藤村:羽生さんの対局をよく映像で見るとき、大体こう、グッと目を(睨むような)お顔をされてますよね? 羽生:表情はあまり変わってないと思います。習慣として、あまり喜怒哀楽を出すと相手に分かっちゃう。やっぱり(顔に)出ると(手を)読まれちゃうんで。 藤村:小さい頃から何となく身に付いてきちゃった。 羽生:はい。習慣的なものはやっぱりありますよね。私生活でも、そんなに変わらないですけど。 藤村:怒ったりすることってあるんですか? 羽生:ありますよ。でも、私生活ではあんまりロジックには……。疲れちゃうんで。将棋で全部そういうのをずっと理詰めでやっているので、日常はかなり適当です(笑)。 羽生:私は(普通に相手を)見ているつもりなんです。だけど、単に目つきが悪いから睨んでるって(言われる)。ただそれだけの話なんです(笑)。盤面を見て、下から目を見上げると、きつい感じに見えるんですよ。 嬉野:お互い、