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ブックマーク / shosetsu-maru.com (3)

  • ニホンゴ「再定義」 第5回「帝国」 | 小説丸

    当連載は、日在住15年の〝職業はドイツ人〟ことマライ・メントラインさんが、日常のなかで気になる言葉を収集する新感覚日語エッセイです。 名詞「帝国」 「帝国」は特にフィクション世界で大人気の単語であり、基的に属性は悪だ。 「帝国」の定義は難しい。万人による万人のための客観的主観性の集大成である Wikipedia はいろいろと問題のある存在だが、この手の事案については絶妙なバランス感覚を見せる。というか、定義にまつわる混迷と葛藤の質が率直に示されていて中々よろしい。政体として皇帝が仕切っていることが必要条件というわけではないよという記述の細かさなどなど、大いに参考になる。要するに、「真面目に調べたり考えたりすると即座に沼るのが確実!」という現場の実態が実によくわかる。 そんなわけで、結局のところ日常の言語空間においては、帝国「そのもの」ではなく「帝国っぽい」サムシングが、思考触媒とし

    ニホンゴ「再定義」 第5回「帝国」 | 小説丸
    ryotarox
    ryotarox 2024/05/01
    よい
  • ニホンゴ「再定義」 第11回「教養」 | 小説丸

    当連載は、日在住15年の〝職業はドイツ人〟ことマライ・メントラインさんが、日常のなかで気になる言葉を収集する新感覚日語エッセイです。 名詞「 教養 」 「マライさん、日のいま(2020年代半ば)の言論状況のヤバさの根には、何があると思いますか?」 「あくまで私見ですが、【知識人】がいっぱいいる割に【教養層】が激薄あるいは存在しないことがポイントのように感じます」 ここでいう教養層とは何なのか。そもそも「教養」の、特にネット言論的に有効な意味とは何か。 教養の定義についてネット検索してみると、「品位や人格性の向上と連動させる形で学問的知識を修めること」が、無難なイメージとして社会的に共有済みであることが窺える。これは「上品で思考バランスの取れた知識人が有する知的スタンス」と言い換えることが可能だろう。そしてそれは、残念ながらこの時代の「高度な反知性」と目されるネガティブ系文化・言論活

    ニホンゴ「再定義」 第11回「教養」 | 小説丸
    ryotarox
    ryotarox 2024/05/01
    マライ・メントラインさん。さすがどの記事も面白い。/教養とは何か。自分なりの定義だと「自身の専門《以外》の文化的知識に関心を持つ姿勢から得られた知識で、他人との意見交換の共通の基盤となるもの」かなあ。
  • ニホンゴ「再定義」 第15回「ラノベ」 | 小説丸

    当連載は、日在住15年の〝職業はドイツ人〟ことマライ・メントラインさんが、日常のなかで気になる言葉を収集する新感覚日語エッセイです。 名詞「ラノベ 」 ラノベとは何か? ライトノベルの略である、などという言葉では何の説明にもならない。実際、稿を書いている21世紀前半の文芸界で、常に多くの人がさりげなくしかし確実に気にしながら、徹底的には突き詰められず、ウヤムヤのまま漂い続けているお題だ。まさか、文字通り「軽く読める小説」と定義している人はそんなにおるまい。それほどまでに「ラノベ」という単語には、何かに対するとらえどころのないアンチテーゼ的な色合いがまとわりついている。 なんといっても、イマドキ的言語空間における「蓋然性の王者」Wikipedia にして【業界内でも明確な基準は確立されておらず、はっきりとした必要条件や十分条件がない。このため「ライトノベルの定義」については様々な説があ

    ニホンゴ「再定義」 第15回「ラノベ」 | 小説丸
    ryotarox
    ryotarox 2024/04/30
    マライ・メントラインさん、いつも素晴らしい考察。文章(と考えの道筋の示し方)も好き。/漫画やアニメが「> 中二病的な観点や価値観が世界に対して挑戦を仕掛ける系」だけではないから、カテゴリ以外にある何か。
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