アンチとは、テレビアニメ『SSSS.GRIDMAN』に登場する怪獣である。CV:鈴村健一
概要
新条アカネがグリッドマンを倒すために作った怪獣。別名:臥薪嘗胆怪獣。
第3回で初登場するまで、公式サイトなどでは「謎の少年」として紹介されていた。
対戦相手の力をコピーする能力を有し、グリッドマンが剣を持ったら自分も長い鉤爪を生やすなど、対応力に長けている。素の戦闘能力も高く、全身の光球から発する死ね死ね弾光弾や大出力のビーム、高速移動能力でグリッドマンを圧倒した。
その後もマックスグリッドマンには肥大化させた両腕、バスターグリッドマンには腹部から撃ち出すミサイル、スカイグリッドマンには下半身全体を変化させたスラスターといったコピー武器や形態変化で向こうに対抗していった。
知能を持った「オートインテリジェンス怪獣」でもあり、戦闘時にはグリッドマンへの殺意に満ちた言葉を発するほか、非戦闘時は学ランとマフラーを纏った小柄な少年に変身している。怪獣としての活動には時間制限があるらしく、頭部のカラータイマーが点滅するとすぐに少年に戻ってしまう。少年の姿をしている時は人間と同様の食事をするが、食べ方はまるで野良犬のように汚らしい。またアカネからの扱いは児童虐待のごとく劣悪であり、最初の活躍より後はまともな食事を与えられず風呂にも入っていないなど、およそ人間らしい生活をせずに過ごしている。アカネからすれば怪獣にそういうのは必要ない、という事なのかもしれないが……
一方で彼と偶然出会った六花には何かと気にかけられており、食べ物を恵んでもらったり、家に呼ばれて身体を洗ってもらったりといった世話を受けている。
グリッドマンを倒す事に使命を感じており、それこそが自身の存在意義だと思っている。それが災いして、グリッドマン以外の相手を殺す事は承知しなかったり、先にグリッドマンを倒されないよう他の怪獣と同士討ちしたり、勝手に怪獣ヂリバーを作ってグリッドマンに戦いを挑もうとするなど融通の効かない所があり、アカネにとっては頭の痛い事を色々とやらかしている。
一方で生みの親であるアカネに対しては思う所があるのか、呼びつけられてもいないのに助けにやってくるなど律儀な側面を見せている。
しかし、結局グリッドマンを倒せなかった事から遂にアカネとアレクシスに見捨てられてしまい、その後彼を救ったサムライ・キャリバーに諭されて自身の存在理由を見つめ直した事でアカネと決別、怪獣である事を捨てた新戦士「グリッドナイト」へと進化を遂げ、以降はグリッドマン達の味方に回る事となった。
怪獣形態のデザインは特撮版『電光超人グリッドマン』に登場した忍者怪獣シノビラーに酷似しており、オートインテリジェンス機能や会話能力も共通している。また、手足の蛇腹状関節はウルトラマンに登場する宇宙恐竜ゼットンにも似ており、グリッドマンに対抗するために作られたアンチ・グリッドマンである事が強調されている。
グリッドナイト
アンチが第10話で自身の存在意義を「いつかグリッドマンを倒すためそれまでグリッドマンを守る」と再定義し、その姿全体をグリッドマンを模したものへと変えて誕生した新形態。
姿のみならず能力もよりグリッドマンに近いものになっており、グリッドビームと同じ要領で放つ光線「グリッドナイトストーム」や強力な光輪を飛ばして相手を切り裂く「グリッドナイトサーキュラー」といった完全にヒーローらしい技を使用する。
また怪獣時代からのスピードは健在で、それに加えて怪獣に込められたアカネの悪意に共感する事で動きを読む事も可能であり、時にフルパワーグリッドマンが敵わない様な相手を圧倒する事もある。
さらにグリッドマンキャリバーを装備する事もでき、この状態ではキャリバーは剣身が赤く染まった「グリッドナイトキャリバー」に変化する。
名付け親はサムライ・キャリバーで、元ネタはかつて『電光超人グリッドマン』で登場が予定されていた藤堂武史がグリッドマンをコピーして作りあげた「カーンナイト」という戦士の没設定から来ているとされている。
SSSS.DYNAZENONでのアンチ
後にグリッドマンユニバースの継承作である『SSSS.DYNAZENON』にて、怪獣少女アノシラス(2代目)と共に「グリッドナイト同盟」を結成した上で再登場。
同作の彼は前作から大分年月が経っているらしく背が伸びていて、垂れていた長髪もスーパーサイヤ人の如く逆立ったツンツンになっている他、キャリバーさんら新世紀中学生の面々を彷彿とさせる様なスーツ姿での登場。 今作での彼は変身態から取った「ナイト」と名乗っており、口調も敬語になっているのだが、性格は相変わらず。
関連動画
関連静画
関連項目
- SSSS.GRIDMAN
- SSSS.DYNAZENON
- 新条アカネ(毒親生みの親)
- グリッドマン(宿敵)
- 忍者怪獣シノビラー(オマージュ元)
- さてはアンチだなオメー
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