コバンザメとは、魚類の一種である。
概要
スズキ目コバンザメ亜目コバンザメ科に属する海水魚。外洋性で世界中の温帯域に生息している。名前にサメがついているため、サメの仲間だと誤解されがちだが、スズキ目という分類からわかるように、サメの仲間ではない。
頭部の背面に小判型の大きな吸盤があり、これが名前の由来になっている。この吸盤を用いて、サメやカジキなどの大型魚、鯨などに吸いついて、餌のおこぼれや寄生虫などを食べる片利共生関係にある。
ただし、一方的に居候しているだけあって時には吸いついた魚に食べられてしまう事故もあるらしく、大型魚の胃の中から発見されることもあるほか、潜水能力を持つ海鳥などの中には大型魚に吸い付いたコバンザメを狙うものも存在し、こうした大型魚を怖れない捕食者が相手の場合は、吸い付いていると身動きが取れず、かえって好餌となってしまう。
また、船や漂流物などの無生物に吸い付いてしまううっかり者もおり、それが外航船だったりすると餌の少ない海域に連れ出されて飢えてしまう場合もあるとか。
例えとしてのコバンザメ
大型魚に寄生し、おこぼれを頂いて生きるという性質から、実世界においても、権威あるものによりすがって、権威を借りて威張り散らしたり、おこぼれを貰うような生き方をしている人間を「コバンザメ」と皮肉って比喩することがある。また、人間以外にも用いられることもある。別名「金魚のフン」。
コバンザメの例
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関連項目
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