Unlucky Morpheusというメタルバンドがある。私は中学生の頃からのファンだ。
昔は東方アレンジを作っていた。作風はメロスピで、この頃が1番好きだった。
2014年からオリジナルを作り始めた。この頃もまだメロスピだった。
2020年頃、ほぼ完全にオリジナルに移行し、アルバム「Unfinished」を出した。
この頃からメロスピというより、普通のメロディックメタルになっていった。
私は少し心にもやを感じつつも、まだあんきもの音楽を楽しんでいた。
…2022年、「evolution」というアルバムを出したのだが、これが私の求めているあんきもとは違うものだった。
具体的には、「evolution」は今までと違いライト層向けで
メロスピ曲の「"M" Anthem」と「Serene Evil」、「"M" Revolution」以外は
「アマリリス」…あんきも曲と言うよりFuki氏のソロプロジェクトの曲。歌い方が軽すぎる。
「誰が為に」「The Black Death Mansion Murders」…普通のメロディックメタル。
「Welcome to Valhalla」…今までのあんきもからは信じられないほどの遅い曲。最初聞いた時目眩がした。
といった具合で、「うおおおお!!暴れてえ!!!!!」という私にはあまりにも、あまりにも物足りないアルバムだったのである。
…話は変わるが、少し前にあんきも界隈でこんな話があった。
名古屋のライブであるファンがライブ中に、アコースティックのパートで「アコースティックなんて需要ない」
とぼやいたそうだ。
あんきもはライブでアコースティックアレンジパートをやるバンドで、これも私にとっては「いらねえ」ものである。
(もちろん、ライブ中にぼやくのはマナー違反であり、心の中に留めておくものである)
しかし、Twitterでの炎上とは裏腹に共感している私が居た。前述の通りの「暴れたい私」である。
この「暴れたい私の求めるあんきも像」は、メロスピを奏で、アコースティックなどせず、最初から「evolution」のようなアルバムは出さないと思っている。
もうお分かりであろう。私はあんきも的には「老害」「めんどくさいオタク」「解釈違いを訴えるオタク」なのだ。
つまり界隈の足を引っ張る存在である。なんと迷惑で、嫌な奴だろうか。
CDを封印し、SNSで自衛をし、目に入れぬ努力をし、二度と戻らない方がいいのかもしれない。
しかし「暴れたい私」が期待してしまうのだ。かつてのあんきもを。
ああ、めんどくさいファンだこと。