わが国の農家数減少の経過をあらためて、確認してみよう。 農林業センサス (農林水産省) によると、1950年に1,350万人だったものが、1975年490万人、2000年240万人、そして2022年は123万人に減ってしまった。1950年比で91%減である。ちなみに食料自給率は1960年に79%だったものが2022年は38%と半減した。 農家数を統計では人数で表しているが、実態は農家戸数の減少である。農家が離農して、農水省のいう「基幹的農業従事者」から離脱したことを表している。農水省は、2040年代には基幹的農業従事者が30万人 (戸) にまで減ると予測している。減少率を単純に食料自給率に当て…