今回からは中国が魏晋南北朝の混乱に苦労していたころの中東に焦点を当てて解説していきます。中東地域はローマ(ヨーロッパ)と中国(アジア)を結ぶ中間地点に位置しており、交易の要地として繁栄していました。今日、最後の預言者として知られるムハンマドもメッカの商人でした。今回はイスラーム教の誕生とムハンマド死後のイスラーム教の動きについて解説します。 →6世紀後半にササン朝とビザンツ帝国(東ローマ)の争いが激しくなったことでオアシスの道が遮断された。 →オアシスの道を通して取引されていた品物がアラビア半島を経由するようになり、メッカなどが栄える。 →メッカの商人であるクライシュ族ハーシム家に生まれたムハ…