中東危機
最新ニュース
欧米各国、イスラエルに国連平和維持軍への攻撃停止を要求 レバノンで
アメリカのジョー・バイデン大統領は11日、イスラエルがレバノンで国連の平和維持軍へ攻撃することを止めるよう、イスラエルに求めていると述べた。レバノンでイスラム教シーア派組織ヒズボラと戦うイスラエルは、48時間のうちに2回、国連平和維持軍に向かって発砲している。
イスラエル、ベイルート中心部を空爆 22人死亡とレバノン当局
レバノンの首都ベイルート中心部で10日、イスラエル軍による空爆があり、22人が死亡、117人が負傷した。レバノン保健省が発表した。
バイデン氏とネタニヤフ氏が電話会談、イランへの対応を協議か
アメリカのジョー・バイデン大統領は9日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話会談を行った。両首脳が会談するのは数週間ぶりとみられ、イランが1日に行ったミサイル攻撃に対するイスラエルの対応について話し合ったとみられる。
ビデオ, イランを攻撃する機会「逃すべきではない」、イスラエルのベネット元首相を取材, 所要時間 3,07
中東情勢で緊張が高まるなか、一部のイスラエル国民の間ではさらに踏み込み、イランに直接攻撃を加えるべきだという切迫した確信が生まれている。BBCのジェレミー・ボウエン国際編集長は、こうした主張を強めている有力者の一人、ナフタリ・ベネット元首相を取材。ベネット氏はイランを「タコ」と呼び、この地域紛争の「あらゆる混乱や死をイランが制御・管理している」と主張した。
ビデオ, イスラエルとパレスチナの若者に聞く、現在の戦争とこれから, 所要時間 4,03
パレスチナとイスラエルの若者たちは、現在進行中の戦争と未来について、どんな考えをもっているのだろうか。BBCのジェレミー・ボウエン国際編集長が、それぞれの土地で話を聞いた。
「ガザ同様の破壊」の可能性あるとレバノン国民に警告 イスラエル首相
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は8日にビデオ演説を行い、レバノン国民に対し、同国からイスラム教シーア派組織ヒズボラを追い出し、「(パレスチナの)ガザのような破壊と苦しみ」を回避するよう直接求めた。
【画像で見る】 ガザ地区の1年 戦争で生活が激変
イスラエル組織ハマスは2023年10月7日、前例のない越境攻撃をイスラエルに実施した。それに対してイスラエルは、地中海沿岸のパレスチナ自治区ガザ地区を空爆し、侵攻した。それ以来、1年にわたり戦争が続いている。この戦争を通じて、ガザに住む人たちの暮らしがいかに激変したかを、写真や地図などで見ていく。
ビデオ, 戦争開始から1年、家族を殺されたガザ住民を再取材, 所要時間 4,58
パレスチナのイスラム組織ハマスがイスラエルを襲撃した事件から、7日で1年がたった。この1年を通し、戦火に見舞われたガザ住民の暮らしを取材してきたBBCは、取材の中で出会った人々を再訪した。
現場の状況
イスラエルがレバノン南部空爆、消防士10人死亡 レバノン当局が発表
レバノン南部の国境地帯で7日、イスラエル軍による空爆があり、少なくとも10人の消防士が死亡した。レバノン保健省が発表した。
ハマス襲撃から1年、イスラエルで追悼行事 ガザとレバノンでは激しい戦闘続く
イスラエルで7日、パレスチナのイスラム組織ハマスがちょうど1年前にイスラエルで行った集団殺害と拉致の犠牲者らを追悼する式典が開かれた。この襲撃をきっかけに始まったパレスチナ・ガザ地区とレバノンにおける戦闘は、なおも続いている。
ビデオ, イスラエル人人質の家族、戦いは「終わっていない」 ハマス奇襲から1年, 所要時間 1,46
イスラエルは7日、同国南部で約1200人が殺害され、251人が人質としてパレスチナ・ガザ地区へ連れ去られた、イスラム組織ハマスの奇襲から1年を迎えた。今なお終わりが見えない人質の家族の戦いについて、イスラエル人女性がBBCに語った。
ガザのモスクと学校に空爆、26人死亡とハマス当局 イスラエルは「指揮施設」攻撃と
パレスチナ・ガザ地区中部で6日早朝、モスク(イスラム教礼拝所)や避難所になっている学校をイスラエルが空爆し、ガザ保健当局によると26人が殺害された。
ベイルート南郊で激しい空爆、23人死亡と保健省 イスラエルは攻撃強める
レバノンの首都ベイルートで5日から6日にかけ、イスラエルによる空爆が約30回あり、レバノン保健省によると23人が死亡、93人が負傷した。イスラエルは先月来、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する攻撃を強めており、これまでで最も激しい爆撃となった。
ビデオ, がれきの中に菓子店の袋……ベイルートでイスラエルによる空爆続く, 所要時間 1,06
イスラエルによるレバノン南部と首都ベイルートへの空爆は6日も夜通し続き、イスラエルは新たに避難命令も発令した。BBCのヒューゴ・バシェーガ中東特派員は、ベイルート南部の空爆現場を訪れ、完全に破壊された建物を発見した。
イスラエル南部で銃撃事件 女性警官が死亡、10人負傷
イスラエル南部の都市ベエルシェバで6日、銃撃事件があり、女性警官1人が死亡、10人がけがを負った。現地当局が発表した。
米軍、イエメンのフーシ派拠点を空爆 空と海から15カ所を攻撃
米軍は4日、イエメンを拠点とする武装組織フーシ派の拠点15カ所を攻撃したと発表した。フーシ派はイランの支援を受けている。
ビデオ, BBC取材中、イスラエル・レバノン国境付近で発砲音と警報, 所要時間 1,14
イスラエルとレバノンの国境沿いのイスラエル側でBBCが取材していた最中、近くで小火器の発砲音やロケット弾の発射音が相次ぎ、警報が鳴った。
解説・検証
【解説】 1年続く殺害とさまざまな前提の破綻……中東はいっそう深刻な戦争の瀬戸際に BBC国際編集長
パレスチナ・ガザ地区でこの1年間続く戦争は、現代の中東を襲ったものとして最悪の部類に入る。そして、政治的、戦略的、宗教的な断層が深い隔たりとして残るまま平和の夢は実現しないことを、あらためて示している。中東ではまたしても、戦争がこの地域の政治の形を変容させている。
【解説】 中東が全面戦争に近づいた1週間 イスラエルとヒズボラの紛争
レバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ師が暗殺され、イスラエルはレバノンへの地上侵攻を開始し、ヒズボラを支援するイランはイスラエル各地の標的に200発近くの弾道ミサイルを発射した。これらはすべて、この7日間での出来事だ。
ビデオ, ハマス副代表、イスラエル奇襲を正当化 BBC国際編集長が単独取材, 所要時間 7,29
イスラム組織ハマスは昨年10月7日にイスラエル南部を奇襲し、約1200人を殺害。250人以上を人質としてパレスチナのガザ地区へ連れ去った。殺害された人の大半はイスラエルの民間人だった。カタール・ドーハを拠点とするハマスの副代表ハリル・アル=ハイヤ氏は1日、BBCのジェレミー・ボウエン国際編集長の単独インタビューに応じ、イスラエル奇襲を正当化した。
【解説】 イラン、イスラエル攻撃という賭けに 同盟相手への打撃で屈辱受け
イランは1日夜に行ったイスラエルへのミサイル攻撃について、イランの同盟組織の指導者やイスラム革命防衛隊(IRGC)司令官らの殺害への報復措置だとしている。一方イスラエルとアメリカは、イランの攻撃に対して厳しい対処を行うとしている。イランが長らくの自制と沈黙を破った背景を解説する。
ビデオ, ヒズボラ指導者を殺害、イスラエルの空爆映像を分析, 所要時間 1,42
イスラエル軍は27日のレバノンへの空爆で、同国を拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ師を殺害したと発表した。BBCヴェリファイ(検証チーム)のマーリン・トーマス記者がこの空爆について、複数の地点から撮影された多数の映像を分析する。
【解説】 無力な西側と成果強調するイスラエル ベイルート南郊に大規模空爆
イスラエル軍は28日、ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ師を殺害したと発表した。ヒズボラ側はまだコメントしていない。「中東がいっそう深刻な戦争の瀬戸際にあるなどと、そのような話をしている場合ではなくなった。中東は戦争の瀬戸際にあるのではなく、まるで戦争に転がり落ちているかのような感じがする」と、BBCのボウエン国際編集長が解説する。
【解説】 ヒズボラとはどんな組織か、イスラエルと戦争を始めるのか
イスラエル軍は15日、レバノン南部にあるイスラム教シーア派組織ヒズボラの数千のロケット発射装置を戦闘機で「先制攻撃」したと発表した。同組織がイスラエルへの攻撃を準備し、それが目前に迫っていることを確認したからだという。昨年10月7日にパレスチナ自治区ガザ地区でイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まってからの10カ月間、イスラエルとレバノンの国境を挟んだ交戦はほぼ毎日続いている。そして、敵対する両者の間で本格的な戦争が勃発するのではないかという懸念が高まっている。
【解説】 イスラエル・ガザ戦争 対立の歴史をさかのぼる
イスラエルとパレスチナの対立は約100年前から続く。主な争点は何なのか。
外交状況
バイデン氏、イスラエルによるイラン核施設への攻撃に反対
アメリカのジョー・バイデン大統領は2日、イランがイスラエルにミサイル約180発を発射したことをめぐり、イスラエルが報復としてイランの核施設を攻撃することは支持しないと述べた。
英軍、イスラエル防衛で準備したが「関与の必要なかった」英国防相が説明
イランによる1日夜のイスラエルへのミサイル攻撃で、イギリスのジョン・ヒーリー国防相は2日、同国軍もイスラエルの防衛に関与する準備をしていたが、「その必要はなかった」と述べた。
米英EU日など、レバノンでの21日間停戦の即時開始を要求
中東レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対するイスラエルの攻撃が激化するなか、アメリカ、イギリス、欧州連合(EU)、日本など12カ国・地域は25日、21日間の停戦を直ちに開始するよう求める声明を出した。
バイデン氏、国連総会で紛争拡大阻止を訴えるも苦慮 イスラエルとヒズボラは瀬戸際の状況に
アメリカのジョー・バイデン大統領は24日、任期最後の国連総会演説に臨み、イスラエルとヒズボラの戦闘に関して、紛争拡大を阻止する決意を繰り返し表明した。しかし、国連の演壇から自制を求めるバイデン氏の呼びかけは、議場内には届いても、中東地域には届いていない。
ネタニヤフ首相の対応は「不十分」とバイデン米大統領 「最後の」合意案を提示へ
アメリカのジョー・バイデン大統領は2日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相について、人質取引と停戦を確保するためのイスラム組織ハマスとの交渉で、十分な対応をしていないと発言した。アメリカは近く、ネタニヤフ首相に新たな合意案を「最終案」として送ると報じられている。