タッチパネルで注文した料理をロボットが配膳し、支払いはセルフレジ――店内のDXが進む近年のファミレスでは、こうした光景が当たり前になってきた。もはや店員が注文を聞き、配膳するようなフルサービスは過去のものになりつつある。しかし、ファミレス各社の取り組みを比較すると、意外にも違いがあることが見えてくる。各社の施策とその共通点や違いを解説していく。 “三種の神器”でDXを進めるすかいらーく まずはすかいらーくホールディングス(HD)のDXについて見てみよう。すかいらーくは(1)デジタルメニューブック(タッチパネル注文)、(2)配膳ロボット、(3)セルフレジの3点から店舗のDXを進めてきた。 タッチパネルは2020年3月に導入を開始し、22年9月にはガストやバーミヤン、しゃぶ葉など同社が展開する主要ブランドへの導入を完了した。タッチパネルでの注文は店員の注文聞き取り作業を削減できるため、回転率の