埼玉県警捜査3課と上尾署などは20日、住所不定、無職新見敏幸被告(49)(常習累犯窃盗罪で公判中)が1都5県で計605件、被害総額1億160万円の窃盗などに関与した疑いがあり、うち552件の窃盗容疑などでさいたま地検に追送検したと発表した。 発表によると、新見被告は2012年10月23日、桶川市坂田東の女性(60)宅に1階窓を割って侵入し、現金約3万円分の500円玉が入った器を盗むなどした疑い。 JR高崎線沿いで被害が相次いだため県警の捜査員が桶川駅で張り込んでいたところ、すれ違う際に硬貨が「じゃらり」とこすれ合う音がしたことから新見被告が浮上。昨年2月、窃盗容疑などで逮捕した。 新見被告は職務質問を受けても怪しまれないようにスーツ姿で住宅街を歩き、はさみで窓ガラスの端を割って侵入していたという。調べに対し、新見被告は「月に約50万円の生活費を内縁の妻に渡す必要があった」と供述し、容疑を認