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ブックマーク / www.nikkei-science.com (10)

  • 2024年ノーベル化学賞:タンパク質の設計と構造予測に貢献した3氏に|日経サイエンス

    2024年のノーベル化学賞は「コンピューターを用いたタンパク質の設計」の功績で米ワシントン大学のベイカー(David Baker)教授に,「コンピューターを用いたタンパク質の構造予測」で英国Google DeepMindのハサビス(Demis Hassabis)氏とジャンパー(John Jumper)氏に授与される。 タンパク質は20種類のアミノ酸が数珠つなぎになった分子だ。それがくねくねと折りたたまれて,複雑な立体構造をとる。この「数珠つなぎ」と「立体構造」の間に,「50年来の生物学のグランド・チャレンジ」と呼ぶべき,大きな未解決問題があった。タンパク質の立体構造予測だ。 タンパク質の立体構造予測は,タンパク質の生化学はもちろん,創薬や医学研究の観点からも実現が望まれてきた。タンパク質の形状や表面の微細な凹凸などがタンパク質の機能を左右するからだ。 構造予測の歴史 1970〜1980年代

    2024年ノーベル化学賞:タンパク質の設計と構造予測に貢献した3氏に|日経サイエンス
  • 2024年ノーベル生理学・医学賞:マイクロRNAとその役割を発見した2氏に|日経サイエンス

    今年のノーベル生理学・医学賞は「マイクロRNAとその転写後遺伝子制御の仕組みの発見」の功績により,米マサチューセッツ大学のアンブロス(Victor Ambros)教授とハーバード大学のラブカン(Gary Ruvkun)教授に授与される。 ヒトの遺伝子の数は約2万個ある。しかし,それらの情報だけでは受精卵が正しく成長して赤ん坊になることはできない。いつ,体内のどの場所で,どの遺伝子を使えばいいかが分からないからだ。同じ2万個の遺伝子を持つ細胞が,あるものは筋肉へ,あるものは神経へと全く異なる細胞に姿を変えるためには,遺伝子の働きを制御する仕組みが必要になる。その仕組みに関わるのがマイクロRNAだ。 マイクロRNAは数十個程度の長さの塩基配列で,普通の遺伝子に比べるとずいぶん短い。マイクロRNAはタンパク質に翻訳されることはないが,他の遺伝子のmRNAと部分的に結合して,その遺伝子が働くタイミ

    2024年ノーベル生理学・医学賞:マイクロRNAとその役割を発見した2氏に|日経サイエンス
  • 2021年ノーベル生理学・医学賞:温度受容体と触覚受容体の発見で米の2氏に|日経サイエンス

    2021年のノーベル生理学・医学賞は,温度受容体および触覚受容体を発見した功績で,米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のジュリアス(David Julius)教授,米スクリプス研究所のパタプティアン(Ardem Patapoutian)教授の2氏に授与される。 温度受容体の発見 人間は,自分の周囲にある環境をさまざまな感覚を通じて把握している。たとえば視覚や聴覚,嗅覚の情報は,それぞれ目や耳,鼻の細胞にあるタンパク質のセンサーによって受容され,電気信号に変換されて脳へ伝わる。触覚や温度,痛みといった感覚も同様だが,センサーとなるタンパク質の正体は長らく不明だった。 ジュリアス氏らが痛みの感覚を発生させる受容体を突き止めたのは1997年だった。研究で着目したのはトウガラシの辛み成分であるカプサイシンだ。トウガラシのたくさん入った料理べると,口の中がヒリヒリと熱くなって痛みを生じる。カプ

    2021年ノーベル生理学・医学賞:温度受容体と触覚受容体の発見で米の2氏に|日経サイエンス
  • カメの起源問題が決着〜日経サイエンス2013年8月号より|日経サイエンス

    遺伝子発現パターンの解析から,「発生砂時計モデル」の正しさも裏づけられた 昔話の主役やペットとしても馴染み深いカメ。甲羅をまとったユニークなその形態が関心を引くとともに,生物学では謎めいた存在にもなっていた。カメが原始的な爬虫類であるという説は当なのか。カメの甲羅は何から進化したのか−−。4月末に発表された研究成果は,カメの起源をめぐる論争を最新のゲノム解析に基づいて決着させ,同時に動物の個体発生と進化を結びつける理論の正しさを実証した。 研究を行ったのは,理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)の倉谷滋グループディレクターと入江直樹研究員,中国ゲノム研究機関BGI,英国ウェルカムトラストサンガー研究所,欧州バイオインフォマティクス研究所などの国際共同研究グループ。Nature Genetics誌6月号に掲載された。 研究チームは超並列シーケンサーとショットガンシーケンス

    カメの起源問題が決着〜日経サイエンス2013年8月号より|日経サイエンス
    mobanama
    mobanama 2013/09/06
    前見たような。"Nature Genetics誌6月号"
  • NEWS SCAN 2008年8月号:日経サイエンス

    テロ対策として始まった米国の医薬品開発が放射線治療対策として実を結ぶかもしれない 9.11同時多発テロ以降,米国議会は放射性兵器によるテロを懸念した。通常爆薬の周りに放射性物質を充填し,爆発させてまき散らす「ダーティーボム(汚い爆弾)」が特に心配された。2004年,議会は放射線傷害から人体を守る薬を開発すべく,複数の研究拠点に研究費を出した。だが,この恩恵を最も享受するのはテロ被害者や救急隊員ではなく,より多くの人々,がん患者かもしれない。 米国のがん患者数は約1050万人。患者は2つの敵と闘う。「病気そのものだけでなく,治療からの生還が求められる」とロズウェルパークがん研究所基礎研究部門のグドコフ(Andrei Gudkov)はいう。放射線治療や抗がん剤は腫瘍だけでなく健康な組織も攻撃し,長短期の合併症を引き起こすからだ。放射線治療のせいで,何年も後に別の腫瘍が生じることさえある。合

    mobanama
    mobanama 2011/03/28
    主に確定的影響の予防に見えるんだがなあ。
  • タバコに放射性物質|日経サイエンス

    放射性同位体ポロニウム210は,多くの人が考えているよりもずっと身近なところにまで広がっている。世界で年間に6兆近いタバコが吸われているが,その11が少量のポロニウム210を肺に送り込んでいるのだ。 植物のタバコには低濃度のポロニウム210が蓄積する。その大部分は肥料に含まれている天然の放射性元素から生じたものだ。喫煙者が吸入したポロニウムは肺の“ホットスポット”に定着し,がんを引き起こす原因となりうる。ポロニウムはタバコの煙に含まれる発がん物質として主要なものではないだろうが,それでも米国だけで年間に数千人がこのせいで死亡していると考えられる。 そしてポロニウムが他の発がん物質と異なるのは,これらの死が単純な対策によって避けられたはずだという点だ。タバコ産業はタバコにポロニウムが含まれていることを50年近く前から知っていた。私はタバコ産業の内部文書を調べ,メーカーがタバコの煙に含ま

    タバコに放射性物質|日経サイエンス
    mobanama
    mobanama 2011/02/27
    Po除去のコストが、それに見合う公衆へのベネフィットに繋がるのかと。単に俗論に訴えるための手段として既存の偏見を利用すんなよ。//予想通りバカバカしい記事だった。こんなあほ臭い煽り記事よくまあ載せられる。
  • 局地核戦争でも人類は滅亡|日経サイエンス

    米国とソ連の間で核戦争が起こると「核の冬」が生じうることを25年前,複数の国際科学チームが示した。都市と工業地域に落とされた爆弾で大火災が生じ,その煙が地球を包み込んで日光を吸収,地表は温度が下がり暗く乾燥して,世界中の植物が枯れ,物供給が絶たれるだろう。地表の温度は夏場でも冬の値に下がる。この予測は2つの超大国の指導者に米ソの軍拡競争が当事国だけでなく全人類を脅かす可能性を突き付け,核軍拡競争を終わらせる重要な要因となった。 冷戦が終わったいま,なぜこの話題を取り上げるのか? 他の国々が依然として核兵器を保有・取得しようとするなか,より小規模な局地核戦争でも同様の世界的破局が起こりうるからだ。新たな解析の結果,例えばインドとパキスタンの衝突によって100発の核爆弾(世界に2万5000発以上ある核弾頭のわずか0.4%)が都市と工業地域に落とされると,世界の農業を麻痺させるに十分な煙が生じ

    局地核戦争でも人類は滅亡|日経サイエンス
    mobanama
    mobanama 2010/03/01
    "例えばインドとパキスタンの衝突によって100発の核爆弾""局地核戦争であっても,その煙は太陽光によって暖められて上昇し,高層大気中に何年も浮遊して日光を遮断し,地球を冷やし続けることを見いだした"
  • 悪用される科学|日経サイエンス

    化学物質や医薬品が健康に及ぼす危険性を解明することは,科学におけるとりわけ複雑な課題だ。人間に毒性物質をべさせ,どのくらいの量でガンになるか調べるわけにはいかない。そのため動物実験をしたり,実際に何らかの危険物質にさらされてしまった人について調査したりする。 どちらの研究方法にも不確実性がつきもので,科学者は証拠から因果関係を推測して人間を危険から守る手段を示さなければならない。絶対に確実だといえることはきわめてまれなので,そこまで厳密な証拠が求められるようなら規制や計画など実施できないだろう。政府は入手できる最大限の証拠にもとづいて有害化学物質の制限値を設定し,医薬品の安全性を判断しなければならない。 不確実性は科学に内在する問題だが,それをでっちあげることは全く別の話だ。業界の利益を脅かすような問題が起きると,業界団体がその問題の研究を始める例がここ30年間で非常に増えている。 例え

    悪用される科学|日経サイエンス
    mobanama
    mobanama 2008/11/20
    "米国産業界の一部では脅威となる研究を「ジャンクサイエンス(ニセ科学)」だと非難し,反対に業界が委託して行った研究を「健全な科学」として正当化することが常套手段に"
  • 1本で脳が変わる ニコチン依存の新仮説-サイエンス、2008-7

    「喫煙開始から何年も経ないとタバコ依存にはならない」という長年の定説が覆った。未成年喫煙者に関する研究によって,吸い始めて数週間で離脱症状(タバコが欲しくてたまらないなどの禁断症状)が現れうることがわかった。 これらの発見を説明するため,新しい仮説が生まれた。脳が素早い順応を起こしてニコチンの効果に対抗するという見方だ。ニコチンの効果が薄れると,こうした順応が禁断症状を引き起こす。これが正しいと証明されれば,禁煙の助けとなる新薬や治療法を開発する有望な道筋が開ける可能性がある。 ニコチン依存が短期間で生じるのはなぜなのか。その理由を解明しようと苦闘しているうちに,私は1つのパラドックスに気づいた。ニコチンの明確な作用はニコチン自体を求める渇望を一時的に抑制することだけだが,ニコチンを渇望するのは以前にニコチンにさらされたことのある人だけだ。同じ1つの薬物が渇望とその抑制の両方をもたらすなど

    1本で脳が変わる ニコチン依存の新仮説-サイエンス、2008-7
  • 英語で読む日経サイエンス:日経サイエンス

    ここでは,日経サイエンスに掲載した記事から,翻訳文と原文を 対比できるように並べました。 順次増やしていきます。 お断りをご理解の上,お楽しみいただければと思います。 2008年

    mobanama
    mobanama 2008/06/13
    『日経サイエンスに掲載した記事から,翻訳文と原文を対比できるように並べました』へぇ。面白い。
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