日本でのモバイルの進化とスマートフォン 今回から3回にわたって、"業務"に利用することを前提に、"スマートフォン"と"UI"について考察していく。第1回の今回は、モバイルの進化とスマートフォン登場の背景を示しつつ、"業務利用"のためにスマートフォンを選択する際の前提知識である、スマートフォン市場の競争について解説する。 1970年代に商用携帯電話サービスとして登場したのは、自動車搭載モデルである。重さは7kgあった。1980年代後半には、"肩にかける(ショルダーホン)"形ではあるものの持ち運べるものが現れる。そして1999年、重要な転機と言える新サービスが始まった。携帯電話を使ったインターネット・サービスの、iモード(NTTドコモ)とEZweb(au)である。 また、当初は固定電話同様に必要になっていた保証金+レンタル制度は、1990年に入って買い取りとなった。さらに、端末メーカーへの奨励