アルジェリー (Croiseur lourd Algérie) は、フランス海軍の重巡洋艦。艦名は北アフリカの仏領アルジェリアに由来する。イタリア海軍のザラ級重巡洋艦に対抗するために建造され、フランス最後の重巡洋艦となった。従来のフランス重巡洋艦と比較して、速力を抑えて防御力を向上させている。第二次世界大戦では、序盤の大西洋攻防戦に参加。ダンケルク級戦艦やイギリス海軍とともに、ドイツ海軍のポケット戦艦に対処した。1940年6月10日にイタリアが参戦すると、イタリア本土砲撃をおこなった。だが6月下旬の独仏休戦協定によりヴィシー政権が樹立すると活動が低調となり、1942年11月27日のトゥーロン港自沈で喪失した。