◆注意事項
この記事は、ケダモノオペラ「ブドウの血の聖女」のネタバレを含みます!
◆権利表記
※ 本作は、「著:池梟リョーマ/アークライト、新紀元社」が権利を有する『ケダモノオペラ』の二次創作作品です。(C)アークライト/新紀元社/池梟リョーマ 「ケダモノオペラ」
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[main]フラヌール : 人々に混乱をもたらしてその霊魂を集めれば、故郷である月の裏側に帰れると信じているエンギウサギ
[main]フラヌール : 計算高く、人間の欲望を掻き立てることが得意!
[main]フラヌール : ミヴァローヌとは住処が近かったり、何かと一緒に旅をしているようだぞ!
[main]フラヌール : そこに温かな友情を感じているのか、計算の一部でしかないのか
[main]フラヌール : それは本編で確かめてみてくれ!
[main]フラヌール : 以上!
[main]フラヌール : @
[main]マスター : では相方のフギンムニンさん、自己紹介をお願いします@
[main]ミヴァローヌ : 仲間と遊びと財宝が好きな、旅するフギンムニン。
[main]ミヴァローヌ : 書籍、財宝、芸術品の収取癖がある。旅で訪れた各地の棲み処に残したお宝のことを忘れて、こんなのあったなと前の棲み処に戻る暮らしをしてそう。
[main]ミヴァローヌ : 旅仲間のフラヌールが覚えていなければ、そこも初めて訪れた地になるのかもね。
[main]ミヴァローヌ : 巣穴に忍び込んだ中でも、特に審美眼や知識ある人間を疑似餌と見込んでかどわかすことがあるので、それなりに人を好いてそう。
[main]ミヴァローヌ : こうご期待!
[main]ミヴァローヌ : @
[main]マスター : 自己紹介ありがとうございます。
[main]マスター : 今回はお二方がどんな旅を経験することになるのか、とても楽しみです。
[main]マスター : では、ケダモノオペラ『ブドウの血の聖女』始めて参ります。
よろしくお願い致します。
[main]マスター : ■イントロ
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▼舞台
剣と魔法の世界。“光の主”への信仰が社会の礎であった頃……
(架空の中近世)
▼むかしむかし
“闇の森”のケダモノの縄張りに、テレーズという若い修道女が迷いこみました。
彼女の故郷は貴腐熱なる疫病によって危機に瀕していました。
人々を癒すという聖杯を探しに、ここへとやってきたのです。
しかし“闇の森”は、人の身にはあまりに過酷。テレーズはケダモノに助けを求めます。
ケダモノはテレーズと共に、聖杯探索の旅に出ました。
▼イントロ予言
ケダモノごとに1つ選んで選択し、獲得してください。同じものを選んでもかまいません。
〈予言:あなたは聖杯を持たせ、テレーズを無事に帰しました〉
〈予言:あなたは聖杯の災禍から、テレーズを守りました〉
▼設定
“闇の森”に暮らすケダモノ。
テレーズの願いを聞き届ける。
▼登場人物
・テレーズ
聖杯を探す修道女(17歳)。
貴腐熱の蔓延に、心を痛めている。
タブー:罪なきモノの殺戮
〈予言:テレーズはあなたを恐れ、そのもとを去りました〉
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[main]マスター : それでは、最初の場面を始めましょう。
[main]マスター : ====================
■場面1
テレーズとの出会い
概要:テレーズと遭遇し、願いを聞く
舞台:ケダモノの縄張り(闇の森)
[main]マスター : --------------------
●描写
この世のどこかにある“闇の森”。
ここでケダモノたちは永劫の時を過ごしています。
あなた方はどんな風に時を過ごしているのでしょうか?
--------------------
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ミヴァローヌ!次の住処の候補、見繕って来たよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「おお!やるじゃないかフラヌール」
[main]ミヴァローヌ : 「どんなとこだい?そろそろ薄暗い地下もいいよねえ」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「お、それは丁度いいね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「丁度、人間が掘った地下坑道ってやつを見つけてきたよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「戦争で人間の利用者がいなくなったからね。快適だと思うよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 血で固まった財宝の山にもたれながら、へえと興味深そうな声を出す。
[main]ミヴァローヌ : 「このごろ人間は、空でも大地でも騒がしくしてるしね。ちょうどいい」
[main]ミヴァローヌ : 「血の匂いもこもってすてきそうだ」
[main]ミヴァローヌ : @
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「人骨も転がってたけど、これ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「鼠たちが食べちゃったんだと思う」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「だから血の匂いが残ってるかわかんないけど」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「澱んだ空気は最高だと思うよ!」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]マスター : お二人が新たな転居先に思いを馳せていますと
[main]マスター : --------------------
●描写
森が妙にざわついているのを感じます。
ケダモノの縄張りの中で、ひとりの年若い修道女が獣たちに囲まれているのです。
[main]マスター : 彼女は短剣と魔よけの護符を握りしめていますが、獰猛な獣たちはほとんど意に介していません。
この獲物に舌なめずりをしているようです。
[main]マスター : このままでは、彼女は動物たちの晩餐になってしまいます……さて、どうしましょう?
--------------------
[main]マスター : @
[main]ミヴァローヌ : 「おやなんてこった、か弱い聖女様がいるよ」
[main]ミヴァローヌ : 「フラヌール、助けてやろうじゃないか。お宝の匂いもするし」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「わあ、ほんとだ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「それにいい眼をしています!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「助けましょう!」ふんす
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]マスター : ここで試練を開始します。
[main]マスター : --------------------
●試練:修道女テレーズを守る
権能:【暴虐】【慈愛】
難度(1人):1
難度(2人):2
▼波乱予言
〈予言:テレーズの魂はおいしそうで、我慢できませんでした〉
〈予言:テレーズはケダモノの姿におそれおののきました〉
〈予言:テレーズは怪我して、歩けませんでした〉
--------------------
[main]マスター : ではイニシアチブ順でベースロールからお願いします。
[main]マスター : フラヌールさんから@
[main]フラヌール : 2d6 ベースロール (2D6) > 10[5,5] > 10
[main]マスター : 出目で達成!(波乱にもできます)@
[main]フラヌール : 達成にしちゃお!!さいさきがよきよき!@
[main]マスター : 達成:1になります。
[main]マスター : では次にミヴァローヌさん。@
[main]ミヴァローヌ : 2d6 ベースロール (2D6) > 4[1,3] > 4
[main]マスター : あと6
[main]マスター : 特技を使用しますか?@
[main]ミヴァローヌ : 「羽毛の外套」を使用します!@
[main]マスター : OKです。では振り足しをお願いします。@
[main]ミヴァローヌ : 2d6 [特技B]使用(ナンバー3、4) (2D6) > 2[1,1] > 2
[main]マスター : では4+2=6です
[main]マスター : では波乱予言を獲得して下さい。どれにしますか?@
[main]マスター : 特技予言が先でした!すみません@
[main]ミヴァローヌ : 〈特技予言:とりかえしのつかない落とし物をしました〉
〈波乱予言:テレーズはケダモノの姿におそれおののきました〉
[main]ミヴァローヌ : を獲得します@
[main]マスター : 達成:1、波乱:1となりました。
[main]マスター : と言うことでフラさんの手番です。@
[main]フラヌール : 2d6 ベースロール (2D6) > 6[1,5] > 6
[main]マスター : あと4
[main]マスター : 特技を使いますか?@
[main]フラヌール : 風切り耳を使用します!
[main]マスター : はい!では振り足しましょう@
[main]フラヌール : 1d6 振り足し (1D6) > 5
[main]フラヌール : 達成!!!達成達成達成達成達成!!
[main]マスター : 6+5=11達成可能です
[main]マスター : 特技予言はどちらに?@
[main]フラヌール : 「そんなこと聞かなければよかったと思いました」を取得します!@
[main]マスター : 了解です。で、達成ですね。@
[main]マスター : 達成:2になったので、試練は栄光の門に至ります。
[main]マスター : お二方は難無くこの試練をクリアする事ができました。
[main]マスター : 試練を終了しましたので、修道女を守り抜くことができます。
[main]マスター : 描写をしましょうか@
[main]ミヴァローヌ : テレーズの姿を獣たちから消そうと、翼を広げて彼女をかばおうとする。
[main]ミヴァローヌ : しかし、するりとその細い体をとりのがしてしまう。
「っち、人間ってのは小さいね!」@
[main]フラヌール : 「ふふ、獣の動きがよく聴こえますね」獣の動作を読み切って
[main]フラヌール : 「悪いけど、森の糧になってもらうよ」
[main]フラヌール : 獣たちをその手に捕えて引き倒す
[main]フラヌール : 「ええ、こんな小さな容器に甘やかな蜜が詰まっている」
[main]フラヌール : ミヴァローヌが取り逃した小さな身体をその手に捉えたかと思うと
[main]フラヌールの疑似餌 : 「だいじょうぶですか、修道女さま!」疑似餌の姿で話しかける
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「ああ、怪我はないようだね、良かった」
[main]ミヴァローヌ : そう、疑似餌の姿で話かけるが、先ほどケダモノの姿をみたテレーズが震えを隠せていないのを目に留める。
[main]ミヴァローヌ : 〈波乱予言:テレーズはケダモノの姿におそれおののきました〉を実現します@
[main]マスター : 闇の森の奥地で飢えた狼に襲われそうになっていたテレーズ。
[main]マスター : そこに突如現れた闇色の翼を拡げたケダモノ。
[main]マスター : 聖印を握り締め必死に身を躱した彼女
[main]マスター : しかしウサギの姿をしたケダモノに捉えられ、観念して光の主の元へと赴こうとしたところ
[main]マスター : 「だいじょうぶですか、修道女さま!」という少年の声がかかり
[main]マスター : 「ああ、怪我はないようだね、良かった」と落ち着いた女性の声を耳にした。
[main]マスター : テレーズがおそるおそる目を開けると、そこには少年と女性が彼女を優しさと好奇の混じった眼で見下ろしているところだった。
[main]テレーズ : 「ケッ、ケダモノ……!?
わたしも食べられてしまうのですね……」
[main]テレーズ : 「……あら?あなた方はいったい」
[main]テレーズ : 「この“闇の森”に人が暮らしているなんて……
いえ、聞いたことがあります。
この森には人に変ずる悪魔、ケダモノが住んでいると。」
[main]テレーズ : 胸元の聖印を握り締め
[main]テレーズ : 「でも、……あなたがたが私を助けて下さったのですか?」
[main]テレーズ : 恐る恐るお二方に問います。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ふふふ、そうです。僕らこそ正義の味方なのです」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ね!ミヴァローヌ?」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「ああそうだね。私たちは弱い者の味方さ」
[main]ミヴァローヌ : 「こいつ…フラヌールが君を助けたんだよ。」@
[main]テレーズ : 「ミヴァローヌさんと、フラヌールさん……」
[main]テレーズ : 「助けていただいてありがとうございました。
わたし、修道女のテレーズと申します。」
[main]テレーズ : 「実は、わたし、聖杯を求めて、“闇の森”に参りました。」
[main]テレーズ : 「お二方は聖杯についてご存知ではありませんか?」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「聖杯~?ミヴァローヌは知ってる~?」@
[main]ミヴァローヌ : ちょっと考えこむような顔をする。うろの中にはそれらしいのはあったけど…
[main]ミヴァローヌ : 「知らないな~、でも聖女様の探し物なら、見てみたいよな」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん、実に気になるな~」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「聖なる杯だもの、きっとテレーズ様の手に収まるにふさわしい一品なんだろうね!」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]テレーズ : 「わたしはどうしても聖杯を村に持ち帰らねばならないのです。」
[main]テレーズ : 「もう半年も、恐ろしい疫病が故郷を襲っています。
わたしは今ほど、祈りの無力を感じたことはありません……。」
[main]テレーズ : 「全身に白いカビのようなものが広がり、高熱ののち死に至る。
聖典にも災厄として記録されている貴腐熱です。」
[main]テレーズ : 「他領の人々はこれを主の怒りである、堕落を咎める天罰であると囁きあっていると聞きます。
でも、こんなのあんまりです!」
[main]テレーズ : 悔しそうな表情のテレーズ。@
[main]ミヴァローヌ : 「そうか、村のための探しものなんだね。」
[main]ミヴァローヌ : 「しかも話しぶりからして、急に必要なものみたいだ」
宝探し気分だったので、深刻さに驚いた顔@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そのとーり!そんなのってあんまりだよ!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うんうん、すぐにでも見つけないとどんどん広がっていっちゃうね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そもそも天罰にしちゃ、陰湿だし他領の人々がせーじりよーってのをしてるんだよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]テレーズ : 「はい、居ても立ってもいられず、何とかしようと私は手を尽くして調べました」
[main]テレーズ : 「修道院の文献によると、かつてこの地でこの病が流行したとき、ひとりの聖女が聖なる盃によって、人を癒したとか……。」
[main]テレーズ : 「その後、聖杯は“闇の森”に返されたそうです。
その伝説を頼りに、ここまで来ました。
しかし“闇の森”はあまりにも危険で、広大でした。
人間の力ではとても……。」
[main]テレーズ : テレーズは、お二人の眼を見て決意した様子で頭を下げます。
[main]テレーズ : 「私を助けて下さった、お二人にお願いがあります。」
[main]テレーズ : 「聖杯を探すため、どうかお力をお貸しくださいませ!」@
[main]ミヴァローヌ : 「いいとも!」
[main]ミヴァローヌ : 「そんな理由なら、手助けするよ。もともと旅の者だから、その連れ合いにぴったりさ」
[main]ミヴァローヌ : 「なあ?フラヌール」ケダモノの風格のある笑顔を相手に向けつつ@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「もちろんいいよお」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「だって、テレーズ様のような方が正しいことを為さないと」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「誰も正しいことを信じなくなってしまうもんね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「悪が蔓延って、今度は身体じゃなくて心が白カビだらけになっちゃう前に」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「聖杯を探すの、手伝うよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]テレーズ : 「ありがとう……ありがとうございます。」
[main]テレーズ : 再度深々と頭を下げた後、安心したような笑顔を上げるテレーズ
[main]テレーズ : その目には涙が溢れそうになっていましたが、彼女は気丈にそれを拭います
[main]テレーズ : 「でも、フラヌールさん」
[main]テレーズ : 「テレーズ様はよしてください。テレーズで構いませんよ」
[main]テレーズ : にっこりと微笑みます@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そう?」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「じゃあ、テレーズ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「一緒に探そうね」負けない笑みを返す@
[main]ミヴァローヌ : 「ふふ、旅の道連れだもの、仲がいいのは良いことだね」
[main]ミヴァローヌ : 「さ、さっさと行こうよフラヌール、聖女様」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん、日が暮れる前にいこー!」@
[main]テレーズ : 「あ、待ってください!それにミヴァローヌさんも聖女様はよしてくださいって。」
[main]テレーズ : 慌てて2人の後を追うテレーズ。
[main]テレーズ : こうして二匹と一人は聖杯探索に旅立つのでありました。
[main]マスター : ====================
[main]マスター : ====================
■場面2
聖杯探索
概要:聖杯について調べる
舞台:外縁領域(闇の森)
[main]マスター : --------------------
●描写
まずは聖杯の在り処を探す必要があります。
[main]マスター : 永遠の命をもつモノたちの暮らす“闇の森”では、伝説の真実を知るモノもいるでしょう。
あるいはケダモノ自身の記憶の中に、その答えが眠っているかも知れません。
[main]マスター : ここでは「調査試練」を行います。
--------------------
[main]マスター : --------------------
●調査試練:聖杯について調べる
権能:【叡智】
難度:2
▼波乱予言
〈予言:あなたと聖杯には因縁がありました〉
〈予言:あなたは貴腐熱にかかりました〉
〈予言:聖なる力がケダモノをこばみました〉
--------------------
この試練では【達成】するたびに、情報を1つずつ得られます。
[main]マスター : では、イニシアチブ順に、フラさんから@
[main]フラヌール : 2d6 ベースロール (2D6) > 9[5,4] > 9
[main]マスター : あと1
[main]フラヌール : 無害の毛皮使って達成にしにいきます!
[main]フラヌール : 1d6 [特技C]使用(ナンバー1、2) (1D6) > 6
[main]マスター : 9+6=15 達成できます
[main]マスター : 特技予言を選んで下さい
[main]マスター : 見た目と中身がまったく違うものでした を取得
[main]マスター : 達成にしますか?(波乱にもできます)@
[main]フラヌール : 達成にします!@
[main]マスター : 了解です。では達成:1
[main]マスター : 情報が出ます
[main]マスター : では、お次はミヴァさん。お願いします。@
[main]ミヴァローヌ : 2d6 ベースロール (2D6) > 8[3,5] > 8
[main]マスター : あと2
[main]ミヴァローヌ : 「空舞う猛禽」を使います
[main]マスター : はい!では未使用を使用済みにして下さい
[main]マスター : では振り足しましょう
[main]ミヴァローヌ : 1d6 [特技C]使用(ナンバー1、2) (1D6) > 1
[main]マスター : 8+1=9
[main]マスター : 権能による振り直しが可能です
[main]ミヴァローヌ : 振り直します!
[main]マスター : お願いします
[main]ミヴァローヌ : 3D6 (3D6) > 11[6,2,3] > 11
[main]マスター : ないす
[main]マスター : 特技予言は「墜落しました」ですね
[main]マスター : では達成しますか?(波乱にもできます)
[main]ミヴァローヌ : 達成にします
[main]マスター : 了解です。では情報が出ます@
[main]テレーズ : 「そこに聖杯が。
ああ、ここでは古の伝説が、現実のものなのですね……!」
[main]テレーズ : テレーズはまぶしそうに、木漏れ日の差す闇の森を眺めています。
[main]テレーズ : @
[main]フラヌールの疑似餌 : 「闇の森・・・・噂通り伝説が眠る場所みたいです」白々しいうさぎ@
[main]ミヴァローヌ : 「いいねえ。伝説のものがあるって、探しがいがあるものだよ」
[main]ミヴァローヌ : それで、村人を見下ろしながら飲む酒は美味いだろうなあとか、ぼんやり考えてる@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「わくわくしますよね!」@
[main]テレーズ : 「さて、目指すべき場所はわかりましたね。
先に進むことにしましょう。」
[main]テレーズ : テレーズは先を急ぎます@
[main]テレーズ : ====================
■場面3
胞子の迷宮
概要:胞子の迷宮を抜ける
舞台:胞子の迷宮(闇の森)
[main]テレーズ : --------------------
●描写
胞子の迷宮は、原初のキノコが繁茂する領域でした。
しかしそのキノコは、どれも数階建ての建物ほどの高さがあり、ひしめきあい、まるで迷宮のようになっているのです。
それらは輝く胞子を放ち、幻覚によって生物の感覚を狂わせます。
閉じ込められた動物は、皆ここで朽ち果て養分となります。
そうしてまたこの迷宮は拡大するのです。
「クスクス」「クスクス」
意志をもつキノコたちのささめきが、テレパシーにのって届きます。
彼らは新たな獲物が迷い込んだことを歓迎しているのです。
--------------------
[main]マスター : 胞子の迷宮を抜けるため試練を行います。
[main]マスター : --------------------
●試練:胞子の迷宮を抜ける
権能:【狡猾】
難度(1人):1
難度(2人):2
▼波乱予言
〈予言:生きながらキノコの菌床になりました〉
〈予言:聖杯の幻があなたを惑わし、危地に追い込みました〉
〈予言:忘れたはずの過去を、幻覚が蘇らせました〉
--------------------
[main]マスター : では、フラさんからお願いします。@
[main]フラヌール : 2d6 ベースロール (2D6) > 11[6,5] > 11
[main]マスター : 強い
[main]フラヌール : 強すぎる
[main]フラヌール : 達成にします!
[main]マスター : 承知しました!達成:1となります。
[main]マスター : では、ミヴァさんお願いします。@
[main]ミヴァローヌ : 2d6 ベースロール (2D6) > 7[6,1] > 7
[main]マスター : あと3
[main]マスター : 特技を使いますか?
[main]ミヴァローヌ : 「博覧強記」を使います!
[main]マスター : はい!使用済みにしましょう
[main]マスター : では振り足しを
[main]ミヴァローヌ : 1d6 [特技C]使用(ナンバー1、2) (1D6) > 6
[main]マスター : 強い
[main]マスター : 7+6=13
[main]マスター : 特技予言は「コレクションは台無しになってしまいました」ですね
[main]マスター : 達成しますか?(波乱にもできます)
[main]ミヴァローヌ : 達成にします!
[main]マスター : はい、では達成:2となり、試練は栄光の門へと至ります。
[main]マスター : お二方は試練を難なくクリアできました。
[main]マスター : 描写を入れましょうか。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「テレーズ。足を止めちゃダメだよ?」
[main]フラヌールの疑似餌 : ルートをその場で決め乍ら、速足で導く@
[main]ミヴァローヌ : 「そうそう、胞子が舞っているから、あまり深く息をするなよ」
[main]ミヴァローヌ : 足元のきのこを強く踏まないような足取りで、後ろからついてくる@
[main]テレーズ : お二方に導かれているテレーズは、口元をベールで覆いながらコクコクと頷き、慎重な歩みで先を急ぎます。
[main]マスター : しかしお二人の見事なナビゲートで、程なく奉仕の迷宮を抜けることに成功しました。
[main]テレーズ : 深呼吸をするテレーズ
[main]テレーズ : 「ふぅー、ちょっと怖かったですね。」安堵の笑顔@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん、彼らも生きるのに必死なのは重々承知だけど」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「僕らには使命があるもんね」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「確かに、胞子も生き物だな。それを言うなら花も人間も獣も同じだし」
[main]ミヴァローヌ : 「生きるのに必死だから怖く感じるんだろうな」
[main]ミヴァローヌ : 「まあ無事に脱出できて良かった!早くここから去ろう」@
[main]テレーズ : 「お二人ともすごいなぁ。視野が広いと言うか。わたしは自分の事しか考えられなかったのに。」
[main]テレーズ : 「そうですね、聖杯のある祠に向かいましょう。」
[main]テレーズ : それでは胞子の迷宮を抜けましょう。
[main]テレーズ : ==========
[main]マスター : ====================
■場面4
修道女の心
概要:テレーズと話す
舞台:野ブドウの林(闇の森)
[main]マスター : (試練は無し)
この場面では試練はありません。
ケダモノとテレーズとの交流を描き、今後のドラマを盛り上げるシーンです。
[main]マスター : --------------------
●描写
迷宮を抜けると、そこには野ブドウの林が広がっていました。
これまでとは打って変わった、穏やかな光景。
[main]マスター : しかしテレーズは青白い顔で、荒い息をついています。
[main]マスター : いえ、本当に白いのです!
その首筋から白いカビのようなものが広がっています。
これはテレーズが話していた貴腐熱の特徴そのものです。
--------------------
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そういやテレーズ、肌白いんだね」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「いや、これは…」言いよどむ@
[main]テレーズ : ハッとした様子で、慌てて首元を隠すテレーズ
[main]テレーズ : 「……見られてしまいましたね。」ため息
[main]テレーズ : 「ええ、わたしもすでに病魔に蝕まれています。
聖杯が見つからねば、どちらにせよわたしも皆と運命を共にすることになったでしょう……。」
[main]テレーズ : 「わたし、幼い頃に親を亡くしてずっと修道院で育ったんです。
今は同じ境遇の孤児たちを、わたしが育てる番。
でもその子どもたちも、みんなわたしと一緒にこの病に……。」
[main]テレーズ : 「わたし、あきらめるわけにはいかないんです。
あの子たちのためにも……」
[main]テレーズ : 「だから、お二人と出会えて幸運でした。
わたしひとりでは、とてもここには来れませんでした。」
[main]テレーズ : 隠し事を話せて気が少し楽になった様子で、彼女はお二人に打ち明け話しをするのでした。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そっか、他の子たちのために」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「聖杯を探す決意をしたんだね」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「お礼なんていいさ…でも、言うならもっと早くても良かったね」
[main]ミヴァローヌ : 「なんだか、今死んでも満足しそうな顔をしているもの」@
[main]テレーズ : 「そうなんです。フラヌールを見ていると村に残してきた子たちの事を思い出して。とても親近感がわいていたんですよ。」にっこり
[main]テレーズ : 「え、わたしそんなひどい顔をしていますか?」ほっぺたぺたぺた
[main]テレーズ : 「でも、安心して下さい。私は聖杯を持ち帰るまでは、死んでも死にませんから。」二っと笑う@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そうなんだ!じゃあ後で子供たちの代わりだと思って、遊んでくれていいからね」@
[main]テレーズ : 「そうですね。あとで思いっ切り遊びましょう。」
[main]テレーズ : 「そうだ!お二人も私の村で子どもたちと遊んで下さいませんか?」
[main]テレーズ : 「きっとあの子たちも喜ぶと思います。」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「もちろんいいよお」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「楽しみだなア」
[main]フラヌールの疑似餌 : まだ見ぬ少年少女の瞳を思い浮かべる@
[main]ミヴァローヌ : フラヌールの疑似餌を見て、その姿だけなら、ケダモノの風情は影もないなあと思いつつ。
[main]ミヴァローヌ : 「そのくらいなら、いいともさ」
[main]ミヴァローヌ : 「子供は元気でいてほしいものね」
人間と遊ぶのは好きなので、純粋に楽しみな感じ@
[main]テレーズ : 「はい、本当に……。」
[main]テレーズ : 遠くの村で病床に伏せる子どもたちを思いながら、遠い目で彼方を見つめるテレーズ
[main]テレーズ : 「いけない、おしゃべりが過ぎましたね!」
[main]テレーズ : 「お陰で体力も回復。村に帰る意欲も上がりました。」
[main]テレーズ : 「そろそろ祠じゃないですかね。先を急ぎましょう。」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん。行こう!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「聖杯は近い!たぶん!」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「おっと、そうだったね」
[main]ミヴァローヌ : 「でもまあ、急ぎすぎるのもあれだよ。ゆっくり行こうさ」
[main]ミヴァローヌ : そういいながら、聖杯へのはやる気持ちが湧いてきて、つい足早になる。@
[main]テレーズ : お二人の返事にテレーズは健気に笑うと、野ブドウの林を歩いて行きます。
[main]マスター : ==========
[main]マスター : では初日はここまでとします
[main]マスター : ====================
■場面5
暗黒の狩人たち
概要:ヤミオオカミを撃退する
舞台:聖杯の祠(闇の森)
[main]マスター : --------------------
●描写
生い茂る野ブドウの只中に、ついに白亜の祠が姿をあらわしました。
しかし門の前で、幼い人間の子どもたちが数人座りこんで、しくしくと泣いています。
「お母さん、どこ。恐いよ、恐いよぉ……」
迷子でしょうか? 捨て子でしょうか?
[main]テレーズ : テレーズはあなたたちへと振り向きます。
ひどく動揺した表情です。
[main]テレーズ : 「罠、でしょうか。
でも……万が一にでも本当だとしたら。
見捨てるなんて、とても……」
[main]テレーズ : しかしテレーズには確信がなくとも、ケダモノたちにははっきりわかります。
[main]テレーズ : あれは疑似餌。
子どもたちの影の中から、飢えたケダモノの匂いが漂ってきているのです……。
--------------------
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ミヴァローヌ、あれって・・・・」
[main]フラヌールの疑似餌 : 子供たちを指さす
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「…ああ、そうだね」
[main]ミヴァローヌ : 深く頷く。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「人間の真似事なのかな?」思念を送る
[main]フラヌールの疑似餌 : 「前の戦争で、よくあったらしいよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「あれでおびき出して、矢を浴びせるんだって」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「ふうん?人間もああやって人間をひっかけるのね」
[main]ミヴァローヌ : 「それでそれを、こんな闇の森の中でもやってると?人間の獲物をひっかけるためかな」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「たぶんそうなんじゃないかな?」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「テレーズ、足を進めたそうにしてるし」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「僕らにはバレてるし」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「それもそうだ。聖女様ははっきりと気づいてないね」
[main]ミヴァローヌ : 「…どうしよう?ここでケダモノの姿を露わにして戦うのも構わないけど」
[main]ミヴァローヌ : 「ちょっとこっちの数が心もとないよね?」
[main]ミヴァローヌ : そう笑いつつ、負ける気はあまりない様子@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そうだね。人間の戦争は数で決まるらしいね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「でもケダモノの闘争は」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「どうだったかな~~~~~~~~~」
[main]フラヌールの疑似餌 : どの個体から仕留めるかを品定めしている
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「ふう~ん。フラヌールがその気なら、ちょっと頑張るかい」
[main]ミヴァローヌ : 「私はあっちから行くね」
[main]ミヴァローヌ : 空に控えた本体が翼を指す@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん。ちょっとの労苦で終わらせよう」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「じゃああれからお相手してあげよう」
[main]フラヌールの疑似餌 : 赤い瞳がターゲットを捉える
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]テレーズ : お二人の沈黙にしびれを切らしたテレーズは、荷物の中から焼き菓子を取り出し、子ども達に歩み寄っていきます。
[main]テレーズ : 「お腹が空いているのね。いっしょにお母さんを探してあげましょうね。」
[main]マスター : ここで試練となります
[main]マスター : --------------------
●試練:ヤミオオカミの群れを退ける
権能:【暴虐】
難度(1人):1
難度(2人):2
--------------------
--------------------
●試練:ヤミオオカミの群れを説得する
権能:【慈愛】
難度(1人):1
難度(2人):2
--------------------
--------------------
▼波乱予言
〈予言:あなたは四肢のひとつを失いました〉
〈予言:テレーズが世話する子供たちに、ヤミオオカミがまぎれていました〉
〈予言:テレーズはケダモノに食べられました〉
--------------------
[main]マスター : どちらになさいますか?@
[main]フラヌールの疑似餌 : 退ける方でいきます!
[main]フラヌールの疑似餌 : 「テレーズ、待って」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「僕らが様子、見てくるね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「この森に居るの、珍しいから」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ミヴァローヌ。行こう?」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]マスター : 「あ、はい!……分かりました。」
[main]テレーズ : フラヌールさんのいつもの口調とは違う制止の言葉に気圧されて、テレーズは歩みを止めました。@
[main]ミヴァローヌ : 「いい子だね。聖女様」
[main]ミヴァローヌ : 「よし行こうかフラヌール!」
大股で相手を追う@
[main]マスター : 「……ちっ、あとちょっとで柔らかそうな人間の肉にありつけるところだったのによぉ。」
[main]マスター : 「よけいなことしやがって!こうなったらお前らもまとめて喰ってやる!」
[main]テレーズ : それを見てテレーズは腰を抜かさんばかりに驚いています。
[main]テレーズ : 聖印を手に神に祈りを奉げているようです。
[main]マスター : 試練を開始しましょう。
[main]マスター : フラさんからお願いします。@
[main]フラヌール : 2d6 ベースロール (2D6) > 12[6,6] > 12
[main]マスター : 6ゾロ!?
[main]フラヌール : 最強
[main]マスター : 達成にしますか?(波乱にもできます)@
[main]フラヌール : 達成!
[main]マスター : 承知致しました!達成:1になりました。
[main]マスター : ではミヴァさんお願いします。@
[main]ミヴァローヌ : 2d6 ベースロール (2D6) > 7[6,1] > 7
[main]マスター : あと3
[main]マスター : 特技を使用しますか?
[main]ミヴァローヌ : 波乱にして、シックスセンスを使用して、「羽毛の外套」を未使用にします
〈予言:テレーズが世話する子供たちに、ヤミオオカミがまぎれていました〉を取得します@
[main]マスター : 承知致しました!
[main]マスター : 達成:1、波乱:1となりました。
[main]マスター : では2ラウンド目。フラさんお願いします。@
[main]フラヌール : 2d6 ベースロール (2D6) > 9[6,3] > 9
[main]マスター : あと1
[main]マスター : 特技を使用しますか?
[main]フラヌール : 首狩りの刃を使用!
[main]マスター : 使用済みに
[main]マスター : 振り足しましょう
[main]フラヌール : 2d6 振り足し (2D6) > 6[3,3] > 6
[main]マスター : 9+6=15
[main]マスター : 特技予言は?
[main]フラヌール : 「ヒビがはいり~」を取得します!
[main]マスター : はい、了解です。
[main]マスター : 達成にしますか?(波乱にもできます)
[main]フラヌール : 達成!にします!
[main]マスター : 承知致しました。では達成:2となり難度に達しましたので、試練は栄光の門へと至ります。
[main]マスター : お二方は、難なく試練をクリアできました。
[main]マスター : 描写をしましょうか。@
[main]ミヴァローヌ : ヤミオオカミの群れを見るため、いったん上空に退避する。
[main]ミヴァローヌ : 「フラヌール、悪い任せた。逃げ遅れの指示は出す」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん。任せて」
[main]フラヌール : 銀色の本体が姿を現し
[main]フラヌール : ヤミオオカミのうちの一匹を掴みあげると、機械的な肉体の歯車部分で挟み込んで
[main]フラヌール : 強引に破砕する
[main]フラヌール : 「ふふ、大切断☆決まったね」
[main]フラヌール : @
[main]マスター : 「ひぃぃぃっ、何だお前!バケモノか!!」
[main]マスター : よく見ると相手はどれも若い個体で、参加ケダモノほどの力はありません。
[main]マスター : 粉砕された仲間の事を振り向きもせず、ヤミオオカミたちはそれぞれの影海に身を躍らせ、この場を去るのでした。
[main]マスター : 相手を見誤ってはいけないと肝に銘じた事でしょう。
[main]テレーズ : 「あ、あ……。」
[main]テレーズ : 驚いている人物がここにも一人。
[main]テレーズ : テレーズはフラヌールさんの血塗れの本体を目の当たりにして心底驚いている様子です。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ごめんね。黙ってて」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「僕ら」
[main]フラヌール : 「ケダモノなんだ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 逃げる敵を見送って、テレーズに振り向き微笑む
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]テレーズ : いつもの笑顔を見て少し安心したのか、テレーズは深呼吸をして話し始めます。
[main]テレーズ : 「そんな、謝らないでください。あなた方は最初から私の事を守って下さった。」
[main]テレーズ : 「私はこの森に向かう時に、みんなから止めれました。
この森には人に変ずる悪魔、ケダモノが住んでいると。」
[main]テレーズ : 「でも、私は幸運でした。きっと神のお導きなのでしょう。」
[main]テレーズ : 「あなた方に会う事ができたのですから。」
[main]テレーズ : 「ケダモノとは、恐ろしい悪魔だと修道院では教わりました。
でもぜんぜん違うんですね。
ふふ、神父様も間違うことがあるなんて!」
[main]テレーズ : 感謝のお辞儀をして、にっこりとあなた方へと微笑みかけました。@
[main]ミヴァローヌ : 逃げていくヤミオオカミの群れを横目に、二人の場所へ疑似餌の姿でかけていく。
二人の様子から、すでにケダモノであることは知られたと悟る。
[main]ミヴァローヌ : 「おや、何の話をしていたの?」
[main]ミヴァローヌ : 「ケダモノにあえて幸運って聞こえたけど」
ちょっと意地悪そうな顔をしつつ、二人に問いかける@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そうだよお」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「僕らに会えて、テレーズは幸せものだって言ってたんだよお」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]テレーズ : 「はい、そうです。お二人がいなければ私はとっくに獣の胃袋の中でしたよ。」
[main]テレーズ : 「フラさん、ミヴァさん、あともう少し、私と聖杯を探しに行って下さいね。」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「もちろん行くよ!聖杯ってのを見てみたいしね」@
[main]ミヴァローヌ : 「いいともさ。聖女様を一人になんてできないしね」
[main]ミヴァローヌ : 人間にお礼を言われるのも、悪くないなと思いながら頷く@
[main]マスター : では、少しのサプライズはあったものの、皆さんの絆はより深まり、ついに祠へとたどり着くこととなります。
[main]マスター : ==========
[main]マスター : ====================
■場面6
ブドウの聖杯
概要:聖杯を得て、テレーズと別れる
舞台:聖杯の祠(闇の森)
[main]マスター : (試練は無し)
ついに祠にたどりつき、聖杯を手に取る場面です。
ここでは試練は起こりません。
[main]マスター : --------------------
●描写
薄暗い祠の奥には、古ぼけた小さな杯が置かれていました。
どこにでもあるありふれた骨董品のように見えます。
[main]マスター : テレーズが近寄って杯を手にとると、どこからかおだやかな女性の声が響きます。
[main]マスター : 「この杯にあなたの血を奉げなさい。
あなたが真に敬虔であれば、万病を癒すブドウ酒に変じましょう」
[main]マスター : そのときテレーズの指先の肌がひとりでに裂け、血が聖杯にこぼれます。
たった一滴の血が、みるまに杯を満たしました。
[main]マスター : テレーズがおそるおそる聖杯をあおると、その肉体から病魔が消え失せます。
[main]マスター : 「民は安らぎをえるでしょう。
あなたの受難と引き換えに……」
[main]マスター : そう言い残すと声は消えていきました。
--------------------
[main]テレーズ : 「今のは聖女さまのお声……。
でも、なんだか悲しそうでした。」
[main]テレーズ : 「この聖杯はブドウ酒を生み出します。
わたしの血と引き換えに……。」
[main]テレーズ : 「だ、だいじょうぶです。
ほんのちょっぴりでいいんですから。」
[main]テレーズ : 「これでみんな救われます。
みんな……これもケダモノ様のお力のおかげです。」
[main]テレーズ : 「ありがとうございました。
この病がおさまったら、必ずお礼にまいります。
ああ、でも今は村に帰らなくちゃ!」
[main]テレーズ : 「わたし、いっぱいがんばります!」
[main]テレーズ : --------------------
これで目的はいったん達成されます。
[main]テレーズ : ケダモノはテレーズを回廊へと送り、一度別れることになるでしょう。
[main]テレーズ : もちろん疑似餌などを使って、ついていくという選択もとれます。
[main]ミヴァローヌ : テレーズの顔を見て、首をかしげる
[main]ミヴァローヌ : 「ほんのちょっとでいい…それは分かったけど」
[main]ミヴァローヌ : 「聖女様が受難に襲われるって聞こえたよ?それに心当たりはない?」
[main]ミヴァローヌ : あくまで怖くないかとは聞かないよう、軽い口調で聞く@
[main]テレーズ : 「確かに、聖女様はそうおっしゃられていましたね。」
[main]テレーズ : 「残念ながら、私には何のことかは分かりません。」
[main]テレーズ : 「でも、私なら大丈夫です。受難もきっと神より私に与えられる試練。」
[main]テレーズ : 「それよりももっと嬉しいことが待っていますから。私は負けませんよ。」
[main]テレーズ : 「早く帰ってみんなの元気な顔が見たいな~。」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「へ~、僕も見たいなあ」@
[main]テレーズ : 「そうですよ!お二人も一緒に村に帰りませんか?」
[main]テレーズ : 「孤児院の子たちもきっと喜ぶと思います。」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ミヴァローヌは一緒に帰る?」@
[main]ミヴァローヌ : 「ふふ。寄る、ならいいよ」
[main]ミヴァローヌ : 「旅のケダモノだもの、病を聖女様が治すくらいの期間は、いついてもいいかもしれないね」
[main]ミヴァローヌ : 「フラヌールも子供好きだろう?ちょうどいいしね」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん!一緒に遊んでみたいって思ってたからね~」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「村に悪い奴がきてもやっつけられるし」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「いいことづくめだね~」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]テレーズ :
[main]ミヴァローヌ : 「それもいいね。しばらくは”ケダモノの守護のある村”ってふれまわってやれるね」@
[main]テレーズ : 「村のみんなもきっとお二人の事を歓迎してくれますよ。あなた方は救世主だって。」
[main]テレーズ : 「そうだ、ぜひ村の郷土料理を食べてもらいたいんですよ。」
[main]テレーズ : 「メニューは、……ないしょです」
[main]マスター : 聖杯を胸にしっかりと抱え、満面の笑みで二人とともに歩くテレーズ。
[main]マスター : その足取りは、病に侵されていた事を隠す必要がなくなったからでしょう、とても軽やかなものでした。
[main]マスター : お二人とテレーズは村で歓待を受けました。
[main]マスター : ===========
[main]マスター : ====================
■場面7
酸っぱいブドウ
概要:テレーズが魔女として告発される
舞台:人間の世界
[main]マスター : (マスターシーン)
この場面はマスターシーンです。
ケダモノは登場することはありません。
[main]マスター : ●描写
修道女テレーズは病に苦しむ子どもたちに、ブドウ酒を振る舞いました。
それから村人たちに、噂を聞きつけてやってきた人々に……。
[main]マスター : ブドウ酒の聖女テレーズの噂は、たちどころに広まり人々の希望となりました。
しかしテレーズは、ブドウ酒がなにから生み出されるのか、それだけは黙っていました。
[main]マスター : 聖女が救える人々の数にはかぎりがあります。
救いの手からこぼれ落ちた人々は、聖女を妬み、あの不思議なブドウ酒の秘密を暴こうとしたのです。
[main]マスター : そしてその時がきました。
[main]マスター : 「この魔女は己が血を、患者たちに飲ませていたぞ。
あの“闇の森”から無傷で帰ったのだ。
これは聖杯などではない。
人喰いどもから授かった、悪魔のわざだ!」
[main]マスター : --------------------
[main]マスター : ====================
■場面8
聖女の運命
概要:孤児たちがケダモノに助けを求める
舞台:ケダモノの縄張り(闇の森)
[main]マスター : (試練は無し)
[main]マスター : ●描写
あれから半年後、ケダモノたちの縄張りに、また人間の気配が漂います。
[main]マスター : みるとそこには泣きながら歩く、人間の子どもたち。
[main]マスター : 先頭の子どもは、テレーズがつけていた魔よけの護符を握りしめています。
[main]マスター : テレーズがこの子どもたちの冒険を許したとはとても思えません。
[main]マスター : なにかが、あったのでしょう。
[main]マスター : @
[main]ミヴァローヌ : うろでうたたねをしていた中、漂う人間の香りに起き上がる。
[main]ミヴァローヌ : 「なんの用かね、テレーズの村にはしばらく行ってないから、ケダモノにでも襲われたのかしら」
[main]ミヴァローヌ : 「行って見ようフラヌール」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん。他のケダモノに持っていかれるには惜しい逸材だもん」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「略奪者は切って潰してまとめて焼いて、今夜の食事にしよう!」
[main]フラヌールの疑似餌 : おー!って感じでミヴァローヌに同意する@
[main]マスター : 子ども達の一団は身を寄せ合い、危険な闇の森の中を何とか歩いています。
[main]マスター : 小さな子供の手を大きい子が引いてやり、泣き出しそうな子をその友達がなだめているようです。
[main]マスター : そして、そんな獲物を飢えた獣が見逃すはずも無く、子どもたちの周囲をじわりじわりと取り囲もうとするシルエットを、あなた方はっきりととらえました。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「あれかな?」
[main]フラヌールの疑似餌 : 指さしして
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うーわ、獣が寄ってきてるよ。当たり前か」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「おやまあ!いつかみた光景だね。あの時の聖女様より、いささか弱者の方が多いようだけど」
[main]ミヴァローヌ : 「そうさね、あれだとするなら、また助けてやるべきかしら」
[main]ミヴァローヌ : 首をかしげ、フラヌールを見やる。ちょっとあきれた顔で@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そうだね!甘い蜜の詰まった袋をみすみす分けてあげる理由もないもんね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「助けよう!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ミヴァローヌは上から頼める?」@
[main]ミヴァローヌ : 「そうだね。子供がはぐれないように目を配ろう」
[main]ミヴァローヌ : 「…それとフラヌール、ヤミオオカミが一匹いるだろう?勢いよく片づけてやりな」
[main]ミヴァローヌ : そう言って笑いかけ、本体が空へ飛びあがる@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ほんとだ。一丁前に子供たちのリーダーみたいな立ち方してるよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「正体暴いてから倒さないと、子供たちに嫌われちゃうなあ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 獣たちを退けつつ、ヤミオオカミに擬態した少年に近づく
[main]フラヌールの疑似餌 : 「少年よ。我にかえれ」呪句-command-を唱えると、ヤミオオカミは姿を否が応でも現すだろう
[main]フラヌールの疑似餌 : 擬態はひび割れ、真実が這い出す
[main]フラヌールの疑似餌 : 特技予言:ヒビが入り~を実現します!
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 〈予言:テレーズが世話する子供たちに、ヤミオオカミがまぎれていました〉を実現します@
[main]マスター : 先頭を歩く少年(ぼちぼち頃合いか......。仲間のヤミオオカミも絶好のポジションに潜んでいるようだしな。)
[main]マスター : その少年が子供らしからぬ下卑た表情を浮かべたその時
[main]マスター : 闇の中から、
「少年よ。我にかえれ」
という呪句-command-が響く
[main]マスター : 「ぐ、ぐふっ......うるる、うるるるぅおおおおーん」少年の喉から人では出せない獣の咆哮が絞り出される
[main]マスター : 苦悶で地面に伏せた少年だったが、身を起こした時のそれは見まごうこと無きケダモノの姿と化していた。
[main]マスター : 孤児たちが火が着いたように悲鳴を上げ、闇雲に駆け出そうとする。
[main]マスター : その先には森の木々に身をひそめていたケダモノの仲間たちが立ち塞がっていた。@
[main]ミヴァローヌ : 「子供たち、もう大丈夫だよ」
[main]ミヴァローヌ : そう疑似餌が声をかけ、ケダモノのやわらかい羽毛で彼等をからめとる
[main]ミヴァローヌ : そうして、走り出した子供たちのすべてを確保した
[main]ミヴァローヌ : 「フラヌール、あとは好きにしな!」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「任せて!」
[main]フラヌール : 全身の時計の針が高速回転すると、ヤミオオカミたちはたちまち老いていく
[main]フラヌール : 懐中時計の鎖が伸びて、老いた狼を手繰り寄せると
[main]フラヌール : 「ごめんね、君に噛まれたくないからこうさせてもらうよ!」握り込んだ拳を叩き込む
[main]フラヌール : @
[main]マスター : 「んだぁ、おめぇら!」いきり立つヤミオオカミ
[main]マスター : 「横どりたぁ舐めた真似しやg......」
[main]マスター : 全てを言い尽くす間もなくその姿が老いさらばえていく。
[main]マスター : 彼らにはフラヌールの拘束に抗う力もなく、容易く捉えられてしまう。
[main]マスター : フラヌールの囁きに答える間もなく、枯れ木のような身体を鋼鉄の拳が易々と貫いた。
[main]マスター : 全てのケダモノが同じ運命を辿るのに、時間は掛からなかった。
[main]マスター : ミヴァさんの懐に抱えられた子供の本当のリーダが、あなた方に話し掛ける
[main]マスター : 「ケッ、ケダモノ様!
お願い、テレーズお姉ちゃんを助けて!」
[main]マスター : 「テレーズお姉ちゃんが王都から来た騎士団に連れて行かれちゃったんだ。
妖術を使って、みんなを騙したって」
[main]マスター : @
[main]フラヌールの疑似餌 : 「騎士団ってことは人間が相手かあ」ミヴァローヌに念を送ろう@
[main]ミヴァローヌ : 翼を閉じ、子供たちを放してから、「なるほど」と頷く
[main]ミヴァローヌ : 「なんだいフラヌール?」
[main]ミヴァローヌ : 子供の頭を撫でながら、思念で答える@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「人間相手だけど、簡単に済むと思う?」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「ん?ああ確かに、安請け合いするような相手では…無いかもしれないね」
[main]ミヴァローヌ : 「その前に、お前はどうしたいの?」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「もちろん、テレーズを助けたいよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「でもね、騎士団を滅ぼすという手段を選択すれば」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「彼らの頭の中では、テレーズが魔女だったと証明されてしまうんじゃないかな?」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「ふむふむ、それは確かにそうだ」
[main]ミヴァローヌ : 「ケダモノが助けに来て滅ぼされるなんて、魔女そのものの話だね」
[main]ミヴァローヌ : 「じゃあ、フラヌールは何か”いい代案”があるのかい?聞きたいな」
[main]ミヴァローヌ : @
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ん-、27のプランがあるけれど」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「ほう?いつもよりは少ないな」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん。人間の強みはふかくてーよーそって奴だからね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「僕らケダモノは能力の純度で勝敗が決まっちゃうけど」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「人間は弱い代わりに、何を起こすかわからない」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「その分、安全なやり方は少なくなっちゃうんだよね」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「それもそうだね。蹴散らした方が早いのはそうだ」
[main]ミヴァローヌ : 「じゃあ、そのプランを50に増やせるよう、私も協力するよ」
[main]ミヴァローヌ : 「これで少しは足しになるだろうさ」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ふふ、ミヴァローヌはいつも頼もしいなあ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「なんだか、生まれる前からそうだったような気さえしてくるよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ミヴァローヌも、テレーズを助けたい?」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「もちろん!」
[main]ミヴァローヌ : 「助けたお礼に、聖杯をもらって私のうろにしまうのさ」楽しそうに笑う@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「いいよ~、コレクションが増えるのは嬉しいもんね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 微笑みを返して
[main]フラヌールの疑似餌 : 「テレーズは僕らが助けるから、安心してね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 今度は子供たちに笑みを向けた@
[main]マスター : お二人の様子を心配そうに見つめていたリーダー格の子どもが礼を言います。
[main]マスター : 「ありがとう。ありがとうございます......。うっ、ぐふ、うぇえん。」
[main]マスター : ここまで相当気を張っていたのでしょう。あなた方の言葉に安心したのか、他の子どもたちと同様に嬉し泣きをしてしまいました。
[main]マスター : テレーズの危機を知ったあなた方と孤児たちの一団は、王都へ向かうこととなりました。
[main]マスター : ==========
[main]マスター : ====================
■間奏
概要:結末に向け、参加者でプランをすりあわせる
[main]マスター : 次が最後の試練
予言を確認し、どんなふうに実現したいかプランを尋ねます
[main]マスター : ・すぐに使えるものはここで演出
・物語の最後に使いたいものについては、PLたちとGMでプランを刷り合わせ
・今すぐに実現が決まりそうにないものは先送り
[main]マスター : 伝説やオペラによって予言を消去・覆すという選択もあります。
[main]マスター : ==========
一旦休憩とします。22:20再開で。
[main]マスター : ====================
■場面9
裁かるる聖女
概要:テレーズを火刑から救う
舞台:王都の広場
[main]マスター : 舞台は王都。ケダモノが火刑に処されようとしているテレーズを救い出す場面。
いよいよ最後の試練
[main]マスター : --------------------
●描写
王都の広場には、大勢の群衆が押しかけています。
もうすぐ聖女を騙っていた魔女が火刑に処されるのです。
[main]マスター : この処刑をお膳立てした人々には、多くの思惑があります。
[main]マスター : 教会の権威をはなれ、人望を集める聖女への危機感。
薬師からの嫉妬と猜疑。
聖杯を我が物にしたいという私欲。
なぜ聖女のいる村は助かり、自分の故郷はそうでなかったのかという悲痛……。
[main]マスター : そのすべてがひとりの修道女へと押し寄せ、彼女を罪人に仕立てあげたのです。
--------------------
[main]マスター : この場面の試練は複数用意されています。
どの試練に挑むか決めて、試練を開始します。
[main]マスター : もっとも簡単な方法はケダモノが正面から乗り込み、テレーズをさらうことです。
しかしその場合、ケダモノとテレーズの繋がりが明るみに出ることになります。
ケダモノが悪魔であるという認識のこの国では、それは魔女であるという嫌疑を裏付けることになるでしょう。
[main]マスター : ケダモノが強引な手段をとるようなら、テレーズの<タブー:罪なきモノの殺戮>に抵触しないかも注意してください。
王都の民にあまり犠牲が出るようであれば、テレーズはケダモノの救助を歓迎しないでしょう。
しかしこの状況でどこからが“罪がない”と言えるのかは難しい問題です。
どこからタブーに抵触するかは、参加者で相談して、描きたいドラマによって決めてください。
テレーズとケダモノの決裂を描くのもおもしろいものです!
[main]マスター : プレイヤーたちは予言を実現しながら、人々の運命を決めなければなりません。
これは参加者が納得するどのような形でもかまいません。
[main]マスター : 話し合いの手がかりとして、物語上で未解決の問題をいくつかあげましょう。
でも、これら全部にハッキリ結論を出す必要はありません!
[main]マスター : ・テレーズを慕う人々と、テレーズを陥れた人々。
どちらが勝利するでしょうか?
人々はこの罪をどう償うのでしょうか?
・“光の主”はなぜ、このような苦痛をテレーズに課したのでしょうか。
テレーズは信仰を保つことができるでしょうか?
・聖杯は今後どうなるでしょう?
これからも多くの人々を救うでしょうか。
・この出来事は、ケダモノを悪魔と考える教会の姿勢を変えるでしょうか。
・後世の人々はテレーズを聖女とみなすでしょうか、魔女とみなすでしょうか。
[main]マスター : では、説得の方針で試練を進めます。
[main]マスター : イニシアチブ順にフラさんから。
[main]マスター : @
[main]フラヌール : 2d6 ベースロール (2D6) > 10[5,5] > 10
[main]マスター : ほほー
[main]マスター : お強い
[main]フラヌール : 最強(2回目
[main]マスター : 達成にしますか?(波乱にもできます)
[main]フラヌール : 達成にします!
[main]マスター : 承知致しました。では達成:1で。
[main]マスター : ではお次はミヴァさんで。@
[main]ミヴァローヌ : 2d6 ベースロール (2D6) > 7[3,4] > 7
[main]マスター : あと3
[main]マスター : 特技を使用しますか?
[main]ミヴァローヌ : 「夜の監視者」を使用します!
[main]マスター : 承知。未使用を使用済みに。
[main]マスター : 振り足しましょう。
[main]ミヴァローヌ : 2d6 [特技B]使用(ナンバー3、4) (2D6) > 10[5,5] > 10
[main]マスター : 7+10=17
[main]マスター : 特技予言を取得して下さい
[main]ミヴァローヌ : <予言:それは醜く、どす黒い、この世の闇そのもの>を取得します!
[main]マスター : 了解です。では達成にしますか?(波乱にもできます)
[main]ミヴァローヌ : 達成にします
[main]マスター : 了解です。達成:2となりました。
[main]マスター : ではフラさん。お願いします。@
[main]フラヌール : 2d6 ベースロール (2D6) > 6[3,3] > 6
[main]マスター : あと4
[main]フラヌール : 超心理能力を使用します!
[main]マスター : はい。では未使用を使用済みに。
[main]マスター : 振り足しましょう
[main]フラヌール : 2d6 [特技B]使用(ナンバー3、4) (2D6) > 7[4,3] > 7
[main]マスター : 6+7=13
[main]マスター : 特技予言は
[main]フラヌール : 「そのモノは、新たな可能性に目覚めました」を取得します!@
[main]マスター : はい。達成にしますか?(波乱にもできます)
[main]フラヌール : 達成にします!
[main]マスター : 了解です。では達成:3となります。
[main]マスター : ではミヴァさん。@
[main]ミヴァローヌ : 2d6 ベースロール (2D6) > 10[4,6] > 10
[main]マスター : 達成にしますか?(波乱にもできます)
[main]ミヴァローヌ : 波乱にします!
[main]マスター : 承知しました。それでは出目の4で夜の監視者を未使用にする、もしくはシックスセンスの使用が可能です。@
[main]ミヴァローヌ : それでは、夜の監視者を未使用にして、特技予言も消したいです!
[main]マスター : 承知しました。可能です。@
[main]ミヴァローヌ : では、獲得する波乱予言は
〈予言:貴腐熱が“闇の森”を地獄へと変えました〉にします!
[main]マスター : 承知しました!では達成:3、波乱:1となりました。
[main]マスター : ではフラさん。@
[main]フラヌール : 2d6 謙虚なベースロール (2D6) > 6[2,4] > 6
[main]マスター : あと4
[main]フラヌール : 赤方偏移の瞳を使用します!
[main]マスター : 了解です
[main]マスター : 未使用を使用済みに
[main]マスター : では振り足しましょう
[main]フラヌール : 3d6 [特技A]使用(ナンバー5) (3D6) > 10[6,2,2] > 10
[main]マスター : 6+10=16
[main]マスター : 特技予言は?
[main]フラヌール : 「忘れてしまっても、なかったことにはなりません」を取得します!
[main]マスター : 承知しました。では達成にしますか?(波乱にもできます)
[main]フラヌール : 達成にします!!!
[main]マスター : なるほど。では達成:4になり難度に達しましたので、試練は栄光の門へと至ります。
[main]マスター : おめでとうございます。お二方は難無くこの試練をクリアすることができました。
[main]マスター : では、描写に移りましょうか。
[main]マスター : ==========
[main]マスター : 広場の中心の磔刑台には、抵抗する様子もなく磔にされたテレーズの姿があった。
[main]マスター : 死に際してさえ微動だにしない彼女の表情からは、内心を窺い知ることは出来ない。
[main]マスター : 群衆から浴びせられる罵声
[main]マスター : その群衆の中を掻き分け掻き分け処刑台に駆け寄る小さな人影の一団があった。
[main]マスター : 「テレーズお姉ちゃん!」「お姉ちゃんは魔女なんかじゃないよ!」「早くそこから降ろして!」
[main]マスター : 大人たちの罵声にも怯まず、口々に声を張り上げ、涙を流しながら、人混みをかき分け押し戻されながら、テレーズのもとに駆け寄ろうとする。
[main]マスター : その声はテレーズに届いただろうか。
[main]マスター : しかし、無情にも王宮の兵士たちが、幼い一団の行く手を阻んだ。
[main]マスター : 「お姉ちゃーん!」「王様、お姉ちゃんは悪くないよ!」
[main]マスター : 「神様、お姉ちゃんを、テレーズお姉ちゃんを助けて!」
[main]マスター : 一番年下の幼女が膝をつき手を組み、テレーズに教わった通りの姿で神に祈りを奉げた……。
[main]マスター : @
[main]ミヴァローヌ : 「フラヌール、お前も一芝居打てる?」
[main]ミヴァローヌ : 少年少女の群れを見て、相方に耳打ちする
[main]ミヴァローヌ : 「そこに大司祭らしき男がいる。あれと契約を交わして私が操るから、お前はそれに同調できないか?」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「もちろん。一芝居と言わず、百芝居でも億芝居でも打つよ!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「あの人だね!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「それじゃ、ミヴァローヌのお手並みをみせてもーらお!」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ : 「ふふん、まかせな」
[main]ミヴァローヌ : そう言って姿を消した直後、からすの羽ばたきとともに、白い衣を身にまとった男が現れる。
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「皆きけい!早まるな!」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 声をはりあげ、手で火刑の準備を制する
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「先ほど啓示が降りてきた。その女を処してはならん!」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「見たかあのからすの大群を!あれは、この女の死を喜ぶ悪魔たちの声だ!」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「女を処すれば、王都も村々もたちまち、悪魔の手におちようぞ!」
大司祭を契約を交わしたミヴァローヌ、その体を使って民衆の意思を変えようとする。
<オペラ予言:あなたはそのモノを疑似餌としました、疑似餌は長い時をあなたと過ごし、共に叡智を得ました>を取得します
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : テレーズに視線が向かってるなか、ケダモノ、フギンムニンの血を流し込まれた大司祭は、食餌を受け疑似餌となった。@
[main]マスター : ありがとうございます。
[main]マスター : テレーズを上げずんでいた教会関係者「急に何を仰います!カラスが集まっているというのなら、それこそがその魔女めが闇の森と繋がっているという証拠ではありませんか!」
[main]マスター : 既得権益を得ていた製薬業界の重鎮「そうだそうだ。その魔女は自らの血で傀儡を増やしていたと聞きます。何たる不衛生。汚らわしいにも程がありますぞ!」
[main]マスター : 自分の家族を貴腐熱で失った家族「早くその魔女に死を!このままでは死んだ家族が浮かばれません。」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 法衣を纏い、神官に偽装して声を上げる
[main]フラヌールの疑似餌 : 「いや待て!カラスの数がどんどん増えて・・・・雲みたいに空を覆ったぞ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「我々の欲望を糧として悪魔が降臨してしまう。預言書の通りだ!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「テレーズを生贄にすれば、我々も悪魔の眷属になってしまうぞ!」
[main]フラヌールの疑似餌 : その内容には突飛なものも含まれてはいるものの、エンギウサギのもたらす混沌で群衆の心の天秤が傾く
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]マスター : 群衆のざわめき「ざわ......ざわ......」
[main]マスター : 「おい、あれって大丈夫なのか?」
[main]マスター : 「あんな数のカラスの群れ、今までこの王都に暮らしてきたが見たことないわ」
[main]マスター : 「それに大司祭様が止めていらっしゃるのでしょう?」
[main]マスター : 「テレーズの村の子どもの祈りに、神様も大司祭様も答えて下さっている?」
[main]マスター : 「え、じゃあ、この処刑、やめた方がいいんじゃ……」
[main]マスター : 旧体制の者ども「何を言っている!血迷ったか!」
[main]マスター : 広場は喧々諤々の大騒ぎ、まさに混沌の坩堝と化しています。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「さて、あとは」
[main]フラヌールの疑似餌 : 法衣のヴェールを払い、赤い瞳が煌めく
[main]フラヌールの疑似餌 : 青空の下、落雷が旧体制派の旗を焼き尽くした
[main]フラヌールの疑似餌 : 急いでヴェールで顔を隠す
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「天啓だ!神がおっしゃっている、あの女を処刑してはならないと!」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 朗々とつげ、杖を掲げる
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「処刑をとりやめよ!」@
[main]マスター : 大騒ぎの中突如響き渡る青天の霹靂。
[main]マスター : 静まり返った広場に、大司祭の声が響き渡った。
[main]マスター : 驚いた顔の市民「これが……。神の啓示」
[main]マスター : 「そうだ。大司祭様も助けろと仰っている。」
[main]マスター : 「早く!あの聖女を処刑台から降ろして差し上げろ!」
[main]マスター : 広場の中央に向かって押し寄せる民衆たち
[main]マスター : 王宮の兵士が立ち塞がる「やめろ!これは王命であるぞ!」
[main]マスター : 猛る民衆「何を言っている!今の雷見ただろ」
[main]マスター : 「そうだそうだ!王様に言って来い。」
[main]マスター : 「俺たちは神様に従うぞ!」
[main]マスター : 王宮の兵士たちの権威も、信仰の力を掲げる民衆たちの勢いには敵うべくもない。
[main]マスター : 「さぁ、聖女様。すみません。こんな目に遭わせてしまって」
[main]マスター : 市民に支えられ処刑台から助け出されたテレーズ
[main]マスター : その脚元に駆け寄る孤児たち
[main]マスター : 「テレーズお姉ちゃん!」「助かったね」「僕たちずっと信じていたよ!」
[main]マスター : 泣きながらしがみついてきた子どもたちを抱きかかえながら涙ぐむテレーズ
[main]マスター : 「ありがとう。心配をかけたわね。」@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 大司祭の姿のままテレーズと子供たちに近寄り、声をかける
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「良かったね、テレーズ。…お前の信仰心に、神が微笑んだのさ」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そうそう!よく耐えたね!えらいって!光の主が言ってる」
[main]フラヌールの疑似餌 : 片手で聖印を掲げながら、もう片手はウサギの耳のようなピースで声をかける@
[main]テレーズ : 「ありがとうございます!お二人が助けて下さったのですね。」
[main]テレーズ : 溢れる涙を拭うことも忘れて感謝の意を告げる
[main]テレーズ : 「わたし実を言うと、諦めかけていたんです。」
[main]テレーズ : 「ブドウの聖杯のこと、自分の血を使っている事を隠していた。その事がわたしの罪だったのだろうと。」
[main]テレーズ : 「聖杯の力で助けることができた方々ももちろんいる。けれど間に合わなかった方々の悲しみに私は無力で。」
[main]テレーズ : 「でも、逆に良かったのかもしれません。聖杯の実情を公にできて。」
[main]テレーズ : 「これからは隠し事をすることなく、もっと多くの方に聖杯のブドウ酒を配る事ができるでしょう。」
[main]テレーズ : 「それもこれもあなた方のお陰です。」
[main]マスター : 足元に縋りついて泣いている孤児たちを撫でながら
[main]テレーズ : 「それに、この子たちのお陰でもありますね。」
[main]テレーズ : その微笑みは本物の聖女のようにも見えたかもしれない。@
[main]テレーズ : 〈予言:あなたは聖杯の災禍から、テレーズを守りました〉は実現済みとなりました。@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「こうして人々から忌まれてもなお救おうとするなんて、テレーズは本物の聖女様だね」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「せいぜい無理はするんじゃないよ。病が収まるころには、私たちが聖杯を受け取りに来るからね」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そうだね!試練を乗り越えたんだ!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「修道院の皆(子供たちのこと)が僕らを呼んでなかったら、遅れてたかもしれないからね、うんうん」
[main]フラヌールの疑似餌 : 実際テレーズの動向は見張っていたので、遅れることはなかったが。
[main]フラヌールの疑似餌 : 光の主による審判は、ケダモノたちによる演出だった・・・・ということで特技予言:見た目と中身が全く違うものでしたを実現します!
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 演出と言えど、ケダモノたちの力によってテレーズは助けられ、処刑の主導者だった王宮の権威は失墜しました。
<予言:墜落しました>を実現します!
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : テレーズの処刑を指示した権威たちは、その信頼を落とすことになるでしょう。
<予言:とりかえしのつかない落とし物をしました>を実現します@
[main]マスター : お二方に助けられ魔女の嫌疑を晴らしたテレーズは孤児たちと一緒に故郷へと帰る事ができました。
[main]マスター : 子ども達にせがまれたあなた方も村人の歓待を受けました。
[main]マスター : 連日のもてなしからようやく解放されたあなた方は、子どもたちに再来を約束させられながら、闇の森へと帰ることとなります。
[main]マスター : @
[main]マスター : では本日はここまでと致しましょう。
[main]マスター : ==========
ニンゲンの世界の貴腐熱はテレーズの献身のお陰で次第に勢いを無くしていきました。
[main]マスター : その陰にはもちろんあなた方の影なる貢献がありましたが、それを知るものは限られたごく一部の人々だけでした。
[main]マスター : お二人は、賞賛を得ることはありませんでしたが、村人や子どもたちからの感謝の気持ちを手土産に、闇の森への帰路につきました。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「なんとかなったね、ミヴァローヌ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「大活躍だったじゃん」@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「そうだね。まあ、私たちがいてなんとかならないことなんて、そうそう無いさ」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「だろう?フラヌール」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : @
[main]フラヌールの疑似餌 : 「もちろん!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「誰が相手でもかないっこないもんね」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「そうさ!なんたって、人にはできない奇跡を起こせるものね」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「でもお前、良かったのかい?」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「結局、テレーズも、子供の魂も、食べやしなかっただろう?」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「あー、うん」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「子供たちはもうちょい熟成した方がいいんだけど」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「食べごろのテレーズを食べると、子供たちが育たなくなっちゃうんだよね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「だからここで誰を食べるのも損なんだよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : ケダモノとしてはごく短い期間を見据えた話に過ぎない@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「ふうん?そういうものなのかね」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 心でもなんでも操って、テレーズ以外と親子の情を結ばせればいいのではと思ったが、内にとどめることにした
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「フラヌールはやっぱり、狡猾なケダモノだよ。私のことももしかして利用しているのかい?」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ふふ、兎は宙に舞えても大地に引き戻されるけど」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「烏はどこまでも飛べるからね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「足りない部分を補うにはとても好都合なんだ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そしてそんな僕の都合と、君への信愛は両立してしまうのだ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「この空には、月が二つある」@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「そうかいそうかい。ならいいさね」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「お前の隣にいるのが、にせものの月じゃないと証明しつづけてあげよう」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「私にとってもお前の欲望は、興味深いものだからね」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : @
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そうでしょ?最後は月の裏っかわにいくんだから!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「人間たちの作ったブランコを激しく揺すって自分の裏っかわに回ることの9千兆倍スケールが大きいんだよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 耳を立てて両手を目いっぱい広げて大きさを表現する
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]マスター : 旅の道中、お二方はいつものような軽口をかわしながら、久しぶりの闇の森へと帰還しました。
[main]マスター : 花咲く丘の上の巨樹は、変わらぬ姿であなた方を迎えてくれました。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「また暫く、闇の森暮らしだね」@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「そうね。引っ越しも先かあ」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「楽しみが先に延びただけって考えれば、いい気分だわ」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そーだよ。僕らの先はまだまだ長いからね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「あの暗さが落ち着くのがいいとこだから」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「次の引っ越し先はもっと光が当たるところでもいいかも」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「おや。地下をおすすめにしていたお前が言うなんて」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「…でも、確かに…光に慣れすぎた気がする。花の丘も、人間の村も、最近になって眩しくなくなくなったもの」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「人間の気配は気にならないし、塔の上もいいかもしれないね」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「塔かあ、いいね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「大陸が見渡せるような、丁度いい塔があればいいな」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そしたら人間探しも、お宝さがしにも便利だし!」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「ふふっ、いいねえ。それじゃあ今度、塔を探すついでの旅に出よう」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「生きていたら、テレーズや村の子らも遊びに出してやろうじゃないか」
ケダモノの背で安全な旅を送れるかは思慮しない風で、楽し気に言う。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「彼らを育てる培養のためのくうk・・・・じゃなくて楽しい遊び場だね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「みんな喜ぶだろうなあ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「途中の旅でも、いろんなものを見て回るとか」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「・・・・あ~、楽しみ増えちゃったよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ミヴァローヌがいいこと言うから~」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : うろ財宝の山に腰掛け、首をかしげる
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「そうかい?ならよかったね」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「しばらく月はおあずけさ、ははっ!」@
[main]マスター : 旅の疲れもあったのか、お二人はその夜早めに眠りにつきました。
[main]マスター : その夜の月は厚い雲に隠れ、風向きも何やらそれまでとは変わっていました。
[main]マスター : 普段のあなた方ならその様な気配には鋭敏に気付くことができたかもしれません。
[main]マスター : そして、一夜が明けると......。
[main]マスター : 花咲く丘の風景は一変していました。
[main]マスター : その場に漂うのは花の香りではなく、腐敗臭を伴う瘴気。
[main]マスター : 何かが起こったのは間違いありません。@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 目を開いてすぐ、朝日のささない視界に違和感を覚える
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「…?フラヌール、いるかい」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「おはようミヴァローヌ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「随分スパイシーな香りがするけど、何かあった?」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「いや、私が眠っているうちは何も…」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「…さすがに瘴気が濃すぎる、様子を見に行こう」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : そう声をかけ、うろの外へ足を踏み出す@
[main]マスター : 外に出たあなた方はあたりを見回すと森の様子が一変していることに気付きます。
[main]マスター : とうに日が昇っているはずの刻限にもかかわらず、天はどんよりとした厚い雲に覆われ、優しく枝を差し伸べていた巨樹は、怪物的なシルエットに変じています。
[main]マスター : 風景に気を取られていたあなたは、踏み出した足の下に違和感を感じ、足を上げました。
[main]マスター : そこには、不健康に毛が抜け、口から泡を吹いた、哀れな小動物の死骸がありました。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「あれ、けっこーやばくない?」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「そうだね。…一晩でこうなったなんて、相当強い力だよ」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 心当たりは…と問おうとして、その質問があまり意味がないと悟る@
[main]マスター : 「心当たりがないとは言わせねぇぜ……。」
[main]マスター : 足元の影海から一頭のヤミオオカミが姿を現します。
[main]マスター : しかしその姿はかつての獰猛さが失われ、足元がふらつき、息も絶え絶えな様子です。
[main]マスター : そしてよく見ればその毛並みに白いカビの様な箇所があるのに気づくことでしょう。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ああ、やっぱ聖杯がなくなるとこうなるんだ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「あれって至宝だったんだね、ミヴァローヌ」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「ああ…!月下で純白になるはずのお前の毛皮が、不純な白に染まるなんて…」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : もの惜しげに顔を曇らせたのち、フラヌールの言葉に頷く
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「…闇の森に安置されていたのも、それが原因だったのかもしれないね」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : @
[main]マスター : 「やっぱりだと!」
[main]マスター : 「お前らはそれを知っていながら、あの聖杯を闇の森から持ち出し、矮小なニンゲンどもにくれてやったと言うのか!?」
[main]マスター : 「ぐはっ、ゲホッゲホッ......。」激高した勢いでせき込むヤミオオカミ。その口からは血が滴っている。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そりゃあ、あんな奇跡がおこせる祭器なんだからこれくらいはあるだろうなって思ってたよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ここに置いててもよかったけど、ほらあれだよあれ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「我ら高等な生物は、人間の可能性を信じるのだ~」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「みたいなやつ?」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「…ヤミオオカミがこうも弱るなんて、想到な力だわ。」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「私はこんなこと、起こるとは思わなかったよ…ケダモノですら蝕む力なんて、呪いに他ならない」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「まあ、悪いとは思ってるし…なあ?フラヌール」
と、いったん呼びかける@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん。悪いと思ってるよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ごめんね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「でも、希望を持たせるなら・・・・人間を救うためにこうなったんだから」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「今度は人間が救ってくれるかもね」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]マスター : 「ふざけたことを抜かしおって!」
[main]マスター : 「お前らのせいで、闇の森は一夜にして地獄へと変じてしまったのだぞ!」
[main]マスター : 「この落とし前どうつけるつもりだ?」
[main]マスター : 「事と次第によっては、この森中のケダモノがお主らを引き裂きその血肉の欠片も残さず貪り食らうであろうぞ。」@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 〈予言:貴腐熱が“闇の森”を地獄へと変えました〉を実現します@
[main]マスター : 了解です!@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ああ、うん。確かに人間に肩入れするのに夢中になってたかなあ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 特技予言:「忘れてしまっても、なかったことにはなりません」を実現します
[main]フラヌールの疑似餌 : 「でもほら、人間たちは聖杯を求めて勇気を出して闇の森にきたんだから」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「今度は君たちが救いを求めて人間たちの里に下りるのはどうかな?」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「フラヌール…」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 開きかけた口を閉じて、ヤミオオカミへ声をかける
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「ああ!悪かったよ、狼の君!落とし前ならつけるさ。私たちの永遠があるうちにね」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「”私たちが”村の聖女に頼んでみよう。ちょうどこの前、聖杯をうまく使った女を見たからね」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「それでいいかね?」@
[main]マスター : 「は、その手には乗らねぇぜ。」
[main]マスター : 「お前らは口から出まかせを並べ立てるのに長けたずる賢いケダモノだ。」
[main]マスター : 「助けを呼びに行くふりをして、トンズラこくつもりに違いねぇ!」
[main]マスター : 「命より大事なものか、それが無ければお前らのうちの一匹の身柄を預からせてもらう!」疑いの眼でじろじろと睨みつつ。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「わー、信用ってやっぱ大事なんだね。どうする?」
[main]フラヌールの疑似餌 : ミヴァローヌの方を見る@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「そら、旅のケダモノに信用はないさね」
ふうと息を吐く
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「…命ほど大事なものなら、うろにためこんだ財宝…だけど」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「え、いいの!?」
[main]フラヌールの疑似餌 : 集める労苦を横で見てきた者だからこその驚嘆を込めて声が出る@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「い、いやだよ!?」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「でも…ほら…えっと…」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「やつは預かるって言ってるんだし、だめにするわけじゃないだろう?用を済ませるくらいの期間なら、いいんじゃないかな…」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : まさか財宝に無体をはたらくことはないだろうと思って、そう相方に告げる@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「み、ミヴァローヌ・・・・」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「君の心は海のようにひろいみたいだ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「やっぱ僕の相棒選び、間違ってなかったよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「なんだい、今この時に、変なこと言って」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「まあ、空くらいは広いかもしれないね…と」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : ヤミオオカミに向き直って、口を開く
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「すまない、身柄は遠慮したいよ。私たちはそろっていないとうまくいかないんだ」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「だから…うろの財宝を担保にするよ。あれは数百年ものの財宝や、奪い取った貴金属が山のようにある、私の命の山さ」@
[main]マスター : 「はっ、この目で見ない事には信用できないな。早速見分させてもらう。」
[main]マスター : そう言うと影海の中にとぷんと姿を消しました。
[main]マスター : そしてしばし後、再び影海から現れると、その身には豪奢な財宝がいくつも下げられていました。
[main]マスター : 「おいおい、随分ため込んだじゃねぇか。ここには持って来れないほどあったぞ。」半ばあきれ顔で。
[main]マスター : 「しかしそのお宝を影海の底に沈めてしまうかどうかは、俺様の胸三寸だ。」
[main]マスター : 「俺が全てのお宝を沈めてしまわないうちに、精々急いで帰って来るんだな。」にやり@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「ちっ、分かったよ。急ごうフラヌール」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そうだね!全速力で帰って来よう」
[main]フラヌールの疑似餌 : 頷く@
[main]マスター : お二人はテレーズの村へと向かいました。@
==========
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 道中、翼をはばたかせながら、おおきなため息をつく
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「まったく、浅はかなことを言ってしまったよ!あいつ影海に私の宝をしずめていくって言ったぞ!」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「ああ…もうだめだ…古城でみつけたワインも、半分だけのシャンデリアも…幽霊が映る鏡も、宝石が全部こそげおちた大理石の柱も…何も帰ってこないんだ…」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 半分自己嫌悪に陥った言葉を口にする。
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : <特技予言:コレクションは台無しになってしまいました>を実現します!@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うう、元気出してよ。ミヴァローヌ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 相方の言葉に胸が痛む
[main]フラヌールの疑似餌 : 特技予言:そんなこと聞かなければよかった、を実現します!
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ほら、生きてさえいれば新しいのは手に入るから」@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「フラヌール…!」目に光がもどる
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「それもそうだね、また旅先で、お宝を探そう」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : そう言って道を急ぐ@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そうだね!そのためにもテレーズのところに急ごう!」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]マスター : ==========
[main]マスター : 小さな子「あれ?ケダモノ様また来てくれたの?」
[main]マスター : 「みんなー、テレーズ~、ケダモノ様たちがまた来てくれたよ~!」
[main]マスター : 村の中へと駆けていく
[main]マスター : しばらくすると慌てた様子のテレーズがあなた方を迎えます
[main]テレーズ : 「ケダモノ様、一体どうなさったのです?何かお忘れ物でもなさいましたか?」驚いた顔@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「助けておくれテレーズ、闇の森が大変なんだ」焦り顔で告げる@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん、白カビが止まらないんだよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]テレーズ : 「え、闇の森が?白カビ?」
[main]テレーズ : 「まぁ、話は中でゆっくり伺います。どうぞこちらへ。」
[main]テレーズ : 2人を村の修道院に導きます。
[main]テレーズ : 孤児たちがわちゃわちゃとあなた方の後ろをついて回ります。
[main]テレーズ : 「みんな、ケダモノ様と大事な話があるの」
[main]テレーズ : 「おやつがあるから、大ババ様のところに行って来てね。」
[main]テレーズ : ちびっ子たちはぶーぶー言いつつもその場を立ち去りました。
[main]テレーズ : 「すみません。お話をお聞かせ願えますか?」修道院のつつましい椅子に腰かけ、あなた方にくわしい話を聞こうとします。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん、実はね・・・・」かくしかで伝える
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ということなんだ」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]テレーズ : 「まぁ、闇の森が貴腐熱で大変なことに!」
[main]テレーズ : 「すみません。きっと私が悪い気を持ち込んでしまったんですね。」深々と頭を下げます。@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「さ、さすがに聖女様のせいでってことはないだろうさ。顔をあげておくれ」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「…聖杯がなくなったりしたせいでこうなったと、私は考えてるんだ。だから、聖女様を頼りたいなと思って」@
[main]テレーズ : 「分かりました。ケダモノ様には計り知れないほどの恩義を受けました。」
[main]テレーズ : 「私の命に代えましても、お二方のお役に立ちたいと思います。」
[main]テレーズ : @
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そう言ってくれると思ってたよお」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「それじゃあ、聖杯を持って闇の森に向かいたいんだけど」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そのまま持って行って大丈夫なのかなあ?」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「ブドウ酒がケダモノや、闇の森に効くかもわからないしね」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「どうなんだろう?」何か知ってるかとテレーズに問う@
[main]テレーズ : 「そうですね。申し訳ありませんが一晩お待ち頂けますか?明日の朝には出立いたします。」
[main]テレーズ : 「それまでに、できる限りのブドウ酒を病に苦しむ方々のところへお配りいたしますゆえ。」
[main]テレーズ : ミヴァ様に向かって「すみません。ケダモノ様に聖杯の力が及ぶかどうかは、記録にも無かったように思います。」
[main]テレーズ : 「しかしそんなことも言っていられません。私にできる事は信じることのみですから。」@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「明日の朝だね。…人間にしては早い出立だもの、助かるよ。」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「だね。待たせるのだってテレーズらしい理由だもの」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「テレーズを信じるよ」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]マスター : ではお二人は修道院の質素な食事と固い寝台で一夜を過ごしました。
[main]マスター : テレーズは聖杯に祈りブドウ酒を用意すると、村中にそれを配り歩いている様子で、遅くまで帰ってきませんでした。
[main]マスター : そして翌朝。
[main]マスター : 青褪めた顔色のテレーズが旅支度を終えて2人に話し掛けます。
[main]テレーズ : 「お待たせいたしました。それでは闇の森へ向かいましょう。」生気には欠けていましたが決然とした表情です。@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「…そうだね」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「それじゃあ、空を飛んだ方が早いだろうし、皆私の背に乗りな」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : そう言って、本体を指す@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん!行こう!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 飛び乗る@
[main]テレーズ : 「では、失礼します。」おずおずと腰掛ける。@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「いいねえ、人間もケダモノも、乗せるのは数世紀ぶりだ」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : そう景気よく言って飛び立つ@
[main]テレーズ : テレーズは初めこそ必死にしがみついたものの、薄目を上げるとその景色に驚いている様子です。
[main]テレーズ : 「わたし、初めて空を飛びました。ケダモノ様や神はこのような視点で、私たちの暮らしを見守って下さっていたのですね。」キラキラとした目@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そうだよお」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「人も街も、掌より小さく見える」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そんな世界を見ているんだ」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「はは!そうさ。気に入ったならなにより」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「こんな急ぎじゃなかったら、ゆっくり飛べるのにね…っと、」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「そろそろ闇の森だ、高度を落とすよ」そう言って着陸の姿勢を整える@
[main]マスター : 二匹と一人が降り立ったのは、テレーズが見たこともないほど暗く怪しく不浄な雰囲気を漂わせた闇の森でした。
[main]テレーズ : 「ケダモノ様、これは想像よりも大変な事態のようですね。」
[main]テレーズ : 両の手を組んで神に祈りを奉げる。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そうなんだよお、聖杯でなんとかできそうかな」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「そうなのさ!寝て起きたらこんなことになっていたから、それしか原因が思いつかない」口をそろえて@
[main]テレーズ : 「そうですか。」
[main]テレーズ : 「とは言え私にできる事は、聖なるブドウ酒をご用意することのみ。」
[main]テレーズ : 「早速やってみますね。」
[main]テレーズ : テレーズが聖杯に手をかざすと指先がひとりでに裂け、血のしずくが杯に滴りました。
[main]テレーズ : その後、聖杯にはなみなみと神気溢れるブドウ酒が満ちていきました。
[main]テレーズ : 「ケダモノ様、これを。」@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「お、ありがとうね。それじゃあ」
テレーズから聖杯を受け取り、
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「おーい!狼!いるんだろう」と声をかける@
[main]ヤミオオカミ : 「はっ、逃げずによく戻って来たな。よっぽどお宝が大事だと見える。」
[main]ヤミオオカミ : 白っぽいカビに侵されたヤミオオカミが、せき込みつつ影海から身を現わす。
[main]ヤミオオカミ : 「で、その貧相なニンゲンが闇の森を救う手立てってやつか?生贄にして血でも森中に振り撒いちまうか?」@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「救う手立て、ではあるけど…贄ではない。この聖杯にブドウ酒を満たすための聖女様だよ」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 伝説についてヤミオオカミが知らなければ、内容を伝えつつ聖杯を差し出す
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「ケダモノにも効くかもしれないよ?飲んでみな」@
[main]ヤミオオカミ : 「はあっ、それを飲むだけでこの病が治るって言うのか?」
[main]ヤミオオカミ : 疑わしそうな素振りでしたが、背に腹は代えられなかったのでしょう、聖杯のブドウ酒を呷りました。
[main]ヤミオオカミ : 「ぐはっ!ゲホッゲホッ。何だこりゃあ!?喉が焼ける。俺たちの大嫌いな光の主の気配がしやがる!」
[main]ヤミオオカミ : 「くそ!よもや俺様を殺す気じゃなかろうな!?」
[main]ヤミオオカミ : 本気で怒り狂っている様子です。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「光の主と相性悪いんだ・・・・」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「悪いって!すぐ飲ませた方がいいかと思ったから、効果を知らなかったんだよ。人間には効いたさ」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : そう言えば聖女の血だし、妥当だなと思ってる@
[main]テレーズ : 「すみません!すみません!本当にお助けしたかっただけなんです。」ヤミオオカミに向かってぺこぺこと頭を下げる。
[main]テレーズ : 「でも、どうしましょう?これではお役に立てそうもありませんね……。」半泣きで。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「困ったなあ、どうしようか」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ケダモノの血で聖杯を満たしてみる?」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]マスター : ==========
ブドウの聖杯の力だけではどうにもならない!?
この絶望的な状況を打開する手段はあるのだろうか……。
[main]マスター : ===========
というところで次回に続きます。
[main]マスター : こんばんは。それでは前回からの続きを描いて参りましょう。
[main]マスター : ==========
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「…そうだ、祠に向かってみよう」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「あそこは闇の森でも異質な、清浄な気が満ちていたが…」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「そこに安置されていたんだ、あそこでうまく使えば、この森にも恩恵が及ぶようにできるはずだ」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そーいやそうだ!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「また、あのでっかい茸の群生地を抜けていくんだね」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「そうだねえ…少々不安だが…テレーズも来てほしいな」@
[main]テレーズ : 聖杯のブドウ酒を吐き出し、息も絶え絶えのヤミオオカミの背を撫でていたテレーズ
[main]テレーズ : 「はい、もちろんです。」
[main]テレーズ : 「この聖杯は聖女様のご加護であの祠に安置されていたもの」
[main]テレーズ : 「きっとまた私たちに、そしてケダモノ様たちに救いの手を差し伸べて下さるはずですわ。」
[main]テレーズ : 決然とした表情で立ち上がる。@
[main]マスター : 2匹と1人の一行は、再び祠へと向かうのでした。
[main]マスター : ==========
[main]マスター : 昼間だというのにどんよりと曇った空の陽の光はあまりに弱く、森は闇に閉ざされていました。
[main]マスター : @
[main]マスター : 再びキノコの迷宮に辿り着いた一行。
[main]マスター : 以前から空気中に漂う胞子が光の加減でキラキラと輝くのを眼にしていましたが、
[main]マスター : その様子にも変化が起きていました。その胞子をも取り込んで白い綿毛が覆っています。
[main]テレーズ : 「ケダモノ様、ここの空気は良くありません。早々に通り抜けましょう。」口元を覆いながら@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そーだね。茸たち、無駄に元気になってるよ!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 首狩りの刃で、以前より機敏に近づいてくる茸をバラバラに切り刻みながら言うよ@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「こうしてみると、茸といえどもおっかないねえ」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「フラヌール!切るのはいいけど、あんまり動くと胞子が舞って危険だ」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 注意しつつ、自分も羽でふたりの周囲に胞子が寄らないようかばう@
[main]マスター : 非力なテレーズを庇うようにしてお二方は胞子まみれになりながらも、キノコの迷宮を通り抜けるのでした。
[main]マスター : ==========
[main]マスター : キノコの迷宮を通り抜けるとそこは野ブドウの森。
[main]マスター : 以前テレーズの身の上話を聞いた陽だまりは、枯れた野ブドウの蔓が目につく変わり果てた姿を見せていました。
[main]テレーズ : 「なんと酷い有り様に......。祠へ急ぎましょう。」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「あれじゃちょっと食べられないかな~」@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「きっと、すぐで元通りになるさ」@
[main]マスター : 目指す祠はもうすぐです。
[main]マスター : ==========
[main]マスター : 嘗て無いまでに混沌の気配に満ち満ちていた闇の森でしたが、それが開けた先には、以前見たままの静謐な姿をたたえた祠がひっそりと建っていました。
[main]テレーズ : 「良かった。みなさん、祠は以前のままですよ。」
[main]テレーズ : 喜び勇んで祠へと駆け出すテレーズ
[main]テレーズ : その目前、木々の影から身を現わす何者かの黒い姿が、ひとつ、ふたつ、……
[main]マスター : 迂闊な修道女はあっという間にケダモノたちに取り囲まれてしまいました。@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「まったくあの聖女さまったら!行くぞフラヌール」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ああいう速さが人間ってやつなのかな!もちろん助けるよ、ミヴァローヌ!」
[main]フラヌールの疑似餌 : ケダモノの群れへと近づく@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 空から大きな陰をおとす@
[main]マスター : しかし、以前無謀にもあなた方に立ち向かってきた、血気盛んな若きケダモノたちから感じた覇気は全く感じられません。
[main]マスター : よく見るとその毛皮は白い粉に覆われ、テレーズへと忍び寄る歩調も一歩一歩を踏み出すのがやっとの有様でした。
[main]テレーズ : 「え、あなた達も病に......。それならば私たちが今から救いの手を......」
[main]ヤミオオカミ : 「グルルルル......」
[main]マスター : 白く濁ったその眼には理性の光がありません。
[main]マスター : 倒れる寸前とは言え、ひ弱なニンゲンを歯牙に掛けるだけの力はまだあるようです。
[main]マスター : テレーズを囲む獣の包囲網はじりじりと狭まっていきます。@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「人間は目的を忘れたときの方が足が速いね」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「いやむしろ、”最も人間的な行為”って点で、私たちケダモノより主に愛される美しさをも覚えるよ」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : そうため息をつきつつ、
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「フラヌール、私は後ろから援護するよ、好きにしな」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん!背中はミヴァローヌに任せる」
[main]フラヌールの疑似餌 : 長針と短針を象る一対の剣を作り出し、ヤミオオカミたちを八つ裂きにしよう
[main]フラヌールの疑似餌 : 二刀流の剣舞は慈悲を持たず、苦しみなき最期をヤミオオカミたちへともたらす@
[main]マスター : 弱り切った病身のケダモノが束になって掛かったとて、あなた方に敵うべくもなく
[main]マスター : フラヌールの予言通り、ヤミオオカミたちは一瞬で八つ裂きとなり、その身を影海へと沈めて行きました。
[main]テレーズ : 「あ、ありがとうございます」震え声で礼を言うテレーズ
[main]テレーズ : その表情は複雑な影を帯びています......@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「全く無謀だなあ。ま~~~そんなだからみんなついて来てくれたんだろうけどさ」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「そうだねえ、聖女様だもの。弱ったものを救いたい気持ちがあるのは確かさね」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「でも、自分を襲ってくる相手も助けようってのは、難しいよねえ」@
[main]テレーズ : 「……えぇ、そうですよね」
[main]テレーズ : 「すみません。目的地はすぐそこ。」
[main]テレーズ : 「このような犠牲を無くすためにも、私たちは先を急がないといけませんね」
[main]テレーズ : 俯いた顔を上げて、白くそびえる祠に目を向けます。
[main]テレーズ : ===========
[main]テレーズ : 薄暗い聖堂の奥には、聖杯が置かれていた祭壇が、あの日のままの様子で存在していました。
[main]テレーズ : 「ケダモノ様、この聖杯を使えば、この森を救うことが出来るのでしょうか?」@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : すこしうなって、首をかしげる
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「聖杯は必要だろうね、でもきっと、何かしらの儀式を行うはずだ。それこそ、聖女とケダモノが力を合わせるような…」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「力を、合わせる儀式かあ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「両者の血を注ぐとか?」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「やってみよう。聖杯は祭壇に置けばそれらしいかな?」@
[main]テレーズ : 「はい、これでよろしいでしょうか」テレーズは聖杯をかつての置き場所に戻しました。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「じゃ、たのむよお」刃で手首をしゅっと切る@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「あたしもやろうか」羽で手首を傷つける@
[main]テレーズ : フラヌールの黄緑色の血潮が聖杯へと滴り落ちる。
[main]マスター : ミヴァローヌの手首からも赤い液体が聖杯に注がれる。
[main]テレーズ : 「では、わたくしも......。」
[main]マスター : 以前は聖なる力の影響か、ひとりでに裂けた彼女の指でしたが、今回はそのような奇跡はおきません。
[main]マスター : テレーズは村の教会で賜った聖印を取り出します
[main]テレーズ : 「わたしの村は古よりブドウの名産地だったんです。だからこんな機能も」
[main]マスター : 聖印のどこかを作動させるとそこから小さな刃が飛び出します。
[main]テレーズ : 「ブドウ酒を開けるのに便利なんですよ。」それはソムリエナイフとしての刃
[main]テレーズ : 「光の主よ。今日はこの時だけは自らを傷付ける罪をお許しください」
[main]テレーズ : 鋭い刃で自らの手首を切り裂く
[main]マスター : そこからはニンゲンとしての赤い血液が滴り、2匹のケダモノの血と混じり合っていく……
[main]マスター : その時、聖堂が地響きを上げていく
[main]マスター : 聖なる光に包まれていた空間に闇が忍び入る
[main]マスター : 聖杯、もはや聖なる盃と呼ぶことが憚られるそれから、夥しいチカラ、「魔力」と呼ぶにふさわしい力が溢れ出す@
[main]テレーズ : 「こ、これはいったい。何ごとが起こっているのですか!?」
[main]テレーズ : 想像もしなかった光景に、動転した様子のテレーズ@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「なんかいけそうだよ!ミヴァローヌ!!」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「こんなことになるなんてねえ…でも、事態が変わりそうなのはいいね、フラヌール」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「あの聖杯から感じる力も変わった、面白くなりそうね」楽しげな顔@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん!変わらないものなんてないんだ」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「テレーズを取り巻く環境も変わって・・・・この森の状況も変わる」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「変わり続ける時代の狭間に、僕らは生きているんだね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そのモノは新たな可能性に目覚めました」を実現します。
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]テレーズ : 「でもこの地震は……、みなさんこの古い祠に居ては危険なのでは!?」慌てて外に避難しようとするテレーズに導かれ、あなた方は祠の外に出ました
[main]マスター : 祠から立ち上る瘴気は夜空へと舞い上がっていきます
[main]マスター : その先には、変わり果てた姿の天体が禍々しい姿を露わにしていました
[main]マスター : @
[main]フラヌールの疑似餌 : 「あれ・・・・月・・・・」
[main]フラヌールの疑似餌 : 見上げれば、髑髏にも似た禍々しい月が観下ろしている
[main]フラヌールの疑似餌 : 「!・・・・そうか!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「月は人間の中にもあるんだ!」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]テレーズ : 「あれが、月......。光の主よ、これは我らに向けられた試練なのですか。」
[main]テレーズ : 跪き聖印を手に祈りを奉げる彼女
[main]マスター : その姿が闇の中、薄ぼんやりと照らされていきます
[main]マスター : 月からの悍ましくも柔らかな光が彼女に向けて収束していきます
[main]テレーズ : テレーズはそれにも気づく様子はなく祈り続けています@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「光が集まっている…テレーズの祈りが、月の性質をも変化させようとしているのか」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「フラヌール、あれは人間のなんてものじゃないさ、あれは…ケダモノの頭だよ」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「いるともしれないケダモノの神が、微笑んでくれてるのさ!」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そっか・・・・僕らを見て、笑ってるんだ」@
[main]マスター : あなた方が天空から睥睨する巨大な髑髏の顔を見上げると、それは僅かに微笑んだような気がしました
[main]マスター : その刹那
[main]マスター : 天からの光が収束し闇の森を刺し貫きました
[main]マスター : 皆さんは白い闇にその視界を閉ざされ
[main]マスター : その後、身体が引き千切れんばかりの衝撃を受け
[main]マスター : 意識を刈り取られます
[main]マスター : 天空から闇の森を貫き、そこから広がった衝撃破は森の全てに波紋を広げました
[main]マスター : あるところでは大木が倒れ、そこかしこから火の手が上がり、干上がった水辺もあったと聞きます
[main]マスター : しかしその天変地異の一夜が明けると
[main]マスター : 「闇の森」の名にそぐわぬ暖かな朝の光が森のそこかしこを照らします
[main]マスター : そこには貴腐熱の胞子は欠片も存在していません
[main]マスター : あの光とも闇ともつかない衝撃がこの森を浄化してしまったようでした
[main]マスター : あなたがたはいつもの巨樹の洞で目を覚まします。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「おはよ。ミヴァローヌ」ねむそー@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「うん…?ここは、いつもの寝床じゃないか」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「フラヌール、無事そうだね、良かった」ほっとした顔@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん、無事だよ~・・・・ってことは」
[main]フラヌールの疑似餌 : 洞から出て
[main]フラヌールの疑似餌 : 「森、元に戻ってるよ!」
[main]フラヌールの疑似餌 : ねえみてみて!って感じの顔をミヴァローヌに向ける@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「まあ!本当だ、胞子の傷もきれいさっぱりなくなってるね」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : はいはい、と言って、心なしかいつもより穏やかな笑みを浮かべる@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「あれでなんとかなったってことだね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「したらもう、ここで思い残すことはないかな?」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「そうさねえ、ちょうどいいし、財宝をもって引っ越しだよ!」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「フラヌールは?村に別れの挨拶でもしておくかね?」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ん-、それも悪くないかもしれないけど」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「村にはいつだって戻って来られる気がするし」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ミヴァローヌみたいにお宝があるわけでもないから」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「いつでもいけるかな~」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「ウサギは身軽ってことでね」@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「ははっ、それもそうだね」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「それじゃあ、散歩がてら、次の棲み処を決めに行こうか」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「こんなにいい日よりだものね」@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そうしよー!」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「お引越しは、晴れた日が一番だもんね~」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]テレーズ : 「……ふわぁ~」
[main]テレーズ : あなた方の寝床から気の抜けたような欠伸が聴こえます
[main]テレーズ : 「あら、ケダモノ様。お出かけですか?」
[main]テレーズ : 「って言うか、森!どうなってます!?」
[main]テレーズ : 朝の祈りもそこそこに祠から飛び出す
[main]テレーズ : 「こ、これって......」がくりと膝をつく
[main]テレーズ : 肩を震わせるテレーズ
[main]テレーズ : 「助かった!助かったんですよね!?私たち、そして森のみんなも」
[main]テレーズ : 溢れる涙を拭おうともせず、二人に向かって問いかけます。@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「泣くことないだろうテレーズ、無事助かったのさ、お前のおかげだよ」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「でも、闇の森がこんな光の森になっちゃ、ケダモノたちは私たちをほおっておかないだろうね」
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「ってわけで、ちょっと出かけようってフラヌールと話してたのさ」軽い調子で微笑む@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「そーそー、全部上手くいったんだから」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「笑って笑って」
[main]フラヌールの疑似餌 : @
[main]テレーズ : お二人の言葉にがんばって笑みを作ろうとするテレーズ
[main]テレーズ : 溢れる涙をぐしぐしと拭って顔を上げます
[main]テレーズ : 「それもこれも、ケダモノ様たちのお陰です!」
[main]テレーズ : 「村に戻ってお祝いの宴を開きましょう。村の自慢のブドウ酒もありますから」ようやく笑顔が戻ります。@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「んー、悪いけどそれはまた今度ね」
[main]フラヌールの疑似餌 : 「縁の数は未練の数だからね~」@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「ブドウ酒はこりごりさ。聖杯ならいつでももらいに来るよ」@
[main]テレーズ : 「そうですか、子どもたちもみんな待ってると思うんですけどねぇ」うつむき
[main]テレーズ : 「でも、そうですよね。お二人は旅の群れ。また巡り合う日もくるでしょう。それが無理でも私たちの子々孫々まであなた方に受けた恩義は忘れません。」
[main]テレーズ : 「それでは、良い旅を。」頭を深々と下げます@
[main]フラヌールの疑似餌 : 「うん。またね」テレーズや村の皆も元気で、と言い残して背を向ける@
[main]ミヴァローヌ(大司祭の姿) : 「ふふ、どうも、聖女様。」@
[main]テレーズ : テレーズは頭を下げたまま、ずっと肩を震わせていました。
[main]テレーズ : ==========
[main]マスター : あなた方の行く先には遥かなる旅路が広がっています。@