ラジオというと、パーソナリティーとリスナーがやりとりするインタラクティブな番組をまずイメージする。リスナーからメッセージを受けつけて、パーソナリティーがそれに応対しながら番組が進行する。 そのことは子どもの頃からわかっていたけれど、それはそれ、これはこれ。私は昔からラジオを「聴くもの」として扱ってきた。自分がメッセージを送るという発想が子ども時分にはなかったし、大きくなってからも特別そうしたいと思うことがなかった。性分のようなものだろうか。はたまた千葉の片田舎で育ったからだろうか。 ただ、もう10年ほど前になるかしら、人生で一度だけラジオ番組にメールを送ったことがある。突き動かされたのだ。勝手な話だが、この番組がこのまま終わっちゃいけない、と思ったのだ。 うちはテレビがないので、その頃はよく、聴くともなくFMラジオをつけて過ごしていたのだが、ある晩、22時くらいから始まる若者向けの番組で、