webサイト(このエントリーで言うwebサイトとは、アクセス認証などのシステムを取っていない、不特定多数の人間が閲覧可能である物を指すこととします)というのは、管理者が自由にできる空間なんです。
気に入らないコメントは自由に消してOK。
トラックバック削除OK。アク禁OK。誹謗中傷や著作権法に抵触しなければ、何書いても良い。
でもその力は、残念ながら、貴方のwebサイト上でしか効力を持ちません。
貴方はインターネット上の全てを自由にできるわけではないと言うことです。
それどころか、あなたのwebサイトをあなたがいかようにもできる権利を持つように、他のwebサイトには、あなたのwebサイトに無断でリンクする権利が認められています。あなたのwebサイトも、他のwebサイトを批判する権利を持っています。反論もできますし、また他の誰かが「そうだ、もっと言え」「ちょっと言い過ぎじゃないですかね」「こういう考え方もありますよ」などと横やりを入れることも可能です。
インターネットは貴方の言論をリスクなしに放言できる空間ではありません。
マスメディアが(建前上は)持っている、「責任者によるチェックシステム」を、インターネットは持っていません。それゆえ、無断リンクや批判を禁止してしまうと、影響力のもつ人間がwebサイトで嘘の言論を発表した瞬間、多くの人がその欺瞞や間違いに気づかず信じ込んでしまうことになります。
ですからインターネットでは、そのチェックシステムの代わりに、「全てのwebサイトを検閲なしに批判することができる」という権利を他者に与えて、貴方は初めて貴方のwebサイトを自由に扱えるようにしているのです。貴方は「自由」である代わりに、批判される「義務」を持っているのです。
(無断リンクに際して誹謗や中傷が行われる可能性もありますが、それはまた別件として糾弾すべきことです)
http://anond.hatelabo.jp/20061022134710 IPがHTTP意識しちゃダメだろ。そういうデマを流すのは止めてくれ。