土の質
ニャーはやって来た。
昨日、家の中を汚していったのに普通通りやって来た。
「お前、家の中でゴミ箱あさり、廊下へ吐いただろう」
そう言ったが、どこ吹く風と涼しい顔。
遠慮して今日は食べないのかと思ったが、
エサの袋を開ける私を見て、
家へ上がってきた。
間違って、立てかけていたモップを倒してしまったのだが、
ニャーは慌てず、危なげなくよけた。
さすが常に自然体でいる猫である。
感心した。
ニャーはムシャムシャとエサを平らげていった。
私としては実家の穴掘り。
小笹が地下茎で結ばれているのだろう、
手ごわく土の下で暴れまくっている。
掘り起こして思ったのだが、
ミミズがいない。
そして、土の質が砂っぽい。
砂地だからこそ、笹のような植物が繁殖するのだと思った。
ここを再生することは困難だと感じが、
この地を制覇するのは人間にしか出来ないのかなとも思う。
柿が生っている。