チュノム(ベトナム語:Chữ Nôm / 𡨸喃、「南の文字」または「通俗の文字」という意味である)またはクォックアム(国音(こくおん)、ベトナム語:Quốc Âm / 國音)や喃字(音読み:だんじ/なんじ、「ノムじ」ともいい)は、ベトナム語を表記するために漢字を応用して作られた文字。日本語の漢字表記では「字喃」とも書かれるが、その「字」はチュノム表記の「ベトナム語:Chữ / 𡨸」(宁「宀+丁」+字)[1]を置き換えたものである。ベトナムで13世紀から1920年代まで漢字と混用される形で主要な文字として使われていた。現在は中国の広西自治区東興市にいるジン族の人を除くとベトナム人は学んでおらずほとんど使われていない。