今回、国内で接種が始まったCOVID-19用のワクチンは「mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン」と呼ばれるもので、今までのワクチンとは仕組みが少し異なる。 mRNAワクチンの仕組みや、予想される副反応について、国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターの長谷川秀樹センター長に話を聞いた。 ファイザーとBioNTechによるmRNAワクチンの有効率(発症を抑える効果)が95%と報告されたとき、長谷川センター長は「素直にすごいと思った」と話す。 「インフルエンザの不活化ワクチンの有効率は30〜60%(※)です。mRNAワクチンという新しい原理によって誘導される免疫が強い、ということなのでしょう」(長谷川センター長) ※インフルエンザワクチンの有効性は「接種したグループ」と「接種しなかったグループ」で比較されているが、今回のmRNAワクチンの有効性は「mRNAなどワクチン成分を含んだ