文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

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ニッポンの企業力 新たな稼ぎ手 世界へ①…日経新聞2月27日1面より

2012年02月27日 16時47分24秒 | 日記

和製ソフト 飛躍の鼓動
人気キャラクター「ハローキティ」がアジアから世界に広がっている。米ウォルマート・ストアーズが販売する衣料品、オーストリアの高級ガラスメーカー、スワロフスキー、スイスの時計メーカー、スウォッチ……。
キティの商標権を持つサンリオと、ライセンス契約を結んだ欧米の企業数は2008年以降に急増。200社から4倍以上に増えた。
自前抑え利益3倍
12年3月期の営業利益予想は前期比21%増の181億円、5年前の約3倍だ。海外はライセンスによる収入が7割を占め、5年前の2割から跳ね上がった。
直営店を通じた物販中心のビジネスモデルをがらりと変えたのは08年にサンリオに入社した三菱商事出身の取締役、鳩山玲人(38)。「世界でこれほど知名度のあるブランドを生かさない手はない」と社内を説得。
キャラクター商品の在庫や出店経費がかさむリスクを抱えながら拡販する「自前主義」と決別した。ライセンス先の企業がキティ関連商品の販売を伸ばせば、サンリオの収入が増える。
一方で30店以上あった米国の直営店はすべて閉めた。固定費が減って売り上げが伸び、利益が拡大した。鳩山は世界に通用するキャラクターを増やすため、昨年12月には幼児向けの絵本で知られる英国企業、ミスターメン(ロンドン)を買収した。
「米ウォルト・ディズニーと張り合うぐらいの規模にしたい」と意気込む。31年ぶりの貿易赤字となった日本。製造業の復権は欠かせないが、サンリオのようなブランドカのあるサービス・ソフト企業も国富を築く担い手になり得る。

…次章に続く。


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