今年7月にコミックス1巻が発売され、すでにあちこちで話題になっている吉本浩二『定額制夫の「こづかい万歳」 ~月額2万千円の金欠ライフ~』。 僕も好きな作品なのですが、いまだにこのマンガをどう紹介したらいいのか、ちょっとわからないところがあるんですよ。描いてある内容は単純明快でサクサク読める。しかし読んでいるこちらの「心の置きどころ」がわからない。 今回はその「わからなさ」について書いてみようと思います。 主人公は埼玉県の郊外に暮らすマンガ家、吉本浩二(45歳)。このマンガの作者本人です。つまりこの作品、実録マンガだと言っていい。 彼の月々のおこづかいは2万千円。40代男性サラリーマンの平均的なおこづかいは3万7千円(新生銀行調べ)らしいので、なかなかに少ない。この少ないおこづかいをいかにやりくりして、快適な生活を送っていくか…という創意工夫が描かれていきます。 タバコも酒もやらない吉本の唯