カナダの外交官でGHQ(連合国軍総司令部)幹部だったハーバート・ノーマンが英ケンブリッジ大に留学していた1935年、英MI5(情報局保安部)がノーマンを共産主義者だと断定し、第二次大戦後の51年にカナダ政府に通報していたことが26日、英国立公文書館所蔵の秘密文書で明らかになった。ノーマンは50年代にソ連のスパイ疑惑が持ち上がったが、MI5が既に戦前から共産主義者と断定していたことで、ノーマンが関わり、左翼的傾向が強かった初期のGHQの日本占領政策の再検証が求められそうだ。
カナダの外交官でGHQ(連合国軍総司令部)幹部だったハーバート・ノーマンが英ケンブリッジ大に留学していた1935年、英MI5(情報局保安部)がノーマンを共産主義者だと断定し、第二次大戦後の51年にカナダ政府に通報していたことが26日、英国立公文書館所蔵の秘密文書で明らかになった。ノーマンは50年代にソ連のスパイ疑惑が持ち上がったが、MI5が既に戦前から共産主義者と断定していたことで、ノーマンが関わり、左翼的傾向が強かった初期のGHQの日本占領政策の再検証が求められそうだ。
平成4年、ワープロソフト「一太郎」の開発で知られるジャストシステム(本社・徳島市)で、「ATOK(エイトック)監修委員会」なる組織が発足した。座長は作家の紀田順一郎さん。ATOKはパソコン用のかな漢字変換ソフトだ。 「紀田さんや井上ひさしさんらが当時、雑誌にワープロへの批判、特に辞書に問題があることを書いておられた。先進的な職業文筆家にとっては、はなはだ不満があったのだと思う」 同社で監修委設立の中心となり、昨年3月の同委解散まで関わった小林龍生(たつお)さん(63)は、発足の背景をそう振り返る。批判は語彙の少なさ、偏りといった問題に加えて、「辞書の匿名性」にも触れていた。誰が、どのような基準で作った辞書なのかが不明なのだ。当時社長だった浮川(うきがわ)和宣さん(65)=現メタモジ社長=も「私たちエンジニアだけで辞書を作ることは非常に難しかった」と打ち明ける。■ ■ 文化庁の18年
古代刀剣「七支刀(しちしとう)」(国宝)の復元を手がけた奈良県無形文化財保持者の刀匠、河内國平(くにひら)さん(72)=同県東吉野村=が、現代では不可能とされた鎌倉~室町時代の名刀が持つ地紋「映(うつ)り」の再現に成功、刀剣界最高の「正宗賞」を受賞した。専門家は「不可能とされた現代の材料で再現する技術を持つ唯一の刀匠だ」としている。800年前の技…40年かけ研究 「映り」は、刀の強度を高めるための特殊な熱処理で発生する、鎌倉から室町時代の名刀にみられた地紋。江戸時代以降には絶え、現代の日本刀の材料「玉鋼(たまはがね)」では、再現不可能とされていた。 河内さんは、「正宗」や「一文字」など名刀を産出した鎌倉時代の古来の鍛冶作業にこだわり、約40年来の研究や経験を基に、「映り」の再現メカニズム解明に成功。ほぼ100%の確率で映しを再現できるようなったという。6月10日に開幕した日本美術刀剣保存協
今春のエベレストで発生した史上最悪の大遭難。犠牲となった16人全てがシェルパ。そして、シェルパたちによる登山ボイコット。遭難者を出した登山隊だけではなく主要な登山隊全てのシェルパがボイコットし、山を下った。シェルパのサポートがなければ登山は続けられない。背景には何があったのか。直接、シェルパたちと話そうと僕はカトマンズに飛んだ。 シェルパや犠牲者の遺族、また政府高官からネパール山岳協会会長まで幅広く話を聞くことができた。「かつては各国からよりすぐりの登山家が集まった。彼らもシェルパと一緒になって荷揚げやルート工作を行ったものだ。しかし最近ではツアー登山隊が増えたのかピッケルの使い方もよく分かっていないような素人が増えた。彼らは安全な山で高所順応をし、その間にわれわれがエベレストで何往復もしながら荷物を上げていく。シェルパの負担が増えたのだ」とベテランシェルパ。 昨年のエベレストでは外国人登
四国4県やJR四国、四国運輸局などでつくる「四国の鉄道高速化検討準備会」は、平成25年6月から実施していた「四国における鉄道の抜本的高速化に関する基礎調査」の結果を発表した。四国の新幹線開業による4県沿線の経済波及効果が年間169億円に上ると試算しており、準備会は今後、継承組織を設置し、国の整備計画に格上げする要望を年度内に提出するという。 準備会は、高松市内で18日に開いた会合後の記者会見で、昭和48年に策定された国の「基本計画」にある四国新幹線(大阪-徳島-高松-松山-大分)と、四国横断新幹線(岡山-高知)を組み合わせた路線の3ケースについて、事業費▽所要時間の短縮効果▽公共事業の投資効率(費用便益比、B/C)▽経済波及効果-などを公表した。 このうち、四国新幹線の一部(松山-徳島)と四国横断新幹線を結んだ路線が開業した場合の4県沿線の経済波及効果は年間169億円。B/Cは1・03と1
2007年にインドを訪問した際、東京裁判で判事を務めた故パール判事の長男プロシャント・パール氏(右から2人目)と握手する安倍晋三首相(当時も首相)。日本人はパール判事を思い出し、親日国家・インドを大事にすべきだ=インド・コルカタ(代表撮影・共同) 中韓=チンパンジー 日印=ボノボ インドへ旅をしてきました。今こそ、パキスタンやバングラディッシュと国を分かちあいますが、インダス文明を生んだ古代都市圏として、またBRICS新興経済発展国の一角としても、インドがアジアの一盟主であることに変わりはなく、中でも、長期にわたり極めて親日的な国家・国民でいてくれることを忘れるわけにはゆきません。 動物・人類学者のお説によると、類人猿には大区分すると、攻撃的・闘争的なチンパンジー派と友好的・防御的で愛の心情を持つボノボ派の2種に分かれるそうです。人類にも同じような性癖が継承されているらしく、さしずめ中華・
総務省が18日に発表した家計調査で、水戸市の平成25年の1世帯当たりの納豆購入額が、7年ぶりに日本一の座を奪還した。2人以上の世帯の購入額は5916円、単身を含めた総世帯では5273円といずれも全国1位。20日に開幕する「水戸の梅まつり」を前に飛び込んできた朗報に、「市を盛り上げるきっかけにしたい」と歓迎の声が上がっている。 ◇ 調査は県庁所在地や政令市などを対象に実施。県統計課によると、水戸市の納豆購入額(2人以上の世帯)は平成18年は1位だったが、19年には福島市に抜かれて2位に転落。その後も24年までは2~4位に甘んじていた。しかし、昨年は2位の山形市に347円差を付け、待望の首位に返り咲いた。 日本一の奪還に、天狗納豆で知られる笹沼五郎商店の笹沼隆史会長は「何年も1位になれなかったので、非常にうれしい。納豆の本場である水戸で、市民に納豆が食べられ
英国の大英博物館が、南東部ノーフォーク州の海岸で発見したと発表した80万年以上前の人類の足跡(大英博物館提供・AP) 大英博物館は7日、英国南東部ノーフォーク州の海岸で、80万年以上も前の人類の足跡を発見したと発表した。アフリカ以外で見つかった人類の足跡としては最も古いという。 同州の海岸の砂が波で浸食された結果、昨年5月の干潮時に見つかった。同博物館や英自然史博物館などの研究チームが写真測量で立体映像を作って調べたところ、子供を含む5人ぐらいの足跡であることが判明したという。足の大きさを基に、身長は90~170センチだったと試算している。 チームは、周辺の地質や、近くで見つかった絶滅した生物の化石から足跡の年代を推定した。足跡が残された場所は当時、河口域の泥だったと分析した。 足跡は発見から程なく、さらなる浸食によって消え去ってしまった。チームは、人類が残した直接証拠としては欧州北部で最
独自の仮説に引き込まれる 脳の話は巷にあふれているのだが、脳と文明の関係を題材にした本は多くない。数学の学位を持ち、理論生物学者にして進化生物学者でもある著者が、聴覚にスポットを当て「われわれヒトはなぜ、他の霊長類と異なり、言語と音楽を発展させたのか」を独自の仮説に基づいて解説する。 その仮説とは「進化によって脳が発達した結果、言語と音楽を受容できるようになったのではない」というもの。これをわかりやすい例と実験結果を示しながら、推理小説のように展開する。言葉とは何なのか? 音楽とは何なのか? 読み進むうちに彼の仮説に引き込まれてしまう。 著者の最初の問いは「読む能力は本能として脳の中にあるのか?」である。文字の発明は数千年前。そこから数世代さかのぼれば、ヒトに読む能力はなかったはずだ。つまり読む力は脳の本能とはいえない。われわれの脳は、昔から持つ機能を新しい用途に転用し、本能と同じくらい自
複雑な形の構造物も3次元のデータがあれば、樹脂などを材料に使い、思い通りに作り出せる。3Dプリンターは、製造業の復興を目指す米国をはじめ、日本でも経済産業省の平成26年度概算要求に最優先課題として開発費が盛り込まれるほど研究熱が高まっている。すでに産業界では、試作品や特殊な部品づくりなどに使われ、家庭用の廉価版の装置も販売されている。ベストセラー「メイカーズ」(クリス・アンダーソン著)の「なんでも生み出す魔法の杖(つえ)」との評価は、やや期待が先行している感があるが、今後、関連技術を含め総力戦で臨めば大化けの可能性がある。 ◆日本人が発明した この最先端の技術は、実は33年前にまず日本人の研究者が発明し、続いて米国の研究者も同時期に発表していた。優れた産業技術のシーズ(種)をいち早く見極め、時代のニーズ(必要性)を掘り起こして育てることの大切さを示す実例でもある。 3Dプリンターの仕組みは
京王電鉄は12日、京王線狭間駅前(東京都八王子市)に野菜の工場を建設し、レタスなどを試験栽培する、と発表した。2年間の研究開発がうまくいけば、規模を拡大し、作った野菜を販売する農業ビジネスに参入する。 4月1日に稼働させる植物工場は合計の敷地面積が約372平方メートルで、建設に7000万円をかけた。昭和電工製のLED(発光ダイオード)で育てる「人工光利用型」と、太陽光を使ったタイプの2種類があり、前者は6月中旬からレタスやベビーリーフ、後者は7月中旬からトマトやいちごを収穫する。 人工光利用型は、山口大学の執行(しぎょう)正義教授と昭和電工が共同開発した栽培技術で、植物育成に最適な比率で赤色光と青色光を照射する「Shigyo法」を活用。蛍光灯を使った植物工場に比べ栽培期間を大幅に短縮できるという。同技術は昭和電工が福島県川内村に無償提供しており、採用は今回が2例目。 植物工場の建設は京王線
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く