ある会合でパチンコの歴史に関する講演を拝聴した。講演者はパチンコの歴史の研究者(女性)。非常におもしろかったので、内容をかいつまんでご紹介する。 みなさんも聞いたことがあると思うけれど、近代パチンコ発祥の地は名古屋。その理由は、パチンコ台の規格が名古屋で誕生した事にある。 大正時代、イギリスからバガテルという縦型のスマートボールみたいなゲームが流入してきた。それが日本のパチンコの元。日本で改良されたこのゲーム機は、最初、ガチャンコとかパチンと呼ばれていたそうな。 このバガテル、コインを入れると盤面内に玉が出てくる仕組みだった。そこで日本製のガチャンも、1銭銅貨を挿入する方式で造られた。ところが警察から「天皇陛下のお顔が刻印されているお金を、賭博まがいの遊戯機で使用するとはケシカラン」とお咎めがあった。そこでお金の代わりにメダルを使用することになった(これをメダル式という)。と、ここまで