明日川タイヨウとは、アニメ「カードファイト!!ヴァンガードG」に登場するキャラクターである。
担当声優は桑島法子。桑島女史はシリーズでは劇場版「ネオンメサイア」にて《ハーモニクス・メサイア》を演じていた。「GNEXT」においては兼役。
言ったじゃないですか。僕は強くなったんです。この概要で
以前クロノにヴァンガード一分かりやすいルール説明を受けた少年。
転校という事実を前に、弱気な自分を変えるためにヴァンガードを始めることにしたのだが、このティーチングファイトにより、クロノに勝つという目標を手に入れ、前向きになることができた。
―――が、次にクロノの前に現れた時、その弱気そうな少年は変貌していた。
ヴァンガード普及協会ユナイテッド・サンクチュアリ支部の勢力に転校していたタイヨウは、その孤独感から自分を変えようと、ユナサン支部の門を開いてしまう。
その歪んだ強化プログラムを受けた結果・・・ただ機械的に「問題ありません」を繰り返し、勝利しか見えないファイターになってしまった。
クロノはユナサン支部に染まりきって笑顔を喪った彼をどうにかしようと、同支部に潜入したり、タイヨウを連れ出して遊びに出掛けたりと手を尽くす。
しかし、「弱さは罪」の思考に染まりきった彼はクロノの行動を拒絶。しまいには、「間違っているのはクロノさんの方だ!」と言葉を荒げ、ユナサン支部へと戻ってしまう。
果てにはその能力を評価され、彼を指導していた伊吹コウジに、チーム・ディマイズも受けた強化プログラムを推薦されてしまう。
果たしてクロノはタイヨウに笑顔を取り戻すことができるのだろうか・・・。
全ては、使う人の心次第なんです
必死に研鑽し、白髪が出来るまで自分を追い込み、チーム・ディマイズに成った彼には、何人か親しくしてくれる人ができた。
タイヨウは彼らを友達と称したが、ディマイズメンバーとしてのデビュー戦となるはずだった新導クロノとのスペシャルマッチで敗北。その瞬間、「友達」はあっさり掌を返し、タイヨウの前から去ってしまう。
その後、彼の処分が決まる前に、神崎ユウイチロウが直々にクロノにファイトを申し込む。どんなに絶望的な状態に置かれても、決して折れることなくファイトを楽しむクロノの姿―――それに惹かれてか、ユナサン支部の証であるバングルを投げ捨て、クロノに精一杯の声援を送った。
重要なのは、クロノが諭したわけではなく、そのファイトの姿を見て「自分自身で気づいた」こと。
その証左か、後にユナサン支部の事後処理に伊吹が現れたことをクロノ達に伝えた際、自分の意思で何が間違っていたかを伝えている。
「伊吹さんの作った強化プログラムも、それ自体はファイトに強くなるための
データの集まりでしかなかったんです。
『強くなりたい』と思って努力することは、決して間違いじゃない。
間違っていたのは、『弱さは罪』と必要以上に自分や他人を貶め、責めたり、
敗北を恐れるあまり、ファイトに対して勝利以外の価値を認めなくなってしまうこと・・・。
全ては、使う人の心次第なんです」
そしてタイヨウも、新しく生まれ変わるユナイテッド・サンクチュアリ支部に残留し、新たなヴァンガードの物語を歩んでいくことを決意している。
数ヶ月後、Gクエストが開催されている同支部には、髪も元通りになり、すっかり活気を取り戻したタイヨウの姿があった。雀ヶ森レン支部長(実質新城テツの運営だが)のもと新たに生まれ変わった同支部で楽しくファイトをしているようで、自分も役に立ちたいとGクエストの運営を率先して手伝っていた。
が、「カンパニー」の一員を名乗る守山ヒロキの襲来でその平穏も崩壊。
横暴を止めるために戦うタイヨウだが、「正義」に拘るヒロキの姿が、「強さ」に縋っていたかつての自分とオーバーラップする。そのヒロキを止められず、レンやテツが外出していたのもあり、新ユナサン支部は壊滅させられてしまう。
後に事情を聴いたタイヨウは、その経験からヒロキと戦うことを決意。元支部長の神崎がタイヨウに残した言葉を胸に、ファイトでヒロキと向き合うことを決意する。
最終的に、二度の激突両方を制し、一度目の激突でヒロキの闇に気づいたタイヨウは、「最後の審判」における戦いで「ヒロキとも友達になりたい」と懸命に自らの想いをぶつけ、自らためらいがちだったヒロキの手を取る形で彼を救った。
クロノさんとも、カズマさんとも、もっと一緒に戦いたい!
この三人で、もっと、もっと―――!!
続編「GNEXT」においては、前作で先導エミらの通っていた宮地学園中等部に進学。また、遂にクロノと同じチームを組み、U20チャンピオンシップに乗り込むこととなる。
トライスリーのアテを頼れなくなったクロノの申し出を快諾したが、もう一人のチームメイト探しという壁が立ちはだかることになる。ヒロキ呼んでやれよ。
この際はクロノにはっきりと自分の意思を言うなど今までよりかなり活発になっており、特にクロノのティーチングファイトを途中で投げた東海林カズマに対しては小学生と間違われたこともあり、今までの彼のイメージからすると珍しいくらいにモノを言うようになっている。
ショップ予選最後のギリギリまで危ういところだったが、そのカズマが三人目のチームメイトとして何とか間に合う。
以後チーム「ストライダーズ」となった三人は、それまでの不和を乗り越えた結果なんだかんだで絆が深まり、真っ当に安定したチームとなる。タイヨウも最初はクロノの力になるべくチームに入ったが、三人で過ごす時間が多くなるにつれ、そのチームとしての時間がかけがえのないものであると自覚するようになる。そして、それ以上に自分が求める「高み」への挑戦・・・。
仮想敵としてトライスリーの他のメンバーを研究し、相手の戦い方に応じた戦法により、U20チャンピオンシップ1stステージでは多くの勝ち星を挙げた。また、ショップ予選決勝で山路カルに敗北した反省からか、思い切ってチャンスに全てを賭ける姿勢も見られる。
発現せよ、このデッキに宿りし新たなる力!
使用デッキはゴールドパラディン。《旭光の騎士 グルグウィント》を中心とした超越軸デッキである。
攻める時の圧力に欠けるユニットが多いが、少ない手札でリアガードを整えることができ、ジェネレーションブレイクで山札から直接ガード札を調達するなど防御力は高い。
G1期ではその特性と、クロノのギアクロニクルを対策した強化プログラムを数千回は繰り返したことで、対ギアクロニクル用にプレイングまで造り上げられた一戦もあったが、《時空獣 アップヒーバル・ペガサス》という未知の要素に掻き回された結果、敗北を喫している。
G3期「ストライドゲート」編からは、リアガードかガーディアンの2体以上登場したターンに発動できるキーワード効果「結束(ユナイト)」を武器に戦うデッキに新生。デッキ構築は神崎ユウイチロウの直接の指南を経て研ぎ澄まされ、新たなGユニット《旭光剣爛 グルグウィント》により決定打を得て、「最後の審判」の際に投入した《黄金竜 グロリアスレイニング・ドラゴン》により連続攻撃が可能となったことで地盤が完全に固まる。
なお、「結束(ユナイト)」を軸にしたヴァンガード初の500円構築済みデッキはこの時のタイヨウをイメージしたカード群である。安い! 絶対に安い!
人気じゃないと・・・自分の動画が伸びないと、安心できないんだね・・・?
だからキミは、関連動画を投稿したんだ
なお、彼とクロノの出会いが描かれる26話は、ルール説明がとにかくわかりやすいため、特別に常設無料となっている。
生まれ変わった関連項目を紹介します!
- カードファイト!!ヴァンガードG / カードファイト!!ヴァンガードG NEXT
- カードファイト!!ヴァンガード
- ストライダーズ
- チーム・ディマイズ
- 伊吹コウジ - 一時期コーチをしていた
- 神崎ユウイチロウ - クロノと共に彼を訪れ、突拍子もない特訓を一緒に行ったり、彼のアドバイスを受ける
- 守山ヒロキ - 「最後の審判」による裁定者、彼を闇から救いだし友達になる
- ゴールドパラディン(使用デッキ)
- 弱さは罪
- 闇堕ち
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