概要
殷最後の王・紂王の妃。彼女は小国から王に差し出されたという。王は若い時は賢明な王だったが、彼女を溺愛するようになってからは暴虐の王と化し、彼女の言うこと(淫乱な音楽を作らせるとか、残虐な方法で人民を殺すとか)をすべて聞いたという。有名な酒池肉林の元ネタも、王と彼女が酒で池を作り、肉を林のようにし、裸の男女と狂乱の宴を開いたという故事である。俺も仲間にいれてくれよ。この為、諸侯は殷から離反し、最後には殷は周の武王に滅ぼされた。殷が滅びた時に彼女も殺されたという。
ただし、これらが事実がどうかはわからない。本当は悪女でもないのに、悪女の代名詞にされてしまった可能性もなくはない。余談だが、彼女は数種類の花から搾り取った汁を使って化粧をしていたが、これは現在も使われているらしい。
後にこれらの伝承を基にした小説の内の一つ「封神演義」においては、それより以前の小説にあった発想から「九尾の狐」と結びつけたため、関連性が深い。
※九尾の狐自体は吉をよぶ瑞獣の一体。封神演義での印象も加わったため、相反する意味を持つようになった。
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関連項目
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