カデット(Kadett )はドイツの自動車メーカー・オペルがかつて生産していた乗用車である。 第二次世界大戦前の1936年から1940年にかけ初代が短期間生産されたが、戦後1962年に2代目モデルとして復活、モデルチェンジを繰り返しつつ、1992年にアストラに世代交代するまで生産された。1960年代から1980年代にかけ、フォルクスワーゲンのビートルやゴルフ、ドイツ・フォードのエスコートと常に販売台数を競ったドイツの代表的な大衆車である。 カデットとはドイツ語で「士官候補生」を意味し、上級車の「カピテーン」(艦長)・「アドミラル」(提督)同様、軍人の職位を表す名称である。