからナポリへ――〝漆黒の絶叫〟にとり憑かれた犯人を追え!

ニューヨークの路上で男が拉致されるのを少女が目撃した。やがて被害者の苦痛のうめきをサンプリングした音楽とともに、監禁されて死に瀕している被害者の姿が動画サイトにアップされた。アップロードしたのは「作曲家(コンポーザー)」を自称する人物。捜査を依頼された科学捜査の天才リンカーン・ライムは現場に残された証拠物件から監禁場所を割り出し、被害者を救出したものの、〈コンポーザー〉は国外に逃亡してしまった。

そして事件の場はイタリアへ――リビアからの移民が誘拐されたのだ。〈コンポーザー〉の犯行だった。ナポリに飛んだ名探偵ライムとパートナーのアメリア・サックス、そしてライムの介護士トムは、若き森林警備隊員エルコレとともに事件に挑む。ニューヨークの白人とナポリの難民。被害者をつなぐものは何か? 〈漆黒の絶叫〉に駆りたてられる〈コンポーザー〉の目的は? アメリカ総領事館から持ち込まれた留学生の暴行事件も調査することになったライムは、想像を絶する真相を探り当てることに……

ニューヨークで起こった誘拐事件の犯人を追って、ほぼ全編がイタリアで展開する最新作。名探偵ライムが証拠とロジックで快刀乱麻の名推理を導き出せば、アメリアは凶行を阻止するために車を疾走させ、死地へと飛び込む。シリーズのファンが「こうでなくちゃ!」と快哉をあげる場面が満載、もちろん大規模ドンデン返しも待ち受けています!

というもの。
今までよりも陳腐なドンデン返しではありますが、ライムシリーズもウオッチメイカー亡き後、大物の犯罪者を作り上げるのは無理そうだし、丁度転機となる作品として、次のシリーズに向けた前日譚的な意味があるんじゃないかと思いましたね!
それからすると次回が楽しみそうです(笑)

期待のグレンマンシリーズの新作でしたが・・・暗殺者の

2018-11-19 | 小説

宣伝文句は以下の通り

冒険アクション小説の最高傑作 グレイマン・シリーズ最新作!

グレイマンのもとに、パリにあるシリア抵抗組織からオファーが入る。シリアの独裁者の情報を得るため、その愛人ビアンカをパリのアパートから誘拐したいというのだ。依頼を受け、首尾よく誘拐には成功したが、ビアンカは情報提供の条件として、自分が産んだ独裁者の唯一の息子である赤ん坊を取り戻すことを要求したのだ。だが赤ん坊は混乱が続くシリアの首都、独裁者のもとにいた……グレイマン・シリーズ最新作!


この夏に出た最新作。買ったけど他の本を先に読んでて、やっとの事で読めました(^_^;)
でも、期待した程ではなく、3作目の「レクイエム」くらいの残念度。一気読みできるスピード感は健在なんですけどね(^_^;)
次回は、飛躍と同じ様にCIAのアセットとして活動しそうなので期待して来年を待ちます!



死線のサハラで大団円

2018-10-25 | 小説

前作に続きISISの指導者サラディンとの死闘を描くガブリエル・アロンシリーズの『死線のサハラ』を読み終えました。この間、読んでいた作品が愚作で読破するのにかなりの時間が掛かりましたが、流石にアロンシリーズは中弛みすることなく一気に読み進める事ができましたよ(笑)
カッスラーのピットシリーズ同様に組織のトップに登り詰めたアロン。カッスラーはピットの使い方を間違ったので、今では余り読まなくなりましたが、アロンは今回も中心で現場を駆けずり回る場面もありましたし、こういう立場になる事を前提にコルシカ島の殺し屋ケラーをここ迄(数作使って)育てたのでしょうから、完全に上手くハマりましたね(笑)
面白かったですねぇ!

なかなか小説に入り込めなかった(^_^;)・・・ダウンサイド強奪作戦

2018-10-10 | 小説

早川書房のゲイバーモノは数年に1冊出るか出ないかくらいのレアモノなので、期待して購入したマイク・クーパーの『ダウンサイド強奪作戦』
早川書房の紹介では、

プロの強盗のフィンは仲間とともに大規模な列車襲撃を決行した。万事順調だったが、なぜか急襲してきた警察に逮捕され一同刑務所へ……7年後、娑婆に出たフィンは、今どき現物を盗む強盗なんて時代遅れの恐竜だと引退を決意するが、全財産を隠していた銀行が倒産してそれもままならない。そんな彼に大仕事が待ちかけられる。獲物は保管倉庫に眠る希少金属ロジウムの山、総重量約1トン。鉄道基地のド真ん中にあり、ハイテクで厳重に警備された保管倉庫にいかにして侵入するか? しかしフィンに秘策あり。仲間を集め、準備を進める。決行は大晦日。だが、彼らが予想もしないところで完全想定外の事態が進行していた!

というもの。なかなか期待させるんだけど、全く主人公や主要メンバーに心奪われることなく、読み終えるのに2ヶ月近く掛ってしまった。
かなり進み具合がダラダラしてるし、敵役との駆け引きが一切無いしね。かなり残念だったな〜



あまりにも陳腐・・・アベルVSホイト

2018-05-02 | 小説

元刑事のアベル夫妻は、現在私立探偵として日夜活躍していた。ある企業から未解決事件の真相究明の依頼を引き受けた彼らは、調査中に激しい妨害に遭遇する。それは謎の人物に雇われた殺し屋夫婦、ホイト夫妻からの襲撃だった。探偵VS殺し屋!プロフェッショナル同士の知略を尽くした激しい攻防の幕が切って落とされ…。この事件の裏にはいったい何が隠されているのか?実力派作家のノンストップ・アクション・スリラー!

というのがハヤカワ文庫の紹介内容。小説の表紙も目立つし、「すこぶる面白い作品」の可能性もあるし、「あまりにも陳腐」で駄作の可能性もあるだろうな〜と本屋で検討したものの、作家のトマス・ペリーの作品は読んだことが無いのでチャレンジしてみました。
結果は残念ながら後者(T_T)
設定的には面白くなる要素も多分にあるんですが、被害者の殺害された理由がショボイ・・・結果、中盤から盛り下がりまくりでした(苦笑)

特捜部Q~自撮りする女たち~

2018-04-04 | 小説

いつ出版されるか待ちに待っていた特捜部Qの最新作「自撮りする女たち」

今回の早川の紹介内容は・・
コペンハーゲン警察の特捜部Q。未解決事件を専門に扱う部署である。部の解体が囁かれるなか、ローセの不調も続き、チームの士気は下降中だ。ある日、元殺人捜査課課長からQに電話が入る。最近発生した老女撲殺事件が、未解決の女性教師殺人事件に酷似しているとの情報だった。元上司の懇願に、カールらQの面々は重い腰を上げる。折しも失業中の若い女性を狙った連続轢き逃げ事件で別部署は大わらわ。その隙に新旧双方の事件の捜査を勝手に始めたものの、カールの刑事歴でもかつてない事態に…。好評シリーズ第七弾。

でも、前作からかなり年月が経ったせいか、ローゼの苦悩の理由を思い出すのに一苦労(苦笑)
そして、ローセが異質な性格になった理由が明らかになります。
全体的には、これまでの中では面白みに掛ける内容なので、読み進めるのにかなり時間が掛かりました(何度か挫折しそうになりました)。
それでも、さすがに残り400ページくらいは展開が盛り上がり、最後の方は一気読み出来ましたけどね。

これで、ローゼの問題の全容が分かりましたね。残るはアサドがなぜコペンハーゲンのしがない警察機構に居るのかという事と、カールを悩ませるそもそもの事件の解決でしょう。それを残り3作品で大団円に持って行くんでしょうね。
今回も複線らしい場面が鏤められていましたから、最終巻か、その前段でカールが殺人罪で逮捕されるという展開が待ちかまえていそうです。それまでにローゼが回復していることを祈るばかりですね!


髑髏の檻

2018-01-01 | 小説

今年最初の読書感想はジャック・カリーイのカーソンシリーズの日本六作目「髑髏の檻」です。初詣から帰宅して夜な夜な読んで年末から読んでいた本書を読破しました(笑)
相変わらず入り込むまでに時間が掛かる展開ですが、400ページを越えてくると加速して最後までスリリングに突き進んでくれましたね(笑)
ジャック・カリーイの電子図書は、本作と新作の2本しかないので、今後は小説を購入するしか方法が無いのが残念ですが、昨年後半は、あまりnobutaの好きな作家の新書が少なかったので、もう暫くはカーソンシリーズで読書時間を持たせてもらうしかなさそうです。
ローレンス・ブロックほどではありませんが、サイコミス的には楽しめるのでね!

本書のストーリーは「刑事カーソンが休暇で赴いたケンタッキーの山中で連続殺人が。犯人はネット上の宝探しサイトで犯行を告知し、死体はどれも奇怪な装飾を施されていた。捜査に巻き込まれたカーソンの前に現れたのは、実の兄にして逃走中の連続殺人鬼ジェレミー。ディーヴァーばりのスリルとサプライズで人気のシリーズ第6弾。」というものです。ま~ディーヴァーの足下に及ぶかは疑問ですが・・・本作は楽しめましたよ(笑)

リンカーン・ライムシリーズの新作スティール・キスを読破

2017-11-23 | 小説


捜査中の刑事アメリアの眼前でエスカレーターが通行人を巻き込む惨事が。日常の機械を凶器に変える殺人犯を、科学捜査の天才が追う! リンカーン・ライム・シリーズ第12弾。

文春の宣伝文句は上記のとおり。別に宣伝文句が無くても買うんですけどね(笑)
今回も電子図書で購入し、2週間くらい掛けて通勤時に読みました。やっと読み終えましたが、やはり「ウォッチメーカー」程の傑作を望むのは無理ですね。シリーズも12作目ですから、ガチガチに固まったストーリー展開だったと思いますよ。それなりに面白いのは間違いないので、悲観するほどの作品ではないです。ファンとしては前向きに捉えることが出来る作品ですね。
ただ、ライムの次作は、文春の販売パターンがこのままだと三年後の冬?まで待たされそう。それは嫌ですよね。
来年はダンス?それともシリーズもの以外の長編をねじ込んできそうですし・・・・待つ身はつらいな〜

キリング・ゲーム

2017-11-07 | 小説

ディーヴァーの後継者が放つ人気シリーズ最新作
連続殺人の被害者の共通点は何か。ルーマニアで心理実験の実験台になった犯人の心の闇に大胆な罠を仕込んだシリーズ屈指の驚愕作。

先月半ば頃。nobutaの好きな作家の書籍が出版されず、小説欠乏症でプレスセンターのジュンク堂書店で何か面白いのはないかと探していたときに、上記表記のジャックカーリイシリーズを見つけました。ディーヴァーのライム物が出るまで後2週間もあるな〜と思い、カーリイ物がシリーズ化しているのを確認。これが面白ければ一作目から読めるので欠乏症からも逃れられるはずと思い、電子図書で発売されているか確認したところ、ありましたね。古い作品は電子図書化されてない様ですが、取り敢えず購入しちゃいました。で、今朝、電車内でクライマックスを迎えたのですが、ローレンスブロックのスカダーのプロットと比較すると下の方ですね(^_^;)
ま〜軽いノリの作品でディーヴァー程のどんでん返しもありません。この種にしては中途半端な終わり方という気がしました。
ただ、一人称で進むスタイルは好きですね。登場人物も豊かなので、他の作品も時間があれば読んでみようと思います。
今夜からは、ライムの新作を読みますけどね(笑)