ハウツー学芸員である。 アートとは見識である。ものの見方である。現実に存在するアート(プリントされたり、画面上に映し出されたりしている状態かもしれないが)は、なぜ価値あるものとして我々の目の前にあるのか?その価値足らしめているのは何なのか?を歴史的文脈を含め理解する知識があってはじめて見ることができるのである。なので、アートとは、ウワースゲーとだけ言っても構わないのだけど、本質は教養である。 アートをメインに担うのは学芸員だ。かつてどんな地方都市にも百貨店があった時代には、百貨店の催事場でアートを展示したものだが、いまは、かつて百貨店の外商さんを窓口に百貨店を支えたお金持ちは容易く東京へ出かけ…