大正時代の東京で野球に打ち込む女学生を描いた神楽坂淳さんのライトノベル「大正野球娘。」。25日からTBS系でアニメの放送もスタート。注目を集める神楽坂さんに作品の裏側を語ってもらった。 --どうして大正時代を舞台に選んだのですか? 文化的に上澄みだけすくうと、すごく華やかでいい時代ですが、下の方を見るとかなり悲惨な時代という背景が対照的で、元々興味がありました。その中で大正14年を選んだのは、関東大震災後で、しばらく戦争も災害も目立ったものはないし、軍縮の時代で軍人が威張っていない、といった理由です。 --野球と女性の組み合わせはどうやって浮かんだのですか? 大正13年に甲子園球場ができて、文化的に野球が盛り上がっていた、ということと、麻布の学生が絶対にやりそうにないことだからですね。大正時代がいい、と思った段階で麻布にしようと思っていたので。そこからスタートして野球にたどりついた感じです