米ニューヨーク市ブルックリン地区で主にユダヤ教正統派の子どもの間で麻疹(はしか)の感染が拡大しており、同市は公衆衛生の非常事態を宣言した。写真はブルックリンでワクチン接種を訴えるニューヨークのデブラシオ市長(2019年 ロイター/Shannon Stapleton) 米ニューヨーク市ブルックリン地区で主にユダヤ教正統派の子どもの間で麻疹(はしか)の感染が拡大しており、同市は9日、公衆衛生の非常事態を宣言した。対象地域に住み、感染する可能性がある人に予防接種を義務付け、従わない場合は罰金を科す。 ニューヨーク市における大規模なはしかの流行は1991年以来初めて。デブラシオ市長は記者会見で、昨年10月以降の感染者数が285人に上っていると述べた。2017年の感染者は2人だけだった。 米国は2000年、予防接種の普及によりはしかを根絶したと宣言した。ただ専門家によると、近年は予防接種率が下がって