成田空港(「Getty Images」より) 「エアージャパン(AJ)のCA(客室乗務員)はANAグループのなかで不当な差別を受けているとしか思えません」――。 こう憤るのは、ANAホールディングス(HD)の完全子会社、AJのCAだ。AJのCAをめぐっては、本連載でANAHDが政府から受注した成田空港国際線での検疫補助業務を押しつけられ、感染対策が不十分なまま、感染リスクが高いなかで業務に従事させられているばかりか、PCR検査も受けられずに国際線にそのまま乗務している実態を明らかにしてきた。今回は東京五輪の開催を直前に控え、現場では差別的な労働環境がまかり通っている現状について報じる。 ANAから出向の管理職、検疫補助業務のCAに「ANAグループ社員と分からないように」と指示 内部資料 「原則、ANAグループ社員であることを分からないようにすること。従ってANAロゴ入り制服・物品の使用は不